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映画『東京リベンジャーズ』やドラマ『恋です！〜ヤンキー君と白杖ガール〜』など、話題作に立て続けに出演。俳優としての実力のみならず、圧倒的な華やかさと独特の親近感を絶妙なバランスで併せ持ち、見る人を惹きつけてやまない杉野遥亮さん。ますます注目が高まるなか、7月期放送のTBS系火曜ドラマ『ユニコーンに乗って』では、永野芽郁さん演じる主人公・佐奈のビジネスパートナーとして苦楽をともにする須崎功役に抜擢された。

役ではサポートする側。でも本当は引っ張っていきたいタイプ
────杉野遥亮さん

「須崎は、今作の中で成長の幅が大きいキャラクターの一人だと思うんです。西島（秀俊）さん演じる小鳥さんの感性や考え方に刺激されて、いいところを受け入れていく素直な姿勢はとても共感できます。クランクインしたばかりですが、素直さが須崎の今後の成長の軸になっていくのかなと思っています。会社内での副社長という立ち位置もふまえて、社長の佐奈をはじめ、一緒に働いてるみんなをよく見てサポートする、という気持ちを持って演じたいです」

一方で、杉野さん自身の明快な語り口やまっすぐな眼差しには、サポーターというよりもむしろ、自ら道を切り拓いていくリーダー的な風格が漂う。役作りの一環で話を聞いたスタートアップ企業で働く人たちの「型にはまっていないところ」が魅力的に映ったというのもうなずける。

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「僕は自分の意見をはっきり言うし、やりたいことが明確にあるので、まわりの人たちにはついて来てくれたらうれしいなと思います。登場人物のなかで自分に一番近いと感じるのも、社長としてメンバーを引っ張っていく佐奈かな。仕事をするうえで大事にしているのは、自由であること。なぜなら、仕事を仕事として考えると、僕はあまりパフォーマンスがよくない気がしているので（笑）。

もしも俳優以外の仕事をするとしたら？　農業をやってみたいです。まず純粋に自然が好きだから。それと、この間、茶畑で働く方の話を聞く機会があったんです。“よりよいものができた瞬間に喜びがある”と話していらっしゃるのを聞いて、その職人気質な姿勢がとてもかっこいいなと感じました」

若くして会社を起業し、ビジネスパートナーとして佐奈を支える須崎だが、ひそかに学生時代から佐奈に好意を抱き、仕事と恋愛の間で揺れ動く、不器用な一面も。杉野さんがどう演じるのか期待が高まる。

「須崎と佐奈の関係は、なんだかもどかしかったりもしますが、とてもピュアで繊細なんです。ふたりのやりとりやすれ違いが丁寧に描かれているので、そこも楽しみに観てほしいです。とはいえ、須崎を演じるうえで、恋愛面での不器用さはまったく意識していないんです。結果的に不器用に見えることもあるかな、ぐらいで。そもそも恋愛で、器用か不器用かってよくわからない。でも、どちらかというと不器用な人に魅力を感じるかもしれません。僕自身については……相手との関係性にもよりますけど、積極的にいけたらいいですね」

多忙な日々を過ごすなかで、杉野さんにとって頑張るための“お守り”は何かと尋ねると……。

「寝る時間です。睡眠さえ確保できれば頑張れます。理想の睡眠時間は、9時間！　ロングスリーパーなんです。洗濯はこまめにしていて、洗いたての清潔なシーツでたっぷりと寝られるときに幸せを感じます」

すぎの・ようすけ●1995年9月18日、千葉県出身。2015年、『FINEBOYS』専属モデルオーディションでグランプリを獲得しデビュー。’16年にドラマに初出演。最近の出演作は、『妻、小学生になる。』ほか。待機作に、’22年8月公開予定の映画『バイオレンスアクション』がある。’23年のNHK大河ドラマ『どうする家康』にも出演予定。
Twitter：suginoofficial
公式サイト：https://topcoat.co.jp/yosuke_sugino

『ユニコーンに乗って』

成川佐奈（永野芽郁）は、須崎功（杉野遥亮）とともに23歳で起業。教育系アプリを手がけるスタートアップ企業 「ドリームポニー」のCEOとなるが、設立から3年目を迎え、売上・技術ともに行き詰まる毎日に焦っていた。そこへ、中年サラリーマン・小鳥智志（西島秀俊）が転職してきたことで、佐奈の環境は大きく変化していく。7月5日より毎週火曜夜10：00〜TBS系で放送中。

撮影／沖島悠希　ヘア＆メイク／KOTARO for SENSE OF HUMOR　スタイリスト／Lim Lean Lee　取材・文／宮平なつき