ユニクロ、イレーヴ、白、淡色デニム。今季の着こなしのコツを教えて!【スタイリスト福田麻琴さんの大人のデニム悩み】
2023.03.19
いつだって私たちのスタイルに欠かせないデニム。けれど、年齢を重ねるにつれ、その選び方や着こなし方の"正解"がわからなくなってきたとの声も聞こえてきます。そこで今回は、福田麻琴さんが読者のおしゃれ悩みに答える人気web連載が誌上に特別出張。
大人のデニムにまつわる"あるある悩み"を、自身も大のデニム好きの福田さんが全力で解決します!
スタイリスト福田麻琴さん教えて!
Q1.
トレンドの淡色デニム、
挑戦してみたいけれど、野暮ったくなりがち。
大人が上手に着こなすコツを知りたい!
(LEE100人隊No.042 hashimoさん)
A.
「黒」の力を頼ってみて。大人でもカッコよく楽しめますよ。
「ライトブルーのブリーチデニムは、最旬トレンドのひとつ。明るい発色のため、白やパステルなどと合わせると、野暮ったく思えてしまう人もいるよう。そんなときこそ、ピリッと辛口な黒の力を借りて。ニットアンサンブルなら、デニムの〝軽さ〞を引き締め、大人っぽく上品に見せてくれるはず!」(福田麻琴さん)
knit,cardigan:HARDY NOIR
ring:Cartier
bag:A.P.C.
boots:FABIO RUSCONI
brand: LOEFF(ロエフ)
type: 14oz BLEACH DENIM
腰まわりをすっぽり包むハイウエストで、裾に向かってシャープにすぼまったペンシル型。センタープレスまで入ったきれいめデニムは、麻琴さんいわく「もはやスラックス」。大人がブリーチデニムにトライするなら、これくらいきれいめなタイプを選びたい。
Q2.
フレンチっぽくデニムを着たい!
でも、いつもボーダーを合わせてしまいマンネリぎみ…
(ゆきんこうさぎまるさん)
A.
ドットブラウスで少しフェミニンに仕上げてみるのがおすすめ!
「デニム×ボーダーという定番コンビに飽きてしまったり、カジュアルすぎると感じたら、合わせるアイテムをちょっぴり女らしく振ってみて。例えばトップスを黒地×白ドットのクラシカルなブラウスに替えるだけで、一気に新鮮に見えるはず。ポイントは、適度な肌見せとシンプルなアクセ使い。デニムも色落ちしていないリジッドを選ぶと、一層きれいめ感が上がります」(福田麻琴さん)
shirt:HÉLIOPÔLE
necklace:MARIHA
ring:Cartier
bag:A.P.C.
shoes:MANOLO BLAHNIK
brand: YLÈVE(イレーヴ)
type: 13.5oz DENIM HIGH WAIST WIDE
デニムもブラウスと同様、落ち感のあるものにすると、全身がしなやかにまとまり、フェミニン度が加速。ワイドデニムが重たく見えないよう、トップスをインして重心を上げると好バランスに。
Q3.
ホワイトデニムがちょっぴり苦手。
コンサバにならないはき方が知りたい!
(ららさん)
A.
真っ白を選ばない。カジュアルなアイテムと合わせる。この2点で攻略を!
「実は私もあまり白デニムが得意ではないので、この悩みには大共感(笑)。コンサバ回避のためには、まずはカジュアルになじむくすんだトーンを選んで。さらに、ボーダーやスニーカーなど、いつもの自分らしいアイテムと合わせることで、無理のないスタイリングに」(福田麻琴さん)
T-shirt:THE SHINZONE
cardigan:agnès b.
necklace:TIFFANY & CO.
bag:senses
shoes:Keds
brand: upper hights(アッパーハイツ)
type: THE KITE ANKLE BONE
グレイッシュホワイトのバルーンデニムは、スニーカーにも合わせやすい軽快なアンクル丈。カラーリングとユニークなシルエットが、白デニムの硬さをなごませてくれます。白のワントーンにブルーボーダーをさし、春らしい大人マリンに昇華。
Q4.
コスパデニムでも高見え&こなれ見えするコツを教えて!
(LEE100人隊TB はなさん、No.072 かねさん)
A.
ワントーンコーデは簡単でおすすめ。仕上げはやっぱりパールで!
「数あるコスパデニムの中でもいいなと思ったのが、ユニクロのボーイフレンドのグレー。薄手ではきやすく、上品な色みが大人にもしっくり。同じくグレーのアンサンブルを合わせ、全身の色数を絞るとシックに。また、アクセを重ねづけしてツヤやボリュームを足すと、リッチでモダンなコーデが完成します」(福田麻琴さん)
knit,cardigan:UMEDA
necklace:HARPO
pearl necklace:marmors
leather bangle:LOEWE
silver bangle:HERMÈS
rattan bangle:handmade
ring:Cartier
shoes:Aeyde
brand: UNIQLO(ユニクロ)
type: BOYFRIEND TAPERED JEANS GRAY
足につかず離れずの絶妙フィットが、おなかまわりから下半身にかけての七難を隠してくれると人気のボーイフレンド。身長が低めでもバランスが取りやすい九分丈で、スニーカー好きのLEE世代にもピッタリ。手首、足首の潔い肌見せが、洗練度をUPさせる秘訣。
スタイリスト
福田麻琴さん
Profile
1978年生まれ。文化服装学院卒業後、ショップスタッフを経て、スタイリストアシスタントに。25歳で独立し、数多くの女性誌で活躍。その後2年間の仏留学を経験し、本場でフレンチベーシックを学ぶ。現在はショップのバイイングやエッセイ執筆等、スタイリストの枠を超えて活動しており、5月には新刊を発売予定。10歳の男の子の母。
shirt:DÉPAREILLÉ
scarf:manipuri
earrings:no brand
ring:Cartier
boots:Maison Margiela
「身近な存在のデニムだからこそ大人も“チャレンジ”できる!」
「デニムは定番でありながら、実はその時代の流行がはっきりと出るアイテム。何年も更新しないでいると、おしゃれを停滞させる要因にだってなり得ます。だから、私はなるべく毎シーズンのデニムトレンドに敏感でいるよう心がけています。例えば今季なら、ややふくらみのあるカーヴィシルエットのものや、淡いライトブルーなどに注目中。一見、攻めすぎ?と感じるものも、実際に着てみると、デニム自体が持つ"気さくさ"のおかげで、意外とこなせてしまうことがほとんど。また、最近は大人の体をきれいに見せてくれるワザありデニムも豊富なので、それを生かさない手はありません。まずは街に試着に出かけて、今の気分と体型にしっくりくる一本を、ぜひ探してみて!」(福田麻琴さん)
web連載「おしゃれゴト」のお悩み相談も大人気!
LEEwebの連載が、昨夏リニューアル。日々のカジュアルから、オケージョンスタイル、夫のおしゃれに至るまで、あらゆるLEE世代のファッション悩みを、麻琴節で鋭く愉快に解決。ぜひこちらもチェックを!
次回は、【スタイリスト福田麻琴さんの大人のデニム悩み】LEEキャラクター3人のデニム悩みを解決!
スタイリスト/福田麻琴 撮影/嶌原佑矢(人物) 魚地武大(TENT)(物) ヘア&メイク/川村友子(福田さん) 取材・原文/栗田瑞穂
※クレジットのないアイテムはすべてスタイリスト私物で、現在販売されていないものも多数含まれます。各ブランドへのお問い合わせはお控えください。
こちらは2023年LEE4月号(3/7発売)「「大人のデニム悩み」本気でお答えします!」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示(2023年3/7発売LEE4月号現在)です。
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