傾いて回転するから炒め物もOK！最新調理家電「シェフドラム」のイチオシレシピはこちら

神原サリー

2022.11.04

#49／アイリスオーヤマ
「自動かくはん式調理機　CHEF DRUM（シェフドラム）」

アイリスオーヤマ「自動かくはん式調理機　CHEF DRUM（シェフドラム）」実勢価格6万円前後

アイリスオーヤマから9月下旬に発売された「自動かくはん式調理機　CHEF DRUM（シェフドラム）」。炒める・揚げる・煮込む・焼く・低温調理・無水調理・茹でる・発酵・スロー調理の9通りに対応し、108種類の自動メニューを搭載しています。中でも注目は、内なべが自動回転することで、調理の際になべを振ったり、かき混ぜたりする動作を再現できること。今回はその中でもおすすめのレシピをご紹介して、その魅力に迫りたいと思います。

9通りの調理可能＆108種類の自動メニュー搭載

シェフドラムの見た目は、大きな調理なべだなという印象ですが、本体を0度・30度・50度の3段階に傾けられ、内なべが自動回転することで、調理の際になべを振ったり、かき混ぜたりする動作を再現できるのが他とは違うポイント。これは、業務用で使われるチャーハン用の回転式の自動調理なべをヒントに開発されたのだとのこと。その名のとおり、まるで小さなドラム式の洗濯機のように斜めに傾いて回転する様子がユニークです。

炒める・揚げる・煮込む・焼く・低温調理・無水調理・茹でる・発酵・スロー調理の9通りに対応し、108種類の自動メニューを搭載していて、材料を投入してボタンを押すだけで、火加減や火の通し方が難しい炒め物、油を使った揚げ物や煮物まで、自動で作れるのです。節水性の高い「ななめドラム」の洗濯機のように、揚げ物も少ない油でしっかりと揚げられます。

おすすめは中華。まずは回鍋肉を作りましょう

食材を入れるだけであとはおまかせで温度調節をしたり圧力調理をしてくれる調理家電は多くありますが、炒め物が自動でできるのはシェフドラムならでは。まずは、シェフドラムのプレス向け体験会でもお披露目された回鍋肉（ホイコーロー）を作ってみることにしましょう。

回鍋肉の材料（豚肉、キャベツ、ピーマン、合わせ調味料）をすべて内なべに入れます

食べやすい大きさに切った食材（豚肉、キャベツ、ピーマン）と、合わせ調味料（酒・しょうゆ・テンメンジャン・豆板醤・片栗粉など）をすべて内なべに入れたら、本体にセットします。グイッと内なべをひねってロックをしたら、フタをし、本体右側にある操作部でレシピブックの自動調理の番号「3－21」を入力。すると、鍋の傾きと蒸気口の開閉についての指示が表示されます。

本体にセットしてロックした後、フタをします

レシピブックの自動調理の番号「3－21」を入力すると、鍋の傾きと蒸気口の開閉についての指示が表示されます

傾き３（50度）にセットし、スタートボタンをオン！　加熱と回転が始まり、1分もしないうちにフタが曇り始めました。ダイヤモンドコートされた厚手のなべは食材がくっつきにくく、熱を効率的に伝えるのですね。

傾き３（50度）にセットし、スタートボタンをオンすると加熱しながら内なべが自動で回転する仕組みです

約10分後には調理終了の合図の音がして、調理終了。傾きを元に戻してフタを開けると全体がよく混ざってキャベツやピーマンにちょうどよく火が通り、肉もほぐれて、おいしい回鍋肉が出来上がりました。炒め物をするときには、食材を順番に入れたり、ヘラなどを使って、よくほぐしたり、フライパンや中華鍋をあおったりと様々な作業が必要になりますが、一切それをしないで調理できてしまうのはびっくりです。

10分後に出来上がりの合図があり、フタを開けてみるとご覧の通りの仕上がりに

キャベツやピーマンにちょうどよく火が通り、肉もほぐれて、おいしい回鍋肉が出来上がりました

青椒肉絲はシャキシャキのピーマンが絶品！

そして、私のイチオシメニューが青椒肉絲（チンジャオロースー）。タケノコ、ピーマン、豚肉を細切りにしたら、合わせ調味料（オイスターソース、酒、しょうゆ、みりん、ごま油、片栗粉、塩コショウなど）と一緒にすべて内なべに投入します。

青椒肉絲の材料（タケノコ、ピーマン、豚肉）も細切りにしたら、合わせ調味料と一緒にすべて内なべに投入します

レシピブックの自動調理番号「3-20」を入力し、傾きを3にしてスタートボタンをオン。3～4分経つと蒸気口から湯気と共にいい匂いがしてきました。こうして余分な水分を抜くことで、ベチャッとしない炒め物ができるのですね。

レシピブックの自動調理番号「3-20」を入力し、傾きを3にしてスタートボタンをオンに。わずか7分で出来上がりました

わずか7分で調理終了。歯ざわりのいいシャキシャキのピーマンと、オイスターソースが決め手になったソースが肉に染み込んだ絶品の青椒肉絲の出来上がりに感動するはず。一緒に片栗粉も入れてあるので、とろみ加減もちょうどいいのです。タケノコは細切りにしたものを購入すればいいし、ピーマン6個と豚肉の細切りさえ頑張ればOKなのですから、うれしいです。

歯ざわりのいいシャキシャキのピーマンと、オイスターソースが決め手になったソースが肉に染み込んだ絶品の青椒肉絲の出来上がりです

麻婆豆腐のひき肉は粗挽きがおすすめです

レシピブックを眺めて続いてチャレンジしたのは麻婆豆腐。これまでの炒め物と違う点は、最初に内なべにごま油を敷いてから、材料を入れることと、傾きが30度と浅いことでしょうか。

こちらは麻婆豆腐の材料

内なべにごま油を敷いてから、材料を入れるのがポイント

調理時間は約9分。もしかして豆腐が崩れてしまうのでは？と心配だったのですが、それも杞憂に終わりちゃんとさいの目の形のままの豆腐が残っていました。それより気になったのが、ひき肉を炒めるというよりも煮るような状態になるため、肉の食感に乏しく、見た目も「肉はどこ？」という感じになってしまうこと。薄切り肉を包丁でたたいて粗挽きにするなどしたものを使った方が、いいのかなと思いました。