〝論破キッズ〟も増加中!「思春期」を迎えた子どもの急な変化に戸惑ったり困惑したり、親としてどう向き合えばいいの?
そこで、思春期を抜けた先輩ママに、今だからこそ話せる本音をリサーチ!
3人のお子さんを持つ、歌手・タレントの石黒 彩さんにお話をうかがいました。
子どもの思春期体験談
親の頑張りでは変化なし。子どもが自分で成長するのみ!3人育てた私が断言します(笑)
歌手・タレント 石黒 彩さん (長女21歳、次女19歳、長男17歳)
1978年北海道生まれ。19歳で「モーニング娘。」のオリジナルメンバーとしてデビューし、「あやっぺ」の愛称で親しまれる。音楽グループ「LUNA SEA」のドラマー・真矢さんと結婚し、一男二女の母に。
公式サイト:https://ameblo.jp/ishiguro-aya/
息子からの思わぬひと言が対応を振り返るきっかけに
人気絶頂のアイドルが人気バンドのドラマーと結婚――当時大きな話題になった石黒さん、それから早22年。3人のお子さんには三者三様の思春期があったそう。
「長女の思春期はやや遅めにやってきて、内にこもって話さなくなるタイプ。次女は不機嫌丸出しでいつもイライラ。長男は小6のある日、電車の中で『〇〇くーん、席空いたよ』と人前で名前を読んだら突然激怒(笑)。昨日まで『ママ~』って手もつないでいたのに!? 急激な変化に、とても驚いたことを覚えています。
3人がそれぞれ2歳差なので、思春期の人が同時に3人いる感じ。最初のうちは『その態度は何?理由があるなら説明してよ!』と問い詰めていたんです。親として真っ向から向き合わないと、と責任も感じていました。特に反抗的な次女とはすごく衝突したな。
でもそんなある日、私と次女の関係を見かねた長男に『待ってあげなよ、そのうち普通に戻るから』と言われたんです。常に育児に全力投球だった私の中に〝放っておく〟という選択肢がなかったので、目からウロコでした。それからはしつこくは言わない・聞かない、コミュニケーションが取れなくても衣食住だけちゃんとしてあげればいい、と切り替えました。
そうできたのは、夫の存在も大きかった。夫は最初から『見守るのがいちばん』というスタンスで、夫の落ち着いた対応を見ているうちに私もクールダウンしていき、子どもたちもラクそうに見えて、だんだん見守る方向にシフトしていけました。
ただ『挨拶だけはきちんとしよう』とルールを決め、おはよう、ありがとう、ただいま、などは必ず言うよう約束しました。息子なんて中学校から帰宅→自室に直行で会話が激減していたけど、その時期も挨拶を交わすことが救いになっていましたね。
今は末っ子である息子も高校生になり、学校での出来事を話してくれたり、友達を家に連れてくることも。思春期の何を考えているかわからない感じは全員抜けたかな~と思います。
でも振り返ってみると、私が何か働きかけて子どもが変わった、ということはひとつもなくて(笑)、子ども自身が成長しただけ。まじめで一生懸命なママほど、子どもの心が見えなくなると悩んじゃうと思う。でも子どもは自分の力で大人になろうとしている。親にできることは助けを求めてきたときにフォローするだけだな、って3人の思春期を経た今は、実感しています」
子どもの思春期インタビュー【まとめ】
石黒彩さんに聞く「思春期乗り越え後の本音」
思春期の態度の"不可解さ"は問い詰めてもしょうがない
真っ向から向き合わないと!と力みすぎないで大丈夫
親が何か頑張らなくても落ち着く時期が自然にくる
「わが子の思春期がこわい」記事一覧撮影/イマキイレカオリ ヘア&メイク/麻生ヨウコ(ilumini.) 取材・原文/遊佐信子
▼「育児・子育て」関連記事はこちらもチェック!
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。