【2022年・コスメ選びの新常識】レチノール、トラネキサム酸、ビタミンC、ナイアシンアミドの特徴を美容賢者が語る!
2023.01.02 更新日:2023.09.28
コスメを選ぶ際に、あなたが指針とするものは? ブランド名や口コミも大事だけれど、さらに自分の肌に合うものに出会うため、昨今では成分チェックが新常識に!成分の効果効能を理解してコスメを探せば、より肌悩みに沿ったアイテムが見つかります。
美容賢者たちの的確なチョイスも、成分への深く広い知識の賜物。早速、成分マニアな美賢者4人が今、最も信頼と期待と愛を寄せる成分を激熱トーク。その話をもとに特長をひと目でわかるようメンズ化しているから、最良コスメを選ぶ参考にして。
成分マニアな賢者4人が集結!
右から順に
・美容ライター 中島 彩さん
化粧品会社PR出身で、昔から成分に目がない。敏感肌寄りで刺激を感じることが多く、成分チェックは必須。
・美容ライター 山崎敦子さん
1日1シートマスクが日課。攻めの成分を上手に取り入れ、日々変わりゆく大人の肌波を心地よく乗りこなす。
・美容ジャーナリスト 小田ユイコさん
深い知識と経験値を有す、歩く美容辞典。理系脳を持ち、成分の進化や発見にときめきを覚えるタイプ。
・美容エディター・毛髪診断士 伊熊奈美さん
ときめきと理論の両面から、マインドも肌も満足する美容法を提案。自分に合う成分をコスメ購入時の指標に。
注目成分 1
ナイアシンアミド
中島 ナイアシンアミドって、私が化粧品会社で働いていた20年あたり前からいろいろなスキンケアにサブ的に入っていた記憶が
伊熊 当時は地味な存在でしたよね
小田 そうそう。でも2007年に美白有効成分、2017年にはシワ改善有効成分として国から承認されてから、遅咲きながらスターダムに駆け上がりましたよね〜
中島 あ〜、だから使っていると肌調子がよくなるのかって、後から納得しましたね。しかも、攻めのエイジングケア効果はもちろんのこと、炎症抑制やバリア機能改善効果などの優しさも備えているから、敏感寄りな私は虜に(笑)
山崎 マスク荒れやマスクだるみに悩んでいる人が多い、今の肌事情にもぴったりですよね
小田 まさにクレバーなスーパー成分!
それにいろいろな成分と相性がいいから、組み合わせ次第で無限の可能性を秘めている点も目が離せません
一つで美白・シワ改善・肌荒れ防止をマルチに叶えるスーパー成分
1.リンクルホワイトエッセンス(医薬部外品) 30g¥4950/オルビス
シワとシミケアの両方を、コスパよく続けられる1本。
2.カネボウ リンクル リフト セラム(医薬部外品) 30mL¥14850/カネボウインターナショナルDiv.
つけた瞬間からピン! シワやゆるみをホールドする効果も秀逸。
3.ザ マイトル エッセンス※(医薬部外品) 30mL¥11000/TAISHO BEAUTY ONLINE
独自の浸透技術により洗顔後の肌を活性化しながら整える、ブースター美容液。※ 販売名 美容液MY
4.レネルジー HCF トリプルセラム(医薬部外品) 50mL¥23100/ランコム
ナイアシンアミド+ビタミンC誘導体をはじめ、ヒアルロン酸やフェルラ酸が使う直前に混ざり合い、フレッシュかつパワフルにマルチな肌悩みに効く美容液。
5.プレステージ ホワイト リンクル エマルジョン ルミエール(医薬部外品) 50mL¥39600/パルファン・クリスチャン・ディオール
不純物を取り除いたナイアシンアミドとシカ成分を配合し、肌荒れをケアしながら美白、シワ改善効果をしっかり担保。
6.カナデル プレミアバリアフィックス(医薬部外品) 58g¥4180/プレミアアンチエイジング
炎症の暴走を鎮静&バリア力強化をしながら、同時にエイジングケアも叶えるオールインワン。
注目成分 2
トラネキサム酸
伊熊 トラネキサム酸といえば、最初はトランシーノの肝斑の内服薬として有名になったイメージ。私は肝斑が気になるから、昔から頼りにしてますね
山崎 そして2005年に資生堂が美白有効成分として国から承認を得たことで、今やブライトニングのメイン成分に!
小田 美白美容液HAKUにm-トラネキサム酸を入れ、そこから美白成分としての歴史がスタート。私、製品発表会のときに聞いた、シミの原因がメラニンだけじゃなくって微弱炎症が問題だったという話に感動したのを覚えています
山崎 確かに、炎症っていうものがメラニンを作るスイッチを押すという新見解はセンセーショナルで、そこからスキンケア市場は微弱炎症抑制ブームに。今やシミだけじゃなく、炎症があらゆるエイジングのスイッチを押すことがわかり、驚くほどいろんなスキンケアに投入されてますね
美白の要成分、炎症を鎮めるエキスパート
1.米肌 肌潤美白エッセンス(医薬部外品) 30mL¥8800/コーセープロビジョン
トラネキサム酸と潤い効果が高いライスパワーNo.7を採用し、ふっくら明るい肌へ。
2.イハダ 薬用クリアローション(医薬部外品) 180mL¥1980/資生堂薬品
肌荒れを抑える成分にトラネキサム酸を加え、肌トラブルをケアしながら美白も叶う。
3.HAKU メラノフォーカスZ(医薬部外品) 45g¥11000(編集部調べ)/資生堂
トラネキサム酸研究の賜物ともいえる、シミの無限ループにストップをかける美容液。繰り返しできるシミや、濃い居座りジミに悩む人にも働きかける。
4.トランシーノ薬用ホワイトニングエッセンスEX Ⅱ(医薬部外品) 30g¥4950(編集部調べ)/第一三共ヘルスケア
独自の概念に基づき打ち出すトラネキサム酸ブースト処方などにより、シミの根本にアプローチする美容液。
5.ル ブラン クリーム HLCC(医薬部外品) 50g¥17600/シャネル
独自に開発したブライトニング有効成分、TXCを配合し、血色とツヤのある健やかな肌へ導く。
注目成分3
ビタミンC
伊熊 ビタミンCって、何十年にもわたって幾度となくブームを起こしてきた息の長〜い古典的な成分
中島 昔はビタミンC=美白の印象でしたが、気づけば全方位の悩みに効く成分として人気ものに
伊熊 特に今はマスクで深刻化した、ニキビや毛穴悩みに強い成分としても再注目を浴びているなって
小田 とにかく効果がマルチでパワフルですからね。ドクターたちがこぞって美容医療や自身のブランドで採用することからもわかるように、そのパワーは群を抜いているんです! でも一方で、浸透しにくく不安定な成分なため、いかに効かせたい真皮に届かせるかがいつもテーマに
中島 美顔器でイオン導入している人も多かったですね
小田 今はビタミンC誘導体という構造にすることで、浸透も安定もいいものがほとんど。しかも、刺激やベタつきもなくなるなど目覚ましい進化を遂げているから、使わない手はないと思います
ドクターたちからも信頼の厚い進化し続けるマルチ成分
1.VC100エッセンスローションEX 150mL¥5170/ドクターシーラボ
低刺激で浸透力に秀でたビタミンC誘導体、APPSを贅沢に配合。効果の持続力も抜群。
2.オバジC25セラム ネオ 12mL¥11000(編集部調べ)/ロート製薬
あらゆる毛穴悩みに定評あり。医薬処方をヒントに、25%ものビタミンCを高濃度配合。
3.パーフェクショニスト プロ ブライト セラム N 30mL¥11110/エスティ ローダー
毛穴や色ムラ、シミなど透明感を損なう要因を撃退する、至高の美白美容液。
4.フェアルーセント 薬用ホワイトセラム(医薬部外品) 100mL¥11000/メナード
全顔の美白ケアを手軽かつ心地よく叶える、ローション状美容液。
5.リサージ スキンメインテナイザー ST W W1(医薬部外品) 180mL¥4400/カネボウ化粧品
1本でお手入れが完了する、エイジング&ブライトニング効果に優れた化粧液。
注目成分4
レチノール
小田 昔、レチノールを愛するご高齢の博士の肌が、ツヤツヤ&ぷりぷりで。レチノール恐るべしって(笑)
山崎 いや〜、コラーゲンやエラスチンの生成や効果を高めるレチノールは、ビタミンC以上にシワやたるみにはパワフルな攻めの成分ですよね(笑)
中島 ツヤツヤ美肌のドクターたちもこぞって、使っている印象です!
小田 でも、昔はA反応といわれ、肌が弱い人には刺激が強かったし、朝使えないなど使いにくいイメージでした。今はトラブルの可能性も鑑みて、そんなリスクの低いものが増えたなあって
中島 使いやすくなりうれしい。最近、肌が弱めな私も、目元のシワやほうれい線には、レチノール美容液を愛用しています。そのハリ感は、目を見張るものがありますから
シワやたるみへのアプローチは天下一品
1.エンリッチ メディカリフト クリーム 28g¥9900/ドクターシーラボ
顔全体のゆるみを立て直す、全顔用クリーム。
2.エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム S(医薬部外品) 15g¥6380(編集部調べ)/エリクシール
純粋レチノールを配合し、深いシワにまでしっかり響く。
3.レダミック R アイクリーム 15mL¥3740(編集部調べ)/ラ ロッシュ ポゼ
刺激レスな処方ながらも、目元にハリとすっきり感を与えるアイクリーム。
次回は、止まらない!美容賢者の「成分愛」「ヘパリン類似物質」「ヒアルロン酸」「CICA」「セラミド」配合の最良コスメをご紹介!
撮影/伊藤奈穂実(人物) KEVIN CHAN(物) イラストレーション/黒猫まな子 取材・原文/中島 彩
※商品価格は消費税込みの総額表示(2022年6/7発売LEE7月号現在)です。
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