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駐妻ライター佐々木はる菜の海外で見つけた「暮らしのヒント」

サッカーU-20日本代表が我が子の通う日本人学校に!キャプテン松木玖生選手の言葉に感動!【駐妻ライター佐々木はる菜の 海外で見つけた「暮らしのヒント」Vol.11】

  • 佐々木はる菜

2023.05.20

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駐妻ライター佐々木はる菜の海外で見つけた「暮らしのヒント」

アルゼンチンに住む日本の子どもたちとU-20日本代表が交流

サッカーU-20日本代表選手

現在私たちが住むアルゼンチンでは、現地時間5月20日からFIFA U-20ワールドカップが開催されます。その大会直前、なんとU-20日本代表が子どもたちの学校を訪れ、一緒にサッカーの試合を行うなど間近でふれあう機会に恵まれました。

今大会では初の「世界一」を目指しており、実力も注目度も高い選手たちは2003~5年生まれ。世界で活躍する若き選手たちの誠実で温かな人柄やチームの和気あいあいとした様子と団結力に、子どもたちはもちろんその場にいた大人までみんなが魅了されました。

このU-20ワールドカップはもちろん、昨年大いに盛り上がった日本サッカーの未来を担う選手たちへの応援の気持ちを込めて、今回はなかなか見ることのできないU-20日本代表選手たちの素顔をレポートさせていただきます!

世界も注目するU-20日本代表がすぐ目の前に!

U-20日本代表が訪れたブエノスアイレス日本人学校は、小・中学校合わせた生徒数でも30人に満たない、アットホームな規模の学校です。

だからこそ、交流イベントでは子どもたち全員が選手と至近距離に!
我が家の子どもたちも前日から眠れないほど楽しみにしており、当日もみんな始まる前から興奮状態でした。ただ実際に本物の選手たちが現れてしばらくは、嬉しさのあまり先生方も含め少し緊張感が漂っていました。

しかし子どもたちからの質問コーナーが始まり「どうやったらサッカーがうまくなれるか」といった可愛い質問の数々に対してきちんと丁寧に応えてくださる選手たちの姿や、「小さな頃はずっと家の前で練習していた」といった親しみやすい答えに、徐々に場の空気が和んでいきました。

U-20日本代表VS子どもたち、まさかの練習試合

そして盛り上がったのはやはり、子どもたちとのサッカー練習試合です。
もとは邸宅だった建物を改装した校舎の小さなグラウンドで「1~4年生vs選手3名」「5年生~中学生vs選手6名」そして最後はなんと無謀(?)にも「生徒全員vs選手全員」が対戦しました。

選手たちがボールを蹴る姿を至近距離で観られる貴重な機会にわくわくしつつも、試合前は、特に保護者の間には「大会前の大切な時間を割いて我が子たちと試合までしていただいてちょっと申し訳ない…」といった空気すら漂っているように感じました。

しかし試合が始まった瞬間、ドイツで活躍するチェイス・アンリ選手がいきなり華麗なゴール!何が起こったかわからずポカーンとする子どもたちと、生シュートシーンに大盛り上がりする保護者たち!そこから一気に会場の雰囲気が変わりました。

試合をするu-20日本代表と小学生

プレー中の子どもたちへの優しさに加え、小さなグラウンド内でも「あれ、ボール消えた?」というパス回しや「ボール、足にくっついてる?」というボールさばきを見せたり、試合前に円陣を組んだり、シュート後にはユニフォームを脱ぎながら走ったり…また、低学年の子どもたちのラフプレーにもきちんと転び(笑)、PKになった時には、見守る他の選手たちも立ち上がって大声援!

交流会の試合を応援するU-20日本代表選手

監督やコーチたちも「裏!裏!走れ!」などまるで本当の試合みたいな声をかけてくださるなど、皆さんのお人柄の温かさやチームの仲の良さが伝わってきました。



観客の心を動かす力に溢れた、若きサッカー日本代表チーム

ゴール前に並ぶu-20日本代表選手

最後の「生徒全員vs選手全員」試合が始まると、選手たちは誰からともなくゴール前に集まり全員で鉄壁ガード!
会場には笑い声と子どもたちの歓声が溢れ、生徒の一人がなんとかボールをゴールに入れると、選手みんなで頭を抱えて悔しがってくれました。

その後も時間限られる中、子どもたちが点を入れるために「延長!延長!」と選手たちから”延長戦”をしてくださるなど、試合が終わる頃にはその場にいた全員がこのチームの大ファンになっていました。

子どもたちにサインをするu-20日本代表選手

イベント後半では、サインや写真撮影を自由にしていただける時間も。子どもたちの頬は興奮で真っ赤、目はきらきらと輝いていました。

日本代表という立場で地球の反対側に来て、環境も大きく異なる中でもうすぐワールドカップ本番を迎えるというこの日は、非常に貴重な時間だったと思います。

日本代表選手としての活動の一環でこの場にいらしているとはいえ、一切大変さを見せず、参加者みんなに対して礼儀正しく丁寧。さらに選手たちご自身も楽しそうな笑顔で子どもたちと交流してくださった姿は、忘れられない思い出となりました。
そして心からの感謝を込めて、この若き選手たちを全力で応援したいという気持ちでいっぱいになりました。

「幼い頃からの夢」松木玖生選手から子どもたちへの言葉に感動

子どもたちと話す松木玖生選手

私が何度も思い出すのが、世界的にも注目されているキャプテンの松木玖生選手のお話です。
生徒からの「子どもの時の夢はなんですか?」という質問への答えやイベント最後のご挨拶の際なども、真摯に言葉を選びながら話し、自由時間には子どもたち一人ひとりの声に耳を傾けている姿が印象的でした。

「子どもの時の夢もプロサッカー選手でした。今プロサッカー選手になれて、仲間と共に日々切磋琢磨して頑張っており、この職業になれたことを嬉しく思っています。
今日、皆さんと一緒に過ごせることを楽しみにしていましたが、一緒に試合などもできて実際にとても楽しい時間でした。このサッカーを楽しむ気持ちや、皆さんが応援してくださった気持ちを、U-20ワールドカップで全てぶつけられるように頑張ってきます!」

実際に自らの力で夢を叶え、日本代表として世界で勝負する松木選手が目の前で話してくださった言葉。そこにはやはり、最前線で戦う選ばれし者しか持てない重みがありました。

その素晴らしさと立派な姿に子どもたちも感動したと思いますが、むしろ選手の倍ぐらい年齢を重ねている私は尚更、勝手ながらぐっとこみ上げるものがありました。

松木玖生選手との記念撮影

最後に厚かましく私まで写真撮影をお願いしたところ、快く応じてくださり感激しました!

日本の初戦は日本時間22日(月)朝6時から!

子どもたちと話すu-20日本代表

子どもたちの持っている学習ノートを「懐かしい~」などと見てくださる気さくな様子も素敵でした!

2021年大会はコロナの影響で中止となったため4年ぶりの開催となるU-20ワールドカップ。さらに直前になって、開催地が当初予定されていたインドネシアからアルゼンチンに変更となりました。
個人的にはこのような機会に恵まれありがたかったですが、選手たちはアルゼンチンへの移動距離なども含め通常以上に大変なことも多かったと思います。

そんな中、U-20日本代表はグループCで、初戦は日本時間22日(月)朝6時からU-20セネガル代表との試合に臨み、その後U-20イスラエル代表、U-20コロンビア代表と強豪チームと対戦します。せっかくの機会なので、当日は会場に足を運び力いっぱい声援を送るつもりです。

地球の反対側で日本を代表して世界と勝負する若き選手たちは、日本サッカーの未来そのものだと思います。
私はただのイチファンに過ぎないので呼びかけるのは恐縮しつつも…是非みんなでFIFA U-20ワールドカップを応援しましょう!!

FIFA U-20ワールドカップアルゼンチン2023 最新情報

佐々木はる菜 Halna Sasaki

ライター

1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。

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