子どもたちには学校の教育だけでなく、さまざまな体験を通じて社会とのつながりを持ってほしい、そう考えて幼い頃からいろいろな体験ができる場に参加してきました。
これから中学生や高校生になっても、なにか社会とつながれる体験を自分たちから掴んでいってほしいなぁ、と思っているのですが…今後はどうなることやら(苦笑)。
そんな中、中学生むけに「ディズニー・クリエイティブ・ワークショップ」と題した、物語を生み出す楽しさや喜びを体感するワークショップが開催されました。
ディズニー協力のもと、誰かを元気にするキャラクター作りに挑戦!
企業からの支援を受けて青少年にさまざまなプログラムを無償で提供している「公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本(以下、JA日本)」が主催し、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(以下、ディズニー)の協力で行われました。
「自分自身、もしくは誰かを元気にするキャラクターを作ろう」というテーマで、夏休みの期間を利用した取り組みです。
ディズニーならではのワークショップの企画に私も興味津々で、ディズニーやピクサーを見て育った子どもたちなら泣いて喜びそうな企画ですよね。
最終日の発表会に潜入取材しましたので、その時の様子を少しお伝えします。
キャラクター作りの第一歩は、自分自身を知ること
福島県と茨城県から5校の中学生27名が参加し、7月25日にオンラインでのキックオフミーティング、8月初旬にチームごとにメンタリング・セッションがオンラインで開催され、8月19日ディズニー本社で最終プレゼンの場となりました。
この間、ディズニーでコンテンツ制作の第一線で活躍するエグゼクティブ・ディレクターやプロデューサーたちがそれぞれのチームのメンターとなり、キャラクターや物語の考え方についてアドバイス。
その後は、チームメンバーと綿密に話し合い、自分たちで作り上げたものを発表されました。
思春期、成長期だからこそ誕生したストーリーは…
5校それぞれ7分間のプレゼンテーションを行い、自分達で考えたキャラクターを中心に物語を展開していきます。メインキャラクター以外にも、愛すべき個性豊かなサブキャラクターたちが多く関わっているのが、非常に面白かったです。
中でも内気なキャラクターと、「自信がない自分たち」とを重ね合わせて、さまざまな人との出会いを重ねて、キャラクターが成長する物語を作り上げたチームが印象的でした。
人との出会いを通じて成長していく主人公と、思春期の自分たちの心情、さらには今回のワークショップで「自分も成長したい」という気持ちが表れていて、聞いていてグッと心を動かされました。
アニメーション化できそうなくらい、精度の高い物語に
どのチームもそれぞれの性格や個性に対して、そうなった根拠がはっきり具体化されていて、キャラクターを取り巻く環境までもが事細かに設定されていました。
発表を聞いているだけでも、頭の中にそれぞれの情景が浮かんできたので、「もはやアニメーション化もできそうなのでは?」と思ってしまうほど。
きっとメンターたちの言葉を頼りに、チーム内で何度も話し合ったり、壁にぶつかりながらも対話を続けてきたからこそ、作り上げたストーリーに深みがあったのでしょうね。
とにかくキャラクターがイキイキとしていていました。そして多くの大人たちを目の前にして、堂々と自分達の考えをプレゼンする様子を見ていて、とても頼もしく感じました。
人生の先輩、ディズニー社員の「キャリアトーク」も!
全チームのプレゼンが終わった後、メンターやスタッフとしてこのプロジェクトに関わったディズニー社員たちとキャリアトークの時間がありました。
社員たちは自分の歩んできた道のりを振り返りながら、さまざまな人生の選択や自分のなかで譲れない軸をお話しされていました。
クリエイティブ・ワークショップだけでなく、この「キャリアトーク」がセットになっているのがいいですよね。
あこがれのディズニーの世界観を作り上げている人々から、直接、パーソナルな部分について聞ける機会なんてないので、中学生からも質問が飛び交い、活発な場となっていました。
中高生には、学校以外の社会とのつながりの場が必要
主催であるJA日本は、学校ではなかなか学べない「社会とのつながり」を提供する教育活動を、企業の支援をうけて日本全国無償で行なっています。
子どもから大人に成長していく、ちょうど思春期真っただ中の中学生たち。そんな、多感な時期にキャリア教育をする意味をJA日本代表理事の佐川秀雄さんは、こうお話されました。
「日本で生まれ育っていく中で、小学校から中学校、あるいは、中学校から高校と進路を選択しますよね。そういう時に、自分の力で選択できているか、というと決してそうではないと思います。
『自分はここに行きたい、なぜならこうしたいから』という明確な自己の意思決定が、これからの時代はより必要になってきます。その為には0→1を生み出す経験や、学校ではなかなかできないような経験が必要不可欠です。
東京の子どもたちはそういった経験にも恵まれているかもしれませんが、地方に行くとより経験する機会が少ないです。今回、この企画に参加した福島と茨城の子どもたちは内面的に非常に成長しています。今後の自分たちの生き方を決める上で、意思決定にどうつながるかが楽しみです。」
やはり、子どもたちは学校という場所だけでなく、さまざまな社会とのつながりで成長していくこと、そして、自分たちの意思決定がいかに大切かを改めて実感しました。
今回の経験で子どもたちがどんなことを受け取ったのか。また、今後にどう活かしていくのか、非常に楽しみになりました。
近い将来、この参加者のなかからすごいクリエイターたちが登場することを、期待しています!
また、JA日本のホームページには小学生〜高校生まで、さまざまなワークショップやコンテストなどの募集情報が掲載されていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
<参加校>茨城県立太田第一高校附属中学校、福島県いわき市立入遠野中学校、福島県いわき市立上遠野中学校、福島県いわき市立久之浜中学校、福島県いわき市立湯本第三中学校 5校生徒27名
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飯田りえ Rie Iida
ライター
1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。