年末に向けていつもより何かと気忙しくなるこれからの時期。こんなときにこそ、どんな色とも似合って、着回しがきいて、シーンを選ばない、私たちにとっての最強カラー「黒」の出番です。

一方で〝重い印象になる〞とか、〝地味に見えがち〞とか、カジュアル派にとっては意外と手強い色だったりすることも。

そこでこの冬、LEEがイチ押しするのは、「ちょっと可愛い黒」。フェミニンブームに乗って登場した甘いディテールや女らしい素材を生かしたデザインが、黒が持つ〝威圧感〞を軽減しつつ、大人に似合う華やかさを添えてくれる——。そう、この冬、味方にしない理由はありません。

私たちの毎日を応援してくれる「ちょっと可愛い黒」の魅力を、全方位からお届けします！

目次

• 黒のマキシスカートが主役！ちょっと可愛いオールブラックコーデ
• この冬、「ちょっと可愛い黒」が頼れる4つの理由
• 今年は「黒アウター」だって、ちょっと可愛い「ダッフルコート4選」
• 糖度高めは黒で！「ツイードジャケット4選」
• 可愛げ目線で選ぶなら、スポーティタイプがおすすめ！「ボアブルゾン4選」
• 袖、衿、裾。ほんのりフェミニンが効果的！「甘ディテールアウター4選」
• 「可愛い黒」ほど着回せる！「ティアードスカート」
• 「可愛い黒」ほど着回せる！「ケーブルニット」「フリルブラウス」
• 「可愛い黒」ほど着回せる！「カーヴィパンツ」
• LEEスタイリスト6人の「ちょっと可愛い黒コーデ」、私の場合
• 小物こそ、好きな甘さを好きなだけ冬の可愛げを足す「小さな黒」
• 靴、バッグ、ヘッドアクセまで！黒の可愛い「小物」24選

黒のマキシスカートが主役！
ちょっと可愛いオールブラックコーデ

たっぷりとしたティアードの黒のマキシスカートを主役に、ちょっと可愛いオールブラックコーデを堪能。シックな黒がベースだから、ボリューム満点のスカートも、甘すぎずカジュアル派にちょうどいいバランスに。

忙しい毎日を、
少し特別にしてくれる最強カラー
「この冬、「ちょっと可愛い黒」が頼れる4つの理由

フェミニンブームやトラッドブームの後押しもあって、今季は「ちょっと可愛い黒」が目白押し。冬のデイリースタイルに取り入れるべき理由を、おすすめアイテムとともに発表します！

理由 #01
カジュアル派のデイリーコーデを瞬時に格上げしてくれるから

合わせる服を選ばない黒アウターは、忙しい日々の強い味方！今年人気再燃のダッフルで大人の可愛げを気軽に楽しんで

［ダッフルコート］

ダッフルコートのトラッド感が、黒に可愛げを添えて。ニット×デニムという冬の定番コーデにはおるだけで、旬の香りが。

理由 #02
休日のおでかけスタイルもさりげなく華やかに見せてくれるから

表情豊かなモヘアは、この冬のイチ押し素材。黒を選べば着慣れたスカートスタイルもほんのり〝よそゆき〞ムードに

［モヘアニット］

フワフワとした優しい起毛感が、冬の着こなしにキュートさとハッピー感を運ぶモヘアのニット。

ちょっとしたおでかけの日も、モヘアの質感が加わればぐっと華やかなムードに。黒が持つ安心感と大人っぽさがあるから、とびきりフェミニンな素材でもほどよい甘さに着地します。

理由 #03
シンプルコーデも今っぽく簡単に決まるから

ユニークなフォルムで着こなしにメリハリをつけてくれる黒のカーヴィパンツなら、ワンツーコーデもテクいらず。ちょっと可愛く、今どきのおしゃれに決まります

［カーヴィパンツ］

丸みのあるカーヴィシルエットが生むほんのりとしたフェミニンさと旬のニュアンス、そして黒の万能力。オンはもちろん、休日のカジュアルコーデも、これ一本あれば間違いありません。

理由 #04
何でもない毎日をドラマティックに盛り上げてくれるから

気負わず合わせやすいのに、ふとした瞬間絵になる黒のティアードワンピース。特別な予定がなくたって、きっとご機嫌な一日に

［ティアードワンピース］

この冬、クローゼットに一枚欲しいのがスペシャル感のある黒のティアードワンピース。一見ドレッシーだけど、薄手の上質なコットン素材だから、軽やかでデイリーにも取り入れやすい。薄手タートルとベストコートを重ねて、さらなる旬トッピングを施して。

撮影／谷田政史（CaNN）　ヘア＆メイク／中山友恵　スタイリスト／徳原文子　モデル／竹下玲奈　取材・原文／磯部安伽　撮影協力／ユニオンワークス銀座店　ストリーマーコーヒーカンパニー原宿店

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形、素材、ディテールで。冬の鉄板アイテムも脱・無難！
今年は「黒アウター」だって、ちょっと可愛い

地味だったり重く見えたり、まじめすぎたり。そんな印象を持つ人も多い黒アウター。でも、今年は心がときめく甘めの形やディテールが大豊作！　黒のベーシック力を味方に、大人の可愛げを毎日気軽に楽しんで。

今季のトラッドブームに乗って、人気が完全復活！［ ダッフルコート ］

黒ダッフルをはおるだけで、カジュアルコーデが新鮮に！

トラッド流行りを代表するダッフルコートは、着回しやすくかつ大人っぽく着られる黒こそが大本命。今季はゆったりシルエットが主流なので、リラクシーな着心地と旬のレイヤードを両得できます。ロゴTとGジャンを重ねたカジュアルコーデの引き締め役に。

モデル着用
MHL.

ドライな質感のコットンウールを採用したカジュアル感が、ダッフルの雰囲気にマッチ。スカートにもパンツにも合わせやすい、ほどよい丈感にも注目したい。モデル着用と同じ

YLÈVE（イレーヴ）

思いきってメンズのダッフルを選ぶのも、可愛げを手に入れる近道です。女性の華奢さをアピールするオーバーサイズがおしゃれ感を決定づけて。

blurhms ROOTSTOCK
（ブラームス ルーツストック）

肩が落ちる窮屈感のないデザインながらも、もたつきのないきれいなシルエットを実現。トグル部分もオールブラックに。

HYKE（ハイク）

体をすっぽり包み込むマキシ丈で、とびきりキュートに仕上がった名品ダッフル。白のトグルとボタンをあしらうことで、抜け感が加味されて。

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大流行中の甘め素材は、黒を選ぶのがちょうどいい［ ツイードジャケット ］

糖度高めのツイード素材は、黒こそが、大人の最適チョイス

トレンドの台風の目とも言えるツイードジャケット。糖度をほどよく抑える黒で、可愛さと大人っぽさのいいとこ取りを狙って。

モデル着用
SHIPS（シップス）

ツイード＆金ボタンが演出するリッチ感と、肩パッドなしのリラックス感のバランスが絶妙。ボクシーなゆとりのあるシルエットでカジュアルに似合う。モデル着用と同じ

GALLARDAGALANTE
（ガリャルダガランテ）

ツイードジャケット初心者にもおすすめなのがシャツタイプ。ヒップがすっぽり隠れるカジュアルな丈感も◎。

ADORE（アドーア）

どんなシーンでも安心して振る舞えるきちんと感を備えた一着。裾と袖口のフリンジ使いが、今っぽいラフなムードを演出して。

La boutique BonBon
（ラブティックボンボン）

カーディガン感覚で着用できるカジュアルさと軽さが魅力。袖が短めなので、袖口からインナーを出す、旬のレイヤードスタイルも楽しめます。

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可愛げ目線で選ぶなら、スポーティタイプがおすすめ！［ ボアブルゾン ］

軽やかに着こなせる黒のボア。色や柄を自由に重ねて

ともすると重く見えがちなのが黒のボア素材。長め丈は避け、スポーティなブルゾンタイプを選ぶことで、すっきり着こなせます。重ねたタートルとナイロンパーカ、柄ワンピースにさらりとはおれば、たちまち旬のレイヤードが完成。

モデル着用
HYKE（ハイク）

軽さと暖かさを両立するショート丈のボアブルゾン。重ね着の〝一番外側〞としても、コートの下のインナーとしても、どちらでも活躍できる一着です。モデル着用と同じ

GALLARDAGALANTE NAVY
（ガリャルダガランテ ネイビー）

袖口、裾、背中部分に、レザーのパイピングをきかせたモードな一着。スタイルアップ効果も期待大。

Demi-Luxe BEAMS
（デミルクス ビームス）

モコモコ感を存分に味わえるボリュームたっぷりのショート丈。着こなしを選ばないシンプルさも魅力のひとつ。

HARDY NOIR
（アルディー ノアール）

裏側をナイロン素材で切り替えたリバーシブルタイプは、着回し力もお墨付き。

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袖、衿、裾。ほんのりフェミニンが効果的！［ 甘ディテール ］アウター

袖口のパフディテールをきかせて甘めのフレンチコーデを堪能！

シンプルコートの袖口にだけ施したひとさじの甘さ。布帛の黒に、上品デザインがよく映えます。

モデル着用
MACKINTOSH（マッキントッシュ）

素材を替えた小さめの衿や大きめポケットも黒を可愛く見せるアクセント。カジュアルにも合わせやすく、ストンとした広めの身幅で体型カバーも叶う。モデル着用と同じ

ADIEU TRISTESSE
（アデュー トリステス）

トレンチデザインに大きな衿をあしらうことで、クラシカルな雰囲気満点に。重く見えがちな黒のマキシ丈に、ほどよい可憐さが宿ります。

MUSE de Deuxième Classe
（ドゥーズィエム クラス）

ポンチョ風シルエットに太袖と大衿を配置。体型を選ばず着られる万能さも見逃せない。

saqui（サキ）

腰位置から施したエレガントなペプラムデザインと上品な光沢素材で、ドレスライクに仕上がった一着。取り外し可能なキルティングインナーが暖かさを保証。

撮影／小嶋洋平（人物）　魚地武大（TENT）（物）　ヘア＆メイク／河嶋 希（io）　スタイリスト／石上美津江　モデル／高山 都　取材・原文／磯部安伽

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ひとクセあるから決まる、黒だから万能！
「可愛い黒」ほど着回せる！

黒の合わせやすさはそのままに、ひとワザきいた甘ディテールのアクセント効果で、おもしろいほどおしゃれが決まる「可愛い黒」アイテム。カジュアルシーンからおでかけシーンまでその着回し力を検証します！

［ ティアードスカート ］

コットンレースを黒で大人顔に。華やかなのにシーンを選ばない

ラクチンさと着映え力を同時に叶えてくれるウエストゴムのティアードスカート。スニーカーからロングブーツまで、手持ちのシューズとの相性も抜群です。

SCENE.1
子どもとの公園遊び後、カフェでホッと一息。主役級のスカートがあれば気後れ知らず

ベストやスニーカーを合わせたカジュアルな公園スタイルを、甘スカートで一気に格上げ。

SCENE.2
旬のトラッドアイテムと一緒に、少し甘めのお仕事スタイルを完成！

トラッドとも相性よし。

SCENE.3
ブルゾンと合わせた甘辛ミックススタイルで話題のお店を気ままにクルーズ

友人とおしゃれなインテリアショップを巡る日は、定番のマニッシュなブルゾンに黒の甘スカートをコーディネート。赤ニット、かごバッグ、ロングブーツを合わせれば、最愛のフレンチスタイルに。

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［ ケーブルニット ］

ショート丈とふんわり袖で、定番ニットを旬顔に更新！

合わせるボトムを選ばない短め丈と華やかなふんわり袖で、今年顔に更新されたケーブルニット。黒がベースだから、ほっこり感も一切ありません。

ケーブルニットを着回し！
可愛げニットを都会的に着こなして、女友達との久しぶりのランチへ

短め丈を生かし、センタープレス入りのきれいめパンツでバランス美人に。ふんわり袖が華を添えて。

ケーブルニットを着回し！
ホームパーティにお呼ばれした休日。とびきり女らしいニットスタイルを堪能

甘めのケーブルニット×花柄のフレアスカートなら、冬の鉄板コンビがこんなにも華やかに。黒がベースになっているから、ほどよい甘さに。仕上げにアイボリーのバッグ＆ブーツをコーディネートし、上品さをひとさじプラスして。

［ フリルブラウス ］

一枚でも重ねても。黒だから叶うモードな甘さ

衿元と袖口に大きめのフリルを施したとろみ素材のフリルブラウス。一枚で着るのはもちろん、ジャケットやコートのインナーとしても着回しやすいサイズ感です。

フリルブラウスを着回し！
夫と待ち合わせていつものカフェへ。ほどよい甘さが大好評！

フェミニンすぎは苦手な夫の好みに合わせて、甘ブラウスをデニムでカジュアルダウン。甘さとかっこよさのほどよいバランスが大好評！

フリルブラウスを着回し！
人気アーティストの美術展へ。マニッシュとフェミニンの絶妙バランスで

話題の展示を目的に、郊外の美術館へショートトリップ。動きやすさときちんと感を両立するとろみ素材の甘ブラウスを主役に、トレンチコートとハーフパンツをコーディネート。マニッシュな着こなしの中のひとさじの甘さが光る。

撮影／芹澤信次（人物）　魚地武大（TENT）（物）　ヘア＆メイク／TOMIE　スタイリスト／高橋美帆　モデル／優木まおみ　取材・原文／磯部安伽 撮影協力／JOE TALK COFFEE　ルイガノ

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［ カーヴィパンツ ］

タックが作る丸みシルエットがパンツコーデの旬度を上げる

ハイウエストとワンタックが、カーヴィなシルエットを演出。裾のボタンを閉じるとテーパードになるデザインも好ポイント。

カーヴィパンツを着回し！
自転車で買い出しに。休日カジュアルも今っぽくアップデート

カジュアル仕上げの日も、ほどよい洒落感が生まれます。

カーヴィパンツを着回し！
保護者会にこそ投入したい黒パンツ。ほんのりとした女らしさで気分も明るく！

きちんとしつつも決めすぎは避けたい保護者会では、安定感のある黒パンツがベスト。女らしさを演出するコクーンパンツなら、さりげなく肩の力の抜けた仕上がりに。ジャケットで正装感を添えて。

カーヴィパンツを着回し！
シワになりづらい黒パンツを旅のお供に。シンプルコーデも決まる甘さに頼りっきり

シンプルニットとのワンツーコーデも、クセありパンツなら難なく決まる。旅先にもぴったり！

撮影／芹澤信次（人物）　魚地武大（TENT）（物）　ヘア＆メイク／TOMIE　スタイリスト／高橋美帆　モデル／優木まおみ　取材・原文／磯部安伽

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まねしたいセンスの宝庫！
LEEスタイリスト6人の
「ちょっと可愛い黒コーデ」、私の場合

おしゃれのプロたちが、それぞれの好みと解釈による、「ちょっと可愛い黒」コーデを提案。同じ黒でも、選び方も甘さのさじ加減もこんなに違うもの。センスあふれるスタイリングから、おしゃれのヒントを見つけて！

スタイリスト
福田麻琴さんの
「ちょっと可愛い黒コーデ」

profile
パリ留学経験を生かした、誰からも好感を持たれるフレンチスタイルが、LEE読者から絶大な支持を集める。私服スタイルも大人気。

「あくまでも黒自体を主役に。この色の魅力を最大限に引き出すモノトーンを基調に、可愛げのあるディテールをトッピングします」

「黒は意志のある色。だから、ほかの色を入れてコーディネートするよりも、あくまでも黒を主役に楽しむのが好きです。今回は、〝可愛げのあるモノトーン〞をテーマに、遊びのある黒小物をきかせたきれいめコーデと、パール付きの黒カーディガンを主役にしたカジュアルコーデにしてみました。ショート丈ニットやタック入りパンツ、レイヤード前提のタートルニットなど、ほどよい甘さが香る旬アイテムも黒で取り入れて」（福田麻琴さん）

FUKUDA’S BLACK COORDINATE #1

「今季らしいショート丈の黒ニットの裾から、いつもよりも多めに白シャツの裾をのぞかせて、タック入りの黒パンツをコーディネート。今っぽいバランスのモノトーンコーデに、黒がきいたかごバッグと黒ヒール靴で、可愛げをトッピングしました」

FUKUDA’S BLACK COORDINATE #2

「こちらは白を多めに足したカジュアルコーデ。黒に色をさすなら、デニムのブルーくらいが私らしい」

スタイリスト
徳原文子さんの
「ちょっと可愛い黒コーデ」

profile
大人にふさわさしいトレンドを取り入れた、どこか甘さのある旬スタイルが得意。圧倒的なコーディネート力に業界内のファンも多数。

「メンズライクなアイテムを黒で取り入れたときのちょっとした可愛げ。そのさりげない甘さが大人にちょうどいいんです」

「ティアードスカートなどのとびきり甘いアイテムを黒で着る、というのももちろん素敵なのですが、私が自分で着るなら、真っ先に思いついたのは「メンズライクな黒アイテム」。モッズコートやオーバーサイズのテーラードジャケット、マウンテンシューズなどは、女性が着るとなぜか可愛げが出るんですよね。そのほんの少しの甘さが大人に似合うと思っています。色は黒を中心にまとめつつ、小物でハズしを加えて軽快さも忘れずに」（徳原文子さん）

TOKUHARA’S BLACK COORDINATE #1

「カジュアルなモッズコートは、黒ならどこかきれいめになって、ほっこり見えません。ボーダータートルとスニーカーを加えて、カジュアル感を盛り上げました」

TOKUHARA’S BLACK COORDINATE #2

「黒に似合うベリー色をきかせて」

スタイリスト
石上美津江さんの
「ちょっと可愛い黒コーデ」

profile
スタンダードなスタイルをベースにほどよい甘さをトッピングした、可愛げコーデの名人。長く愛せるベーシックアイテム選びにも定評が。。

「身長があるので、黒を全面で使うと迫力が出てしまうんです。大好きなコットン素材の定番服に、小さくて可愛い黒を散らします」

「私自身、背が高いので、黒を大きく使ってしまうと怖く見えがちなんです（笑）。大好きなベーシック服に小さくて可愛い黒を散らした着こなしに、心地よさを感じます。今回作ったふたつのコーディネートもそうですが、オールシーズン、コットンの服が好き。冬はそこにレザー素材の黒小物を加えて、上質感を意識するのもマイルールです。この可愛い黒の楽しみ方は、きっと10年たっても変わらないのではないかなと思っています」（石上美津江さん）

ISHIGAMI’S BLACK COORDINATE #1

「レザーを使ったかごバッグもパテント素材のバレエ靴も、私自身が愛用している黒名品。可愛さを強調するためあえてノーベルトに」

ISHIGAMI’S BLACK COORDINATE #2

「白のコットンワンピースは去年よりも少し短めの丈を選び、黒のロングブーツを多めに見せる着こなしに。白黒ボーダーを肩かけして、フレンチシックなムードに仕上げました」

スタイリスト
松村純子さんの
「ちょっと可愛い黒コーデ」

profile
会社勤務を経て、スタイリストに。社会性と上品さを備えた、女らしいベーシックスタイルが注目を集める。1歳の女の子ママ。

「モヘアやレースなど、素材自体に甘さのある黒を選びます。黒なら甘くなりすぎず、大人っぽい可愛さを満喫できるはず」

「フェミニンなムードが漂う、素材に甘さを宿した黒が好きです。白やベージュで取り入れると可愛くなりすぎてしまうことがありますが、黒なら甘さが控えめになり、大人にちょうどいい可愛げが演出できるはず。普段から黒を着るときは、コントラストをつけすぎないコーディネートが好みです。黒の服を重ねることで、甘い黒がきわだちますし、さし色を使う場合も、黒になじむブラウンやボルドーでシックに仕上げます」（松村純子さん）

MATSUMURA’S BLACK COORDINATE #1

「同じ黒のウールコートを重ねることで、モヘアのふんわり優しげな質感をきわだたせます。注目のミニスカコーデは大人が着るなら、ハットやロングブーツなど、今シーズンらしい黒のトレンド小物を加え、今っぽく着地させて」

MATSUMURA’S BLACK COORDINATE #2

「レーススカートは辛口のタイトを。コンサバ見えを防ぐため、ボリュームブーツを合わせて」

スタイリスト
徳永千夏さんの
「ちょっと可愛い黒コーデ」

profile
2児の女の子ママというバックグラウンドを生かした、等身大のカジュアルコーデが読者の共感を呼ぶ。LEEwebの連載も好評。。

「古着屋で見つけたようなヴィンテージライクな柄の黒。今年らしいトラッド感を加えて、ちょっと可愛い黒を目指します」

「個人的にも黒は大好きなカラー。着こなしのどこかに黒が入ると、コーディネートに悩まないと日々実感しています。でも、小柄な私は、黒をワントーンで着るとどうしても単調な印象になってしまいがち。ヴィンテージライクな黒ベースの柄アイテムを軸にしたレイヤードスタイルで、ちょっと可愛い黒スタイルを演出してみました。インディゴデニムやレースアップ靴でトラッド感を足したのも、今シーズンらしいポイントです」（徳永千夏さん）

TOKUNAGA’S BLACK COORDINATE #1

「黒ならギンガム柄も洗練感あり。ツイードベストで奥行きを」

TOKUNAGA’S BLACK COORDINATE #2

「ガーリーな小花柄ワンピースには、ブルゾンとレースアップ靴で辛さを添えました。さし色として青のカットソーをプラス」

スタイリスト
高橋美帆さんの
「ちょっと可愛い黒コーデ」

profile
持ち前のセンスから生まれるカジュアルベースのミックスコーデが、子育て世代の支持を集める。徳永さんとLEEwebで連載中。

「アクティブな黒アイテムを、コーディネートで甘く仕上げる。子育て真っ最中の私でも、安心して楽しめる可愛い黒です」

「4歳と1歳児の子育て中ということもあって、メインとして選んだのは、安心して着られるナイロン素材のスカートとコットン素材のパンツでした。黒自体は、私らしさのあるアクティブなアイテムです。そこに、レザー素材の靴やバッグ、カチューシャや革ベルト時計などで甘めの味つけをするのが、私のちょっと可愛い黒へのアプローチ。ボウタイブラウスやタートルのスキンニットのあしらいも、旬の甘さのトッピングです」（高橋美帆さん）

TAKAHASHI’S BLACK COORDINATE #1

「スニーカーはスエード素材できれいめを意識。ロゴスウェットも黒になじみやすいブルーを選びます」

TAKAHASHI’S BLACK COORDINATE #2

「アーミーパンツとカウチンニット、ベースがカジュアルだからちょうどいい甘さのミックス感に」

撮影／魚地武大（TENT）　取材・原文／磯部安伽

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小物こそ、好きな甘さを好きなだけ
冬の可愛げを足す「小さな黒」

小さくきかせるだけで、全身の印象をぐっと大人っぽく引き締める黒。さらにこの季節は、ちょっと甘さのあるタイプを選ぶことで、冬のおしゃれに奥行きや遊び心が生まれます。長く愛せる黒名品をご紹介！

投資する価値がある
名品「黒」小物

毎日使えるベーシックな黒小物は、ちょっと背伸びしてでもいいものを手に入れる価値があります。大人に似合う可愛い黒ならなおのこと！冬のコーディネートに乗せて、６つの名品をお届けします。

タートルニットのポイントに、ちょっと可愛い黒名品を添えて

ALEXANDRE DE PARIS
アレクサンドル ドゥ パリのベロアカチューシャ

フランス発のヘッドアクセブランド、アレクサンドル ドゥ パリ。上質なベロア素材を使用したカチューシャは、大人の顔まわりを上品かつ女らしく盛り上げてくれる逸品。

eb.a.gos
エバゴスのかごバッグ

カジュアル派にとっての永久定番とも呼べるエバゴスのかごバッグは、特別感のある黒のレザーとキャンバス地とのコンビを選ぶのが、大人の選択です。

小さな黒を味方にデニムスタイルを格上げ

IRIS 47
イリスフォーセブンのウールハット

日本人の職人によって作られるモダンな小物が人気のIRIS 47。ノーブルな女性像を演出する「シークキャップ」がカジュアルを格上げ。

SPELTA
スペルタのフラットシューズ

バレリーナからも信頼されるイタリア発・スペルタのフラットシューズは、女性の可愛さを引き立てる名品です。

大好きなボーダーに「甘い黒」というスパイスを

ASAUCE MÊLER
アソース メレのカシミヤストール

フワフワとした起毛感と大判が生むキュートさが特徴的なアソース メレのカシミヤストールと一緒に、ボーダースタイルを彩って。

AHLEM
アーレムのフレームメガネ

フランス人女性デザイナーの手によるアーレムのアイウエアは、パリのエスプリを感じる洗練された甘さが魅力。

撮影／渡辺謙太郎（人物）　ヘア＆メイク／TOMIE 　スタイリスト／高橋美帆　モデル／辻元 舞　取材・原文／磯部安伽　撮影協力／YELLOW CAFE
※（ ）内の数値は、バッグは縦×横×マチ、靴はヒールの高さを表し、単位は㎝です（編集部調べ）

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黒だから遊べる、黒だから高見えする
黒の可愛い「小物」24選

冬のおしゃれの〝お守り〞として手にしたい、可愛くて頼りになる黒小物が勢揃い。旬のヘッドアクセからヘビロテ間違いなしのシューズまで、可愛い黒の相棒を集めました。

1.
HEREU（ヘリュー）

モコモコしたニュアンスがとびきりキュートなファーバッグ。コロンとしたフォルムが甘さを盛り上げて。

2.
L/UNIFORM（リュニフォーム）

小さなカメラバッグのような、キャンバス生地のスクエアフォルム。夫や彼と共有しても。

3.
Repetto（レペット）

レペットの定番靴のひとつ「ブリジット」。ポインテッドトゥとパテント素材が、足元に小粋さとつややかさを添えて。

4.
ORCIVAL（オーシバル）

ベロア素材を使用したストラップ付きのフラット靴。今季ならカラーソックスと合わせて存在感を出して。

5.
MACKINTOSH PHILOSOPHY
（マッキントッシュ フィロソフィー）

宝物入れのような丸いボックスバッグ。ショルダーストラップ付き。

6.
PELLICO SUNNY（ペリーコ サニー）

履くだけで旬のトラッドスタイルへと導くビッドローファー。ぽってりとした厚底感が可愛げたっぷり。甲部分は深めに設定。

7.
manipuri（マニプリ）

シルク素材のバンダナスカーフをバッグにアレンジ。大小のドット柄とのコンビがビターな甘さの決め手に。レザーのストラップも◎。

8.
VASIC（ヴァジック）

白のステッチをきかせた巾着バッグは、小ぶりのサイズ感が愛らしい。丸みのある形で軽やかに持てます。

9.
J&M DAVIDSON
（J＆M デヴィッドソン）

ラウンドトゥとチャンキーヒールが特徴的な黒パンプス。安定感のある履き心地も魅力の一足です。

10.
A.P.C.（アー・ペー・セー）

スマホやカードなど、最小限の荷物を詰め込める今どきサイズのショルダーポーチ。

11.
UGG（アグ）

暖かさ、履き心地、旬を備えたファースリッポン。靴下合わせで個性を加えて。

12.
VIOLAd’ORO（ヴィオラドーロ）

サイドにかご素材を配したレザーハンドルバッグ。重くなりがちな冬の着こなしに、ほどよい抜け感を加えます。

13.
Mia Hat&Accessory
（ミア ハット&アクセサリー）

トラッドブームに乗って、人気急上昇中のベレー帽。黒なら子どもっぽい印象にもならず、絶妙な可愛さが手に入ります。

14.
ayame（アヤメ）

黒のサングラスは、ラウンドフレームと透けるグラスを選べば辛口になりすぎずやさしいムードに。顔まわりをシャープに見せる効果も期待できます。

15.
MACKINTOSH PHILOSOPHY
（マッキントッシュ フィロソフィー）

甲にフェイクファーをたっぷり施したニットグローブは、指先が出る旬のデザイン。

16.
Johnstons of Elgin
（ジョンストンズ）

着こなしにほどよいカジュアル感を添えるモノトーンのチェック柄ストール。上質なカシミヤ素材をチョイス。

17.
blanc iris（ブランイリス）

タヒチアンパールにコーティングしたシルバーチェーンをあしらったモダンな一本。普段着の格上げに最適。

18.
IRIS 47（イリスフォーセブン）

帽子￥16500／フーブス（イリスフォーセブン）

ナイロン素材にトリミングを加えたスポーティなパイロットキャップ。内側にはフリース素材を採用し、耳まわりの防寒も万全。

19.
ASAUCE MÊLER（アソース メレ）

首にキュッと巻きつける、トライアングル型の小判カシミヤストール。アクセントとしてアクセサリー代わりに活躍させて。

20.
Mia Hat&Accessory
（ミア ハット&アクセサリー）

上品な質感が顔まわりを彩る、ベルベット素材のヘアターバン。締めつけ感が少なくノーストレスでつけられるのも自慢です。

21.
MARIHA（マリハ）

コロンとしたフォルムが指先を女らしく演出するオニキス×シルバーのリング。一個づけはもちろん、ダブルづけもおすすめ。

22.
Tabio（タビオ）

上品なラメを配したリブ素材は、ソックス使いが苦手な人も使いやすいオールマイティな一足。ソックスブームの今季は、見逃せないアイテムです。

23.
J&M DAVIDSON×ALEXANDRE DE PARIS
（J＆M デヴィッドソン×アレクサンドル ドゥ パリ）

ハートにラインストーンをあしらった辛口でスイートなバレッタ。

24.
Rosemont（ロゼモン）

ゴールドでリッチ顔に仕上げた一本は、華奢なサイズ感がとびきりキュート。つややかな型押しベルトも人気。

「ロゼモン」の時計はLEEマルシェで購入できます！

撮影／魚地武大（TENT）（物）　取材・原文／磯部安伽
※（ ）内の数値は、バッグは縦×横×マチ、靴はヒールの高さを表し、単位は㎝です（編集部調べ）

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「冬こそ、ちょっと可愛い黒に頼りたい！」記事一覧はこちら！

こちらは2022年LEE12月号（11/7発売）「冬こそ、ちょっと可愛い黒に頼りたい！」に掲載の記事です。
※商品価格は消費税込みの総額表示（2022年11/7発売LEE12月号現在）です。

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