「泣けるエンタメ」を語りたい!
最近、忙しくて泣けてない……こともなく、3人、けっこう泣いてます。
ぷー:今回、ほんのちょっとネタバレもありますので、ご注意ください。今月の「泣けるエンタメ」特集、自分も泣いたのあった?
やす:それは『THE FIRST SLAM DUNK』ですよ!
ロウ:間違いないです。
ぷー:私、見てませんで……。
ロウ:ええ! 信じられない!
やす:ぷーすけさん、ジャスト世代でしょ。何やってるんですか。
ロウ:劇場で、おじさんがみんな泣いてましたよ。
やす:僕なんかもう保護者目線になっちゃって、ボロ泣きでした。
ぷー:す、すいません。見ます。特集に出てくる作品だと『コーダ あいのうた』はよかったなあ。
やす:アカデミー作品賞ですね。
ぷー:俺、ウェットな話はあんまりなんだけど、主人公の両親がなかなかぶっ飛んだ人たちでそこが好き。前半の軽い笑えるシーンが、最後にそうつながるのか!ってとこでポロッときちゃいました。
やす:ものすごくヘビーなドラマウォッチャーのロウはどう?
ロウ:やっぱり『silent』はいいですよね。あとバカリズムさん脚本の『ブラッシュアップライフ』がコメディかと思いきや、話が進むうちにグッとくる展開に。
ぷー:タイムリープものだよね。
ロウ:です。主人公が’89年生まれなので僕は年代もちょうど合っていて、“あの頃を思い出し泣き”作品の要素もあるんですよ。
ぷー:思い出し泣きね! 映画の『あの頃。』は、自分の大学時代ドンズバで胸がギュッとなった。松坂桃李さん出演作にハズレなし!
ロウ:『くれなずめ』も“思い出し泣き”の名作だと思います。
ぷー:このジャンル、涙腺緩くなるね。Nやすは何に弱い?
やす:社会の不条理を描いた作品はきちゃいますね。『チョコレートドーナツ』は’70年代の実話がベースの映画で、育児放棄された子どもとゲイカップルの話で。すごく好きなんですけど、あんまりすっきりはしないかな……。
ぷー:最後気分よく終われる作品だと『グリーンブック』かな。
ロウ:誇り高い黒人ミュージシャン役のマハーシャラ・アリが、本当にかっこいいですよね。
ぷー:「I know it’s a…… complicated world.」っていうセリフがあるんだけど、そこでもうダメ。
ロウ:あと忙しくなると、『ピンポン』を見てじわっと泣くっていうのが習慣みたいになってます。
ぷー:『ピンポン』は、アクマのところがビターで泣ける……。というわけで入りきらなかったおすすめ作、1本ずつご紹介します!
低刺激じゃないかもですが
おすすめ泣けるエンタメ
映画『レスラー』
ぷーすけ(41歳)
「LEE読者の1/10、いや半分はプロレスファンだと聞いてますから、これをおすすめしないわけにはいきません。主人公は’80年代に頂点を極めたレスラーで、20年後も場末の会場でファイトを続けています。ついに肉体が悲鳴をあげ引退しますが、彼がラストにした選択は……。このストーリーが主演のミッキー・ロークの実人生と重なるというのがまたとても苦い。40代に入り、この作品がよりしみるようになりました」
映画『グッド・ウィル・ハンティング』
Nやす(35歳)
「マット・デイモンが学生時代に親友のベン・アフレックと脚本を制作し、主演も務めた青春映画。孤児で心に深い傷を負う、天才的な知性を持つ青年。そんな彼が精神科医と出会い、徐々に心を開いて生き方を模索していく話です。後半の、精神科医(ロビン・ウィリアムズ)が主人公に何度も同じ言葉をかけるシーンは、僕自身の存在も肯定してくれる気がして目頭が熱くなります。何度も見たくて初めてDVDを購入した作品」
ドラマ『Woman』
ロウ(30歳)
「満島ひかりさん演じるシングルマザーが、2人の子どもを抱えて懸命に生きていく姿を描きます。見るのがなかなかしんどい部分もあるのですが……ただ、見て流す涙(ジーンとではなく号泣)はいい涙で、見終われば前向きな気持ちに。『家族ってさよならを言わないひとたちなのかなあって。家族の言葉には、さよならってないじゃないですか』など、ハッとするようなセリフの数々は、坂元裕二さん脚本ならではです」
\告知/ このコーナーに出てもらった
コウケンテツさんの絵本が出ました!
リーマン日記ファミリー(?)の料理家、コウケンテツさん初の絵本『まねっこシェフ』(主婦の友社)が2冊同時に発売に。お子さんと一緒に料理を楽しむきっかけにぴったりです。カピバラシェフがかわいい。コウさん、またこのページに出てください。お待ちしてます。
「神保町(裏)リーメンズ」記事一覧こちらは2023年LEE5月号(4/7発売)「神保町リーマン日記」に掲載の記事です。
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