当サイトでは当社の提携先等がお客様のニーズ等について調査・分析したり、お客様にお勧めの広告を表示する目的で Cookie を使用する場合があります。詳しくはこちら

LIFE

CULTURE NAVI「今月の人」

【和田明日香さんインタビュー】「晩ごはんは自分が食べたいものを作る」でいいじゃない

2023.03.20

この記事をクリップする

Culture Naviカルチャーナビ : 今月の人・今月の情報

その明るいキャラクターも持ち味の料理家、和田明日香さんが日々作っている「名もなきおかず」たちを紹介する「地味ごはん」シリーズの第2弾『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』。前作から2年たち「地味ごはん」への思いに変化は?

「晩ごはんは自分が食べたいものを作る」でいいじゃない
────和田明日香さん

【和田明日香さんインタビュー】「晩ごはんは自分が食べたいものを作る」でいいじゃない

デニムジャケット¥17600・デニムパンツ¥16500/シップス インフォメーションセンター(和田明日香 × ビットブルー) Tシャツ¥6380/シンゾーン ルミネ新宿店(ザ シンゾーン) ピアス¥19800・バングル¥49500/グラストンベリーショールーム(スチュードベーカー メタル)

「いい意味で変わらないですね。晩ごはんを作って家族と食べることが生活で一番大事だし、2年前に毎日のごはん作りでしんどかったことは今もしんどい(笑)! そうして毎日って淡々と続いていくし、ごはんも変わり映えしないものを食べている。そんなごはんが私という人間を作っていて、将来子どもたちの中に残るものだと思うんですよね」

日々続いていくことだから、無理せず前向きに楽しんでいきたい。そんな和田さんの姿勢が「エグゼイドかぶ」「かけたら美味いやつ」「ミョウガ以外なんでもいい炒め」など個性あふれる料理名にも感じられる。

「『エグゼイドかぶ』は仮面ライダーエグゼイドから来ているんですけど。かぶが長男の大好物なんです。茎を残して切って、ゆかりで和えてピンク色になったかぶのシルエットがエグゼイドにしか見えなくて。長男の好きなかぶが、長男の好きなエグゼイドに見える!と盛り上がってしまい(笑)。長男に聞いたところ“全然見えない”ってあっさり言われたんですけど。そうやって名前をつけながら作ると自分も楽しいし、名もなきおかずに愛が芽生えますよね」

和田明日香さん

気になる料理名のひとつに「見知らぬあなたへ ねぎ塩チキン」が。このネーミングの意味は?

「これを作ったとき、“インスタのフォロワーさんが絶対好きな味だ”と思ったんです。インスタでの反応を通じて“みんなの好きな感じ”がつかめてきて、何か関係性ができていた。その人たちにごはんを食べてもらったことはないし、これから食べてもらうこともないかもしれないのに、“フォロワーさんに届けたい”という気持ちが芽生えてきて。自分でも驚いたし、はじめての感覚でした」

ごはんを作るのは、家族に食べてもらうためでもあるけれど、自己満足、自分本位の部分があってもいいのでは?と和田さん。

「献立に悩んだときは、自分が食べたいもの、好きなものを作る、でいいと思うんです。私もおかずを決めるときに優先するのは自分が何を食べたいか。家族も“あなたが食べたいって言うから!”ってキレぎみに出されたものより、作った本人がおいしそうに食べているもののほうが楽しく食べられるんじゃないかと思うんです。なので、うちは子どもが苦手な食材でも、私が食べたければ食卓に出します。私がおいしそうに食べているのを見て、子どもが“ちょっと食べてみようかな”と思ったらこっちのものだなって」

食卓を囲んで、家族の会話が弾む様子がうかがえる和田家。和田さんがお子さんたちへの声かけで意識していることは?

「母親の言うことって、子どもには“これが正解”に聞こえてしまう。だからまずは“あなたはどう思う?”と子どもの意見を聞く。その後で“ママだったらこうかな?”と控えめに伝えるようにしています。私が“こうと思ったらこう!”なタイプなので、それを強要しないようにしながら、子どもにとって近道を教える人ではなく、そばに寄り添い、一緒に考える人でありたいと思っています」

Profile

わだ・あすか●料理家、食育インストラクター。まったく料理ができなかったところから、料理愛好家・平野レミさんの次男との結婚を機に修業を開始。テレビ、ラジオ、雑誌等メディアでのレシピ紹介のほか、“食育”や“家族のコミュニケーション”をテーマにした全国各地での講演会、イベント出演も。1男2女の母。
Instagram:askawada
Twitter:askawada_staff

『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』

『楽ありゃ苦もある地味ごはん。』¥1496/主婦の友社

¥1496/主婦の友社

見た目は地味だけど毎日に寄り添ってくれる「名もなきおかず」レシピのほか、和田さんが日々献立を考えるプロセスも細かく紹介。「読んだ方に同じようにやってほしいわけではなく、これは私からのパスだと思ってもらえたら。“ここはマネしてみようかな”“私だったらこうやるな”と、自分のやり方を見つけていってもらえたらうれしいです」


撮影/田上浩一 ヘア&メイク/横山雷志郎(Yolken) スタイリスト/富澤結希乃(+chip) 取材・文/古川はる香
こちらは2023年LEE4月号(3/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。

CULTURE NAVI「今月の人」記事一覧

この記事へのコメント( 0 )

※ コメントにはメンバー登録が必要です。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる