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【阪本奨悟さんインタビュー】僕にしかできない炭治郎を楽しんでいただけたら『鬼滅の刃』

2023.10.20

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漫画、アニメが話題を呼び、幅広いファンを持つ『鬼滅の刃』。漫画を原作とした舞台シリーズの第4弾『舞台「鬼滅の刃」其ノ肆 遊郭潜入』が上演決定。主人公の竈門炭治郎を演じるのは阪本奨悟さん。今作のように原作の漫画やアニメの2次元の世界観を舞台やミュージカルなどの3次元で忠実に再現する「2.5次元舞台」と呼ばれる作品にも数多く出演している。

僕にしかできない炭治郎を楽しんでいただけたら

阪本奨悟さん

阪本奨悟さん
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「登場人物の人物像をお客さんがすでに持って観に来るのが2.5次元舞台の特徴です。僕も原作を観たり読んだりして、自分が演じるキャラの性格や心情をつかんで挑みますが、生身の人間同士で芝居をしていると、本来のキャラ設定とは少し違った面が出ることも。そうして自分も予想しなかった形で役を飛び越えるのが舞台のおもしろさですし、観たお客さんに“(キャラの)こういう一面もありかも!”と思っていただけたら役者冥利に尽きますね」

阪本さん自身も『鬼滅の刃』のファン。一番好きなキャラは自分が演じる竈門炭治郎なのだとか。

「アニメが話題になったときに漫画を全巻一気読みしました! 魅力的な登場人物はたくさんいますが、僕が好きなのは炭治郎。なので今回炭治郎を演じられるのが夢のようです」

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』も1度では足らず、2回映画館に足を運んだそう。『無限列車編』の、修業にいそしみ、恐ろしい鬼と戦う煉獄杏寿郎とそれを見守る母の関係は、阪本さん自身と重なるものが。

「『鬼滅』の中で一番印象に残るエピソードです。僕も10代から俳優の仕事を始めて、思うようにいかずに悩んだこともありました。そのときに一番近くで応援してくれたのが母だったので、煉獄さんとお母さんのやりとりを見ていると当時を思い出してしまって」

炭治郎に惹かれる理由も、自分と共通する“家族思い”という部分。

「炭治郎が窮地に立たされたときの原動力になっているのが鬼から家族を守れなかった悔しさと、妹の禰豆子を守るという家族への思いですよね。僕は兄と姉がいる弟の立場ですが、“家族のために頑張る”という気持ちは心から共感できます。

兄や姉とは小さい頃から仲がよくて、男兄弟って大人になると連絡を取り合わないことも多いと思うのですが、兄とは2人で食事に行くことも。姉とも昔から一緒に買い物に出かけて、以前は姉に僕の服を選んでもらってもいました。兄と姉だけでなく、今でも両親を含めて家族みんなで遠出をしてますよ」

家族全員でのお出かけも、子どもの成長とともに減っていくもの。阪本家がずっと仲よしなのはなぜ?

「僕が小さい頃から休日は両親が必ずどこかに連れていって、たくさん遊んでくれたんです。きょうだい全員が愛情を受けて育っていて、共有している時間や楽しい思い出がたくさんあるのが大きいでしょうね。あとは、おいしいものを食べるという家族共通の趣味もありますし」

おいしいもの好きな阪本さん。出身地の兵庫県でおすすめの旅グルメ、教えてください!

「兵庫県は日本海と瀬戸内海にはさまれていて海の幸が豊富なんです。特に魅力的なのは冬に日本海沿岸で穫れるズワイガニ。老舗旅館に宿泊して、じっくりカニを堪能してほしいです。僕もまた家族で行きたいな」

Profile

さかもと・しょうご●1993年生まれ、兵庫県出身。ミュージカル『テニスの王子様』4代目・越前リョーマ役でブレイク。その後シンガーソングライターとしてもメジャーデビューを果たす。ミュージカル『刀剣乱舞』、ブロードウェイミュージカル『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』など舞台、音楽中心に活躍。
X:Sakamoto_Shogo
公式サイト:https://www.doncrew.com/shogo-sakamoto/



舞台『鬼滅の刃』其ノ肆 遊郭潜入

舞台『鬼滅の刃』其ノ肆 遊郭潜入
Ⓒ吾峠呼世晴/集英社 Ⓒ舞台「鬼滅の刃」製作委員会

人と鬼の戦いと切ない物語を描く『鬼滅の刃』。舞台シリーズ4作目は新たに竈門炭治郎役に阪本奨悟を迎え、音柱・宇髄天元と炭治郎たちが遊郭に潜入する「遊郭編」を描く。美しいビジュアルにも注目! ●12月1日~10日 TOKYO DOME CITY HALL 10月21日チケット発売 問い合わせ=www.nelke.co.jp/(ネルケプランニング) 11月12日~19日 大阪公演あり

Staff Credit

撮影/yoshimi ヘア&メイク/木内真奈美(オティエ) スタイリスト/山田安莉沙 取材・文/古川はる香
こちらは2023年LEE11月号(10/6発売)『カルチャーナビ』に掲載の記事です。

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