子どもの病気に悪戦苦闘するパパママへ
育児をしていると、避けては通れない「子どもの病気」。特に保育園や幼稚園に通っていると、どうしても病気をもらってしまいますよね。
今夏は新型コロナだけでなく、手足口病、RSウイルス、ヘルパンギーナ、胃腸炎…多くの流行に悲鳴をあげたパパママも多いのではないでしょうか。
わが家も保育園に通う4歳の息子がおり、日々ヒヤヒヤしておりました…。
そんな中で参加した、江崎グリコ株式会社による「1~3歳児の元気なカラダづくり」をテーマにしたプレスセミナー。乳幼児の免疫についてや、今注目の「免疫機能をサポートする新成分」について知る機会をいただきました。
小児科の先生に「子どもの免疫を高めるため、意識したい食事・運動・睡眠のポイント」も伺ったので、ぜひ共有させてください!
1~3歳は「免疫発達期」。自己免疫が未熟で、感染症にかかりやすい
小児科医で免疫の専門家でもある和歌山県立医科大学・徳原大介教授と、「子どもの心身の健康」の実現を目指す江崎グリコが"乳幼児期の免疫機能による元気なカラダづくり"をテーマに開催した今回のセミナー。
まずは徳原教授から、乳幼児の免疫についての解説が。
赤ちゃんは、生後しばらくは胎盤や母乳を通して母体からもらった免疫力を発揮しますが、成長に伴い、自分の体で免疫をつくる力を少しずつ発達させていきます。その狭間である生後3~6カ月頃は、免疫機能が人生の中で一番低いともいえるそう。
自己免疫がしっかり発達するまでの「免疫発達期」、特に1~3歳頃は、感染症にかかりやすいといわれる時期。
ちょうど保育園や幼稚園に通い始める年齢でもありますし、胃腸炎、RSウイルス、インフルエンザなど、年間何かしらの病気が流行している昨今、パパママの気苦労が絶えない時期でもありますよね。
予防のため免疫力を高めるには、やはり大切なのは「よく食べ、よく遊び、よく寝る」こと。やはりこれに勝るものはないようです。
しかし、仕事や家事にも忙しい毎日、全て完璧にするのはハードルが高そう…と思いませんか?
そこで、何をどのくらい意識すればいいのか、徳原教授に具体的なアドバイスをいただきました。
無理なくできる!食事・運動・睡眠のポイント
■【食事】まずは体重が成長曲線に沿っていれば問題なし!鉄やカルシウムは、栄養強化された食品を活用して
食事のポイントは、基本中の基本ですが、やはり以下の2点が大切とのこと。
・1日3食きちんと食べる
・主食(米やパンなど炭水化物)、主菜(魚や肉などタンパク質)、副菜(野菜などビタミン・ミネラル・食物繊維)を組み合わせる
そして、3大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)が適切に摂れているか確認するためには、母子手帳の成長曲線グラフを参照し、身長と体重(難しければ体重だけでもOK)が曲線に沿っていればまず問題ないそう。
「食事・運動・睡眠のうち、食事が一番大切ですが、一番大変ですよね。子どもは数カ月で必要な栄養量が変わりますし、同じ月齢でも離乳食の進みは人によって違うので、難しいのは当然。成長曲線で体重だけでもチェックして、大丈夫ならタンパク質などはOKと安心していただけたらと思います」(徳原教授)との言葉に、少し肩の荷が下りた気がしました。
その他の栄養(鉄、カルシウム、ビタミンDなど)は、食事で摂りづらく、足りているか体重の増減では分かりづらいので、栄養素が強化されている食品やフォローアップミルクを活用し、効率よく補うのがおすすめだそうです。
■【運動】「1日1時間」が目標!平日は園での活動でOK
文科省の指針で勧められているのは「1日1時間の運動」。幼児期は遊び=運動なので、通園している日は園での活動で十分だといいます。
まだ通園していない場合や休日は、自宅のほか、できれば公園や乳幼児が遊べる屋内施設などへ。広い空間を歩く・走る、様々な遊具を使って遊ぶことを通じて、1時間運動できるとベスト。
たくさん運動させなきゃ!と思っていましたが、「園のない日に1時間」と聞くと、できそうな気がしませんか?
■【睡眠】1~3歳に必要なのは「昼寝含め12時間の睡眠」
厚労省の「未就学児の睡眠指針」で、1~3歳頃は約12時間(1~3時間の昼寝含む)の睡眠が必要とされているそう。睡眠は個人差も大きいですし、難しい日もありますが…ひとまずこの時間を目標にしたいところ。
特に夜に十分な睡眠をとるためには、寝る前に明るい光を浴びすぎないことや、寝床の環境にも配慮すると◎。これは大人も同様なので、家族みんなで睡眠を見直せたら良いなと感じました。
子どもの免疫強化に役立つ成分「MFGM」とは?
さらに今回フィーチャーされたのが、近年注目を浴びている「MFGM」という成分。皆さん聞いたことはありますか?私は初耳でしたが、これが乳幼児期の免疫強化にとても有益なのだそう。
"免疫の70%は腸にあり"と言われるほど、免疫発達と密接に関わっている腸管の発達。このサポート成分として、注目されているのがミルク由来の「MFGM」(乳脂肪球皮膜)。
海外ではMFGMを配合した粉ミルクの発売が年々増えているほか、中耳炎や発熱のリスクが低減するという調査結果も出ているとのこと。
そして、江崎グリコの商品技術開発研究所・永富宏さんからは、MFGMを含む新しい幼児用粉ミルクを現在開発中というお話が。
従来の粉ミルクの製法では、乳由来のMFGMがどうしても除去されてしまうところ、製造過程を工夫し、濃縮したMFGMを加えた製品をリリース予定とのことです。
MFGMは母乳をはじめ、牛乳など哺乳類のミルクには基本的に含まれる成分ですが、とりたてて多く含む食品がある訳ではないそうなので、簡便に摂取できる商品は魅力的ですね!
感染症の流行にも負けない、元気なカラダづくりを
1~3歳の「免疫発達期」や、新成分「MFGM」など、子どもの免疫について学べた今回のセミナー。
特に徳原教授に教えていただいた「食事・運動・睡眠で意識すべきポイント」は、わが家の4歳息子にも当てはめられますし、「運動は1日1時間」などこれならできそう!というポイントが多かったので、意識して取り入れたいと思います。
秋も深まってきた昨今ですが、夏と冬の感染症流行期の狭間である秋は、免疫対策がゆるみがちな時期でもあるそう。そして今冬は、数年来の外出機会の増加などから、久々にインフルエンザの流行が懸念されているとも…!
なかなか毎日完璧とはいかなくても、少しずつ子どもの免疫強化、意識していけたらいいですね。
そして、江崎グリコから発売予定のMFGM配合の新しい幼児用粉ミルクも、忙しいパパママを助ける新製品として、ぜひ期待しましょう!
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福島綾香 Ayaka Fukushima
ライター
宮城県仙台市出身。夫、息子(2018年9月生まれ)と3人暮らし。これまでフリーペーパー、旅行情報誌などの編集を経験。趣味は食べること、旅行、読書、Jリーグ観戦。