値上げは6月使用分から。4割アップするケースも
昨年からぐんと上がった光熱費が、またもや値上げされることになりました。
大手電力7社が申請していた「規制料金プラン」の値上げを経済産業省が認可したのです。
値上げは6月の使用分からとなり、東京電力が平均15.90%、東北電力が平均25.47% 中国電力が26.11%など。もっとも値上げ幅が大きいのは北陸電力で平均 39.70%、4割ものアップになりそうです。
規制料金だけでなく、各社は電力自由化以降の自由料金プランについても7月からの値上げを表明しています。冷房シーズンに差し掛かるタイミングでの値上げは、かなり家計に痛手になりそう。
現在は、国が電気・ガス代の値上げに対する緩和措置として補助金を出しており、標準家庭で月2800円の負担軽減となっているはずですが、とても安心できません。
コロナ規制が緩和された今ならではの過ごし方も
私たちはこれまでも節電や省エネに十分励んできたと思いますが、もう一度おさらいをしましょう。
夏に消費電力が多い家電といえば、エアコンに冷蔵庫。
冷房が欠かせない時期ですが、大切なことはなるべく日差しの熱を室内に入れないことです。
そのカギとなるのが窓対策。室温を上昇させてしまう外気熱の7割もが、窓を通じて入ってくるからです。
窓の外に日よけをつるす、遮光カーテンを使う、窓に断熱シートを張る、長時間出かけるときは雨戸を閉めるなど、日差しを遮断することを心がけましょう。
冷蔵庫はパンパンに詰まっていると食材を冷やすために余計に電力を使います。また、庫内が整理されていないと食材を取り出すのにもたつき、ドアを開ける時間や回数が増え、庫内の温度が上がってしまうことに。
冷房も冷蔵庫も冷やすために電気を消費するので、なるべく温度を上げない工夫が大事なのです。
また、今年はコロナによる様々な規制が解除される久々の夏。
昼間は図書館など公共施設に出かけたり、野外のレジャーを楽しんだりと、積極的に外出するのも光熱費の削減につながりますね。
夜はなるべく早めに休むことで、照明をつける時間を減らしましょう。
家族の協力も欠かせません。電気代がどれくらい増えているかを共有して全員で取り組むと、節約効果もさらに上がりますよ。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。
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