当サイトでは当社の提携先等がお客様のニーズ等について調査・分析したり、お客様にお勧めの広告を表示する目的で Cookie を使用する場合があります。詳しくはこちら

LIFE

津島千佳

食卓を彩る素敵なガラス器が見つかる! 「土屋鞄製造所」プロデュースのガラス器専門店「TSUCHI-YA」オープン

  • 津島千佳

2022.08.27

この記事をクリップする

LEE世代にはランドセルなどでおなじみの「土屋鞄製造所」。その「土屋鞄製造所」が東京・浅草のかっぱ橋道具街にガラス器専門店「TSUCHI-YA(つちや)」をオープンしました。革の製品を手掛けるメーカーがガラス器専門店? その2つが結びつかず、お店に取材に行ってきました。

人気革小物メーカーがガラス器専門店をオープンさせた理由

プロユースをはじめとする食器や調理器具などを揃え、観光地としても人気のかっぱ橋道具街に誕生した「TSUCHI-YA」。2階建ての建物の1階は作家や工房の作品を中心に販売されています。

「TSUCHI-YA」の1階。

一口にガラス器と言っても、作家や工房ごとの個性も様々。好みのものを見つける楽しみがあります。

なぜ「土屋鞄製造所」がガラス器専門店をプロデュースしたのか、「TSUCHI-YA」ブランドマネージャーの佐野洋光さんにお話をうかがいました。

「弊社社長は革製品に限らず、ものづくりをする人を応援したい気持ちが強くあります。その一環で2020年には、東京・白金に『室町硝子工芸』という切子の専門店をオープンさせました。ただ、切子は普段使いするには少々高価。生活に密着したガラス製品を提供したいと、ガラス工芸全般に広げ、誕生したのが『TSUCHI-YA』です」(佐野さん)

「TSUCHI-YA」の外観。

国内外問わず、生産数が限られる作家のものから量産できるメーカーまで、柔軟にセレクト。オープン現在は、35の作家や工房の作品を揃えていますが、新規開拓を続けているため、いつ訪れても新しい出合いがある店になっています。

「TSUCHI-YA」2階は気鋭の作家作品に出会えるギャラリーに

作家を応援したい思いが出発点になっている「TSUCHI-YA」らしく、2階はギャラリーに。

オープン当時は、切子作品が展示販売されていました。

ギャラリースペースは「TSUCHI-YA」が応援したい作家の作品を紹介する場として機能させる予定です。

「私達もまだ開拓中であるように、国内外にガラスの作り手さんはたくさんいます。特に個人で活動している作家さんは製作に追われ、販売まで手が回らないという話もよく耳にしていて、何かサポートができないかな、と。また地方だけで活動する素晴らしい作り手さんの作品を東京でも紹介したく、応援の意味を込めてこの空間を用意しました」(佐野さん)

「TSUCHI-YA」がセレクトする個性的な作り手

目移りするほど、バリエーションに富んだラインナップ。他にはない作品、環境に優しいなどを基準におすすめの作り手を佐野さんにうかがいました。

ガラス器専門店で初めて! ほとんど卸をしない有名作家・高橋禎彦さんの作品を販売

高橋禎彦さんの作品。

まずは、ガラス器業界で知らない人はいないと言われている、ガラス器界のトップランナー高橋禎彦さん。本来は卸をしておらず、個展などでしか購入できない希少な作品が並びます。

「『TSUCHI-YA』は普段使いする水1杯を飲むグラスも大切にしたい。その思いに高橋さんが共感してくださって、置けることになりました」(佐野さん)

さらに高橋さんは「TSUCHI-YA」のシンボルである○△□のランプシェードも作成。

店外からもよく見える位置に飾られている高橋さん作のランプシェード。

このランプシェードは、今後受注販売が予定されています。

黒いガラスを組み合わせた独創的な作風の「琉球ガラス工房glass32」

続いては、琉球ガラス工房glass32。何年もかけて開発したという黒いガラスを組み合わせた独創的な作品で注目を集めています。

琉球ガラス工房glass32のワイングラス。

「TSUCHI-YA」では黒と組み合わせた作品を中心にセレクトしています。

廃棄予定の蓮根で緑がかった美しいガラス器に「ガラス工房○」

山口県岩国市にあるガラス工房○(マル)は、グリーンがかったガラスが美しい。

ガラス工房○のガラス器。

このグリーンは、廃棄予定などの蓮根やその葉、花など灰にしてガラスに混ぜることで生み出されています。

「このグラスに緑茶を注ぐときれいですよ」(佐野さん)

手彫り感が魅力! 新しい切子を提案する「中村敏康」

最後は切子などの技法を駆使した作品を発表する中村敏康さんと「TSUCHI-YA」オリジナルのガラス器「中村敏康『樹木』TSUCHI-YAコラボモデル」のガラス器。

中村敏康さんの作品。

中村さんは多くの技法を学ぶ中で切子に出合い、現在は切子を中心とした作品を発表していますが、一般的な切子とはひと味違います。通常切子は直線が多いですが、中村さんの作品は手彫りのような線が持ち味です。

さらに中村さんと「TSUCHI-YA」がコラボした器も切子です。

「TSUCHI-YA」オリジナルのグラス。

コラボモデルでは、中村さんに余白を活かしたデザインを依頼。より神経を使って難しい、カットを途中で止める技法により生み出された器は、シンプルな文様がモダンで涼しげ。

いつ訪れても初めてのガラス器と出合える「TSUCHI-YA」。ぜひ一度遊びに行ってください。

「TSUCHI-YA」公式サイトはこちら

津島千佳 Tica Tsushima

ライター

1981年香川県生まれ。主にファッションやライフスタイル、インタビュー分野で活動中。夫婦揃って8月1日生まれ。‘15年生まれの息子は空気を読まず8月2日に誕生。

LEE公式SNSをフォローする

閉じる

閉じる