住環境を快適にキープするプロフェッショナルの藤原千秋さんが、LEE100人隊のお宅を隅々までチェックし、除湿&カビ対策を伝授。今回は、100人隊TBりーぬさんのリビングルームをチェックしました!
今回プロに見直してもらったのは
LEE100人隊TB りーぬさん
夫と中学3年の長男、中学1年の長女、小学2年の次女の5人家族。子どものぜんそくが不安。
LIVING
リビングはカビが喜ぶ養分が豊富と心得て!
リビングやダイニングは、食べこぼしなどカビを増殖させる要因がいっぱい! 家族が多くの時間を過ごすソファや湿気がこもりやすい窓辺を中心に、カビ対策を習慣にして!
Point_1
布のソファやラグは置いておくだけでいいダニ対策を
「布製のソファやラグはカビの温床になりやすく、ダニはカビをえさにし、ダニの死骸やふんはカビの栄養源に…と悪循環」と矢口さん。
「食べこぼしなどが入り込みやすい座面の隅、ラグの裏側などにダニ対策のシートを忍ばせて、カビとダニが増殖する負のループを断ち切って」(藤原さん)
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Point_2
窓まわりは湿気のたまり場。アルコールとテープで予防ケアを
外気との気温差がある窓のサッシは結露しやすく、カビが生えやすいところ。
「雨の翌日など、気になったときにアルコール除菌スプレーでサッシや窓ガラスをさっとふくだけで効果が期待できます」(藤原さん)
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「カビ胞子は下に落ちます。サッシの下側にテープを」
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Point_3
観葉植物の土と湿気はカビの大好物。アルコールで周囲をふいて
「カビは主に土の中に生息するので、観葉植物の周囲はカビに注意」と矢口さん。
「水やりをした水滴なども湿気の原因に。鉢の周囲はアルコール除菌で定期的にふいて」(藤原さん)
Point_4
吹き出し口の奥に汚れが見えたらカビの温床かも。クリーニングの検討を
一般的には吹き出し口の奥に黒い汚れが見えたらカビがいる可能性大。
「内部の掃除は専門業者に依頼を。理想は夏や冬など、使用ピークの前、つまり春か秋がおすすめ」(藤原さん)
Point_5
食べこぼしの多い子ども椅子は隙間にカビが生えやすい!
食卓はふいても、見落としがちなのが椅子。
「特に子どもの椅子には食べこぼしやほこりなど、汚れが溝に詰まりがち。手に触れる背もたれもアルコール除菌を忘れずに」(藤原さん)
カビ博士のカビトリビア
そもそも、カビはどうやってできるもの?
カビは、温度(20〜30℃)、湿度(60%以上)、栄養源(あらゆる有機物)が揃うと発芽して菌糸が伸び、その先端にできた胞子が空気中に飛散して増殖。つまり湿度や栄養源を取り除けば、カビ発生の防止が可能に。
教えてくれたのは?
住生活ジャーナリスト・ライター
暮らしのプロ 藤原千秋さん
大手住宅メーカーの営業職を経て、暮らしまわりの記事を執筆、監修や企画も行う。LEEwebで「藤原千秋さんの先取りで安心! おそうじ歳時記」も連載中。
●Instagram:funiwara_chiaki
●Twitter:funiwarachiaki
千葉大学真菌医学研究センター准教授
カビ博士 矢口貴志さん
人に対して病原性を示すカビを医療機関と連携して収集し、解析や研究を行う。多くのメディアでカビの正しい情報を発信し、専門書の著書も多数。
他にも「『LEE除湿プロジェクト』始めます!」を公開中!
次回は「ちょっとのことで家じゅうカラッと!寝室編」をご紹介。
撮影/名和真紀子 イラストレーション/須山奈津希 取材・文/田中理恵
※店舗によって品揃えが異なり、在庫がない場合があります。
こちらは2023年LEE7月号(6/7発売)「『LEE除湿プロジェクト』始めます!」に掲載の記事です。
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