ハードな仕事に加え、家事や育児まで―超多忙な日常を送っているのに、いつ見てもおしゃれが決まっているママスタイリストたち。

シーンに合わせた服選びのコツや、毎日を上手に乗り切るアイデアを教えていただきました！

教えてくれたのは？

ハンサムカジュアル派　高橋美帆さん

「公園に行くと、草木や蚊で腕が傷だらけに（笑）。夏でも長袖必須！」

5歳の男の子と2歳の女の子のママ。167㎝の高身長が引き立つマニッシュなパンツスタイルが得意。関西出身でトーク力も抜群！

●Instagram：mtd516
●LEEweb連載：ママスタイリストの「おやこどどもコーデ」

可愛げカジュアル派　徳永千夏さん

「汗かきだから、お迎え前にすでにベタベタ。機能派素材の服って本当に助かる」

甘めからストリートまでカジュアルを広く網羅。高橋さん親子とLEEwebで連載中の13歳＆9歳の娘とのリンクコーデも人気。

●Instagram：chinakmm
●LEEweb連載：ママスタイリストの「おやこどどもコーデ」

きれいめカジュアル派　松村純子さん

「＂ママになったらスニーカー＂と聞いてはいたけれど、こんなにお世話になるとは！」

自身のOL経験を生かした、きちんと感のある上品スタイリングに定評アリ。一昨年女の子を出産し、初めての育児に奮闘中。

●Instagram：junko.mm

「夏のママはつらいよ」3人でホンネ語り

松村　子どもを持ってから、自分にかけられる時間が圧倒的に少なくなり、毎日、本当にバタバタ！

徳永　純ちゃんのところはまだ2歳だから、大変な時期だよね。私も、それくらいの頃、娘をロケバスに乗せてリースに回っていたのを思い出す～。

高橋　子どもを生んだ後って、〝以前の自分〞を諦められず無理しちゃう気が。私も「ママに見えないね」と言われるのがうれしくて、妙にはりきった服を着ていたし、睡眠時間を削ってネイルや髪の手入れも完璧にやろうとしてたけど…途中でこれはムリだなと。今やすっかり手抜きを覚えて、夜に髪を洗うことさえ諦めてる（笑）。

松村　わかる！ 私も朝風呂派。夜はすぐに化粧水を塗る暇もないから、娘に保湿剤を塗ったついでに、その手を顔になすりつけてしのいでるよ（笑）。

高橋　今はしょうがないと割り切れてからは、ファッションも快適さと安全性優先に。ハイブランドの靴も泣く泣く裏にラバーの滑り止めを貼ったり。

松村　コンサバ派だった私も、娘を抱っこするために今やTシャツ×スニーカー派。その代わり、パンツはきれいめを選び、〝自分らしさ〞をキープ。

徳永　私は子どもの成長とともにスカートも楽しめるようになったけど、忙しい日は、コーデいらずのワンピに頼りがち。特に夏は、汗かきにうれしい速乾素材のものに助けられてる。

高橋　高機能服って本当に便利。砂場でも、撥水＆砂が入ってこないつなぎが大活躍。日常でアウトドアブランドの服をこんなに着ると思わなかった！

徳永　ちなみに、朝って時間との戦いだけど、服選びっていつしてる？

高橋　わが家は夜のうちに、子どもの服も自分のコーデもセット。大事な仕事の日は、とりあえずジャケットをはおればOKというマイルールがあります。

松村　私も出発が早いときだけ、前夜にコーデしておくように。シーズンごとに上下の組み合わせを何パターンか持っておくと、すごくラクちん！

徳永　「こんなときにはこの服」と決めておくことも、余裕を持っておしゃれを楽しむコツなのかもしれないね。

私たち、“ピンチ”のときほど手抜きしてます！

汗だくで動き回る撮影現場から打ち合わせやパーティ…etc. 仕事の振り幅がとてつもなく広いスタイリスト。そのうえ、母業もかぶったら！？

あるあるピンチを乗り切るための、お助け服をチェック！

01.
ハンサムカジュアル派
高橋美帆さん

手抜き応援服は？
カジュアルにはおればさっと決まる「ジャケット」

●jacket：Uhr
●T-shirt：Oblada
●pants：THE SHINZONE
●bag：MODERN WEAVING
●tote bag：no brand
●shoes：Maison Margiela

「自転車をガシガシこげるラフな装いも、上からジャケットをはおってしまえばたちまちきちんと見え。クライアントとの打ち合わせや発表会のときに重宝するので、季節ごとに最低3着は持つようにしています。

逆に子どものお迎えに行くときは、門をくぐる前にジャケットを脱いでママの顔に。帰りに立ち寄る公園でも、Tシャツ一枚になれば、汚れるのを気にせず遊べるのがうれしい♪」（高橋美帆さん）

マルジェラのタビバレエシューズで、マニッシュな装いにツヤ感をプラス。

02.
可愛げカジュアル派
徳永千夏さん

手抜き応援服は？
涼しくてUV防止効果もある「ワンピース」

●one-piece：UR Lab.
●shirt：URBAN RESEARCH
●basket：marcher
●tote bag：Oblada
●sandals：LAOCOONTE

「撮影は動きやすさ優先だけれど、お祭りにはちょっぴり女らしい着こなしで参加したい。そんな願いを叶えてくれるのは、やっぱりワンピース。ワンピに重ねたシャツともにUVカット、吸水速乾、接触冷感で、きれいめでありながら着るだけで紫外線対策もできるし、なにより涼しい！

これなら、夕方から合流した娘に『ママ汗くさい！』なんて言われずに済みそう（笑）」（徳永千夏さん）

強い日差しから肌を守る優秀UVカットシャツを、ノースリワンピに重ねて。

03.
きれいめカジュアル派
松村純子さん

手抜き応援服は？
カジュアルでも上品見えする「モノトーンコーデ」

●T-shirt：Chaos
●skirt：MARIHA
●cardigan：SLOANE
●bag：THE ROW
●sandals：HEREU

「ファッション関係の場に行くときに、頼りたくなるのはやっぱり黒！ とはいえ、園ではほかの保護者の方と顔を合わせるため、明るい色多めで少しやわらかい雰囲気になるよう心がけます。

トップスには親しみやすいTシャツを選びつつ、肩かけしたカーディガンはハイゲージできれいめに。花柄スカートで、華やかさも忘れません！」（松村純子さん）

カジュアルなTシャツも、小物を黒でまとめると印象がぐっと引き締まる。

他にも「大人の夏カジュアルはもっと自由でいいんです！」を公開中！

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次回は、「もっと教えて！ 3人のママスタイリストの“手抜き応援服” 雨の日編」をご紹介。

撮影／木村 敦　ヘア＆メイク／後藤若菜（ROI）　取材・文／栗田瑞穂

こちらは2023年LEE8・9月合併号（7/7発売）「大人の夏カジュアルはもっと自由でいいんです！」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（掲載当時）です。