鮮烈さ、明るさ、すがすがしさ。白が持つ魅力はたくさんありますが、春の日差しの下なら、そのパワーはいっそう強く輝きます。
だからこそ、取り入れるのはワンポイントで十分! その分、袖を通すだけで心浮き立つ「映えるアイテム」を選びましょう。
どんな着こなしにも寄り添いつつ、どんな色よりも気分が上がる!とびきりの一枚をぜひ、あなたのワードローブに加えてみて。
目次
- 「映える白」
- 「スイートな白」ゆれるワンピース
- 「スイートな白」レースのブラウス
- 「スイートな白」ティアードスカート
- 「スポーティな白」シャカシャカパーカー
- 「スポーティな白」辛口スニーカー
- 「スポーティな白」シンプルキャップ
- 「スポーティな白」ロゴスウェット
- 「モードな白」透けるニット
- 「モードな白」透けるシャツ
蛯原友里さんが着る「映える白」
「白を着ると、どこか背すじが伸びるというか、〝おしゃれしてるぞ〞っていう気分になります。
私が特に大好きなのは、白のブラウス! 一時期は、撮影で可愛いものに出会うたび何枚もお買い取りしちゃってました(笑)。
一昨年に娘が生まれてからはどうしても白の出番は減りがちですが、春夏のアイテムは気軽にお洗濯できるものも多いし、また着てみたいなという気持ちに。
自分の『可愛い!』アンテナが反応した一枚をいつもの着こなしに取り入れたら、春のおしゃれがいっそう楽しくなる予感がします」(蛯原友里さん)
01.
【スポーティな白】
例えばシャカシャカ素材のブルゾン。マニッシュになりすぎない、白ならではのニュートラルな軽さがどんな着こなしにもマッチします。

フード付きブルゾンと小物のスポーティさで、リブニットのタイトスカートもコンサバ&老け見えせず、ちょうどいいフェミニンカジュアルに着地。また、白のニュートラルさが相反するテイストのギャップを絶妙につないでくれます。
02.
【スイートな白】
いくつになっても無条件に惹かれるレースやフリルなどの「甘い白」。大好きなカジュアルアイテムとMIXして思いっきり遊ぶのが今年の気分!

華やかさ満点、カットワークレースの白スカートに、ロゴ入りのリンガーTをMIX。黒ベースのトラッド小物で引き締めて。
03.
【モードな白】
シアー素材なら、白シャツのまじめさが小粋なモード顔にシフト。いつものタンクワンピースも、ほんのりした肌の透け感で大人っぽく着こなせます。

たっぷりとした身幅と前後差のある長めの着丈。ボリューミーな一枚も、シアー素材の白ならとびきり軽やか! スカーフやカラースニーカーで遊んでも、シャツのモードさがあるから決して子どもっぽくなりません。
撮影/生田昌士(hannah) ヘア/左右田実樹 メイク/AIKO ONO スタイリスト/徳原文子 モデル/蛯原友里
「スイートな白」アイテムを大人っぽく着る方法
ピュアな清潔感と、可愛らしさと。いくつになっても理屈抜きに心惹かれるのが、ふんわりゆれるワンピースの「甘い白」。だからこそ、着こなすときは、あくまで"大人らしさ"と"今っぽさ"を意識して。最旬カジュアルとのMIXスタイルがその結論です!
ITEM_1
【ゆれるワンピース】
ベーシックパンツと重ねてこなれさせる
糖度の高い白のワンピースは、あえて一枚で着ずに、ベーシックなカジュアルパンツとのレイヤードでぐっとヘルシーに引き寄せるのがおすすめ! こなれ感アップにもひと役買ってくれます。

レースをアクセントにしたセーラー衿のコットンワンピースに、水色デニムを重ねたヴィンテージ感漂うカジュアルコーデ。一枚でさらっと着るよりデザインの繊細さが引き立つというのも、ベーシックパンツ合わせの効果。
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「ゆれるワンピース」 + チノパンツ
チノパン、ローファー、ジャケット。トラッドな味つけで都会的にシフト

上品な光沢をまとったベージュチノをレイヤード。端正な小物やジャケットを合わせれば、リラクシーなコットンワンピに、オンの日にもふさわしい大人らしさが備わります。
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「ゆれるワンピース」 + ベイカーパンツ
小面積でもワンピの甘さをしっかり〝微糖化〞。辛口のカーキベイカーならではの効果!

愛らしいティアードワンピを、ベイカーパンツやスポーティ小物で辛めに寄せつつ、型押しバッグで品をプラス。ミックス感たっぷりのコーデも白が主役ならクリーンな印象に。
ITEM_2
【レースのブラウス】
きれい色のワイドパンツで鮮度を上げる
カーゴパンツやデニム合わせがデフォルトだったレースのブラウス。今年は、その甘さに寄り添いつつもキレのよさを加える、淡色のワイドパンツが新相棒。ほっこり感を払しょくし、ぐっと都会的な印象に!

総レースのブラウスはまろやかな白、パンツはコーラルピンク。ともすると甘すぎる配色も、ワイドシルエットのデニムという、どこかハンサムな雰囲気のパンツなら、さりげなく大人シフトが可能です。
しかも今季はこんなきれい色ワイドパンツが大豊作。辛口ボトムで甘さを抑える王道セオリーとはひと味違う、新しいバランスに挑戦できる絶好のチャンスです!
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「レースのブラウス」 + BABY PINK COTTON
ハンサムだけど〝色だけ甘い〞一本で、ひと味違う大人の可愛げが叶う

ピンタックやパンチングレースの繊細さが映える白ブラウスに、ベビーピンクのコットンワイドパンツ。配色はとびきりスイートなのに大人っぽいのは、パンツの素材&シルエットにハンサムさがあるから。辛さを足して甘さを抑えるのではなく、甘さを〝薄める〞イメージに近い着こなしです。締め色を投入せず、まろやかにまとめるのが今年流。
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「レースのブラウス」 + LAVENDER COLOR DENIM
ラベンダーカラーの気品と清涼感が、レースブラウスの洗練度を引き上げる

ブラウスは、フロントや袖口に配したトーションレースが優しいムードを演出するオフホワイトのコットン素材。いつもならブルーデニムでカジュアルに着こなすところを、ラベンダー色に変えただけで一転、鮮度もきれいめ感も急上昇! フェミニンかつスタイリッシュな小物で盛り上げたら、よそ行き感たっぷりのコーデが完成。
ITEM_3
【ティアードスカート】
メンズっぽい旬トップスとミックスする
顔から離れている分、着こなしやすく、簡単に小粋な甘辛MIXコーデが完成するティアードスカート。今季はメンズ顔の旬トップスで、去年と差のつく佇まいを狙って。

なじみのあるメンズライクなシャツとの組み合わせを、流行の短丈デザインでリフレッシュ! ほどよい甘辛バランスを保ちながら今どき顔になれる、最旬スタイルです。ウエストのタックインが不要で、自然な重心アップが期待できるのもうれしいポイント。
仕上げにブルーと白のどちらにも相性のいい、ブラウンの上品小物を足して大人っぽさをもうひと盛り。
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「ティアードスカート」 + LOGO T-SHIRT
最旬にして鉄板。ロゴT×白スカートは、茶目っ気のある小物でチアフルに

コクーンフォルムの白スカートは適度な甘さに落ち着き、ロゴTのカジュアルすぎも回避。互いを引き立て合う鉄板のワン・ツーコーデは、遊び心のある小物使いで旬度を高めて。
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「ティアードスカート」 + ANORAK HOODIE
ブレイク中のアノラックは、きれい色を選んで一歩先行くMIXカジュアルにトライ!

ひらひらとゆれる2段ティアードのスカートに、本格派のカラーアノラックを合わせてメリハリよく。仕上げに女性らしくもキレのあるミニバッグ&パンプスで、カジュアル指数を引き算すると、格別な洒落感が手に入ります。
春らしい抜け感の演出や、"はずし役"が欲しいときこそ、スポーティな白のアクティブさが頼りに。
今回は、普段のワードローブと相性がよく、抜群の効果を発揮する「シャカシャカパーカー」をピックアップします!
ITEM_1
【シャカシャカパーカ】
きれいめコーデともフィットするニュートラルな佇まいが大人向き

ベージュ×サーモンピンクのまろやかトーンでまとめたパンツコーデに、ドライな風合いの白アノラックを「+1」。ただラフに着るだけで着こなしに奥行きが生まれ、重ねているはずなのにワン・ツーのときよりも軽やかな印象に!
これまでカジュアルすぎると敬遠していた人も、すんなり着こなせるはず。
ITEM_2
【辛口スニーカー】
存在感がありつつも重くない。〝おしゃれなはずし役〞ならおまかせ

特有のゴツさが、一目置かれるコーデに導いて。
ITEM_3
【シンプルキャップ】
気軽に投入できるうえ、顔まわりのトーンアップ効果も!

きれいめコーデにあえてキャップを合わせることが普通になった今、新鮮に映るのはごくシンプルな形の白。ジャケットのセットアップに合わせると、ほんのりエフォートレスな雰囲気に。
ITEM_4
【ロゴスウェット】
清潔感も着映え力もばっちり。理想のカジュアル感を醸し出せる

フロントのロゴは丸っこい書体のものよりも洗練感がある、すっきりとした長体(縦長の文字)がおすすめ。白、黒、ネイビーとシックカラーでまとめたら、旬のパラシュートパンツ合わせも大人っぽく、スタイリッシュに仕上がります。
ニュートラルな白は、実はモードテイストとも好相性の色。同じ無彩色でも、黒に比べてとっつきやすいのも魅力です。
LEEでは、"デイリーに取り入れられるモード"をテーマに、この春トレンドの透け感トップスにフォーカス! いつものベーシックボトムの鮮度アップにも、主役ボトムの中和剤にも。一枚あればきっと活躍間違いなしです。
ITEM_1
【透けるニット】
編み地によってはほっこり見えがちな白ニットも、メッシュ編みならぐっとクールなイメージに。着こなしに合わせてインナーの色を変えても楽しい!
Style_01
+SHINY PANTS
やんちゃなテロパンとの組み合わせも品よく、カッコよく

真っ白なメッシュニットが持つモード感は、こんなストリートっぽい着こなしの大人シフトにも有効です。
Style_02
+PLAID QUILT SKIRT
キルトスカート、バレエ靴。愛着のあるコンビに新しい風を

お行儀よく着ることが多いチェック柄キルトスカート+バレエシューズに、涼やかな透け感で春の陽気に似合うリラクシーさを。ゆるっとした雰囲気が大人の余裕を感じさせます。インナーはあえて反対色の黒を選ぶと透け感にメリハリがつき、こなれ感アップとともにすっきり見え効果も。
ITEM_2
【透けるシャツ】
白シャツのまじめさを〝大人っぽい洒落感〞ヘと変換してくれるのが、シアー素材のほのかな透け感。いつもどおりに着るだけで、洗練度が格段にアップ!
Style_03
+SHORT PANTS
子どもっぽさゼロ。ショートパンツの洒落見えが最短で決まる

ボザムシャツは、優しい透け感とリッチな風合いが目を引く一枚。落としどころが難しいショートパンツの大人化が、ワン・ツーで実現可能!
Style_04
+ALL-IN-ONE
ラフにはおったときの軽やかさ&ボリューム感も魅力的!

ガーゼのように薄くシャリ感のあるコットンのバンドカラーシャツを、オールインワンにさらり。オーバーサイズでも軽快に映るのは、やっぱり〝透ける白〞だから。パステルカラーとの配色も〝可愛さ〞より〝きれい〞な印象が残ります。
撮影/金谷章平(人物) 魚地武大(TENT)(物) ヘア&メイク/中山友恵 スタイリスト/徳原文子 モデル/竹下玲奈 取材・文/鈴木絵美
こちらは2023年LEE4月号(3/7発売)「『映える白』で新しい私!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。
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