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【大原櫻子さんインタビュー】弱い部分もさらけ出せる。そんな正直な人でいたい

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3カ月連続配信リリースの第一弾となる『Door』は、ひとつの恋を手放した女性の移りゆく心模様を描いた大人な恋愛の歌。

弱い部分もさらけ出せる。そんな正直な人でいたい
────大原櫻子さん

【大原櫻子さんインタビュー】弱い部分もさらけ出せる。そんな正直な人でいたい
ワンピース¥59400/ハンドレッドカラー イヤリング¥2600・リング(人さし指)¥2700・リング(中指)¥2300/シュエットミーアクセサリー

「今までラブソングをお届けするときには、幸せな恋を歌った曲、もしくはテーマが失恋だとしてもそれがいい経験だったと感じられるような前向きな曲が多かったんです。でも、26歳になった私が簡単に割り切ることはできない複雑な気持ちを歌うことで、より伝えられるものがあるのかもしれない。スタッフさんたちとそんなふうに話し合いながら、『Door』が完成しました」

レコーディングには、2013年に主演映画の劇中バンド名義でリリースした曲と同じチームで臨んだ。

大原櫻子さん
ブーツ¥35200/株式会社トーケン(リミット ティル 2359)

「現場では、私のことを昔からよく知ってくださっている皆さんに“さくちゃんの口から(歌詞にある)バーボンソーダが出る日が来るとは思わなかった”なんていう話で盛り上がったことも(笑)。『Door』は私にとって新境地ではあったけれど、アットホームな環境のおかげで安心して新たな挑戦ができたと思います」

音楽活動をしながら、舞台、映画、ドラマにもコンスタントに出演。どの分野においても結果を出し続けてきた秘訣について尋ねると、「いやぁ、全然そんなことはないんですけど……」と謙遜しながらしばらく考えた後に返ってきたのが「普通に過ごす」というシンプルな答え。

大原櫻子さん

「食べたいものを食べて、話したいことを話す。ストレスをなるべく抱え込まないようにはしていると思います。一番のストレス発散法は、お酒を飲みながら同世代の方がひたすら語っているYouTubeを見ること。よく女性は共感を求めるっていうけど、私も共感したいのかも。お気に入りはタレントのぺえさんのチャンネル。ぺえさんが寝っ転がりながら“疲れた……”って素直な感情を吐露しているところを見ると、“わかる~! 人間そんな完璧じゃなくていいよね”って癒されるんです」

自身も、過去のインタビューや著書『大原櫻子 演劇報告書』では自らのことを「ナルシスト」「弱い部分がある」「負けず嫌い」と評している。普通なら隠してしまいたくなるような一面もさらけ出す飾らない姿に、より魅力を感じずにはいられない。

大原櫻子さん

「場の空気は読みたいし、周囲に気も使いたい。でも、自分のことに関してはこう見られたいっていうのがないんです。もちろん嫌われたくはないけど、“嫌われたくないんだよねー”っていう気持ちすら包み隠さず口にしちゃう。高校時代から仲のいい友達に“どうして櫻子には何でも話せるんだろう?”って聞かれたとき、“たぶん私が自分のダメなところばっかり話しているからじゃない?”って返したら、“それだ!”って納得されたんですよ(笑)。“私ってそんなにダメ?”ってちょっと引っかかりながらも、笑ってしまいました」

自分の感情に正直に。それは、周りの大切な人たちに対しても同じ。

「特に“ごめんね”や“ありがとう”を忘れてしまいがちな家族には、きちんと言葉にして伝えるように。母がまさにそういう人で、私もいつか同じようなあたたかいお母さんになれたらと思っているんですよね。父の日や母の日、両親の誕生日といった記念日には、プレゼントを渡すことも欠かしません。そんな大原家の次のイベントが父の誕生日。今から何をあげようか考えているところです」

Profile

おおはら・さくらこ●1996年1月10日、東京都生まれ。2013年に映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のヒロインに抜擢され、スクリーン&CD同時デビューを果たす。その後も数多くのヒット曲をリリース。オーケストラアレンジによる自身のオリジナル楽曲を中心に披露する『billboard classics 大原櫻子 Premium Symphonic Concert 2022』を10月12日と15日に開催。
Instagram:sakurako_ohara
Twitter:staff_sakurako
公式サイト:https://oharasakurako.net

『Door』

3カ月連続リリースの第一弾となる今作は、9月21日配信スタート。作詞は初めてタッグを組んだ蒼山幸子氏、作曲とアレンジは10年以上前に出会い二人三脚で歩んできた小名川高弘氏が手がけた。形がないものを大切にあたためていくことの難しさ、相手を想うがゆえにすれ違ってしまう切なさ……1曲の中でとてつもなく長い時間に感じてしまう瞬間を表現したナンバー。


撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/植木 歩 スタイリスト/SAHO 取材・文/吉川由希子
こちらは2022年LEE10月号(9/7発売)「カルチャーナビ」に掲載の記事です。

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