すでに梅雨の走りで雨が気になるこの頃ですが、おうち時間を充実させるとっておきの家電をご紹介します。パナソニックのスモーク&ロースター「けむらん亭」は、おうちで燻製ができてしまうほか、肉や魚もオートモードでこんがりジューシーに焼ける調理家電。6Pチーズやうずらの卵の燻製のほか、塩やお味噌などの調味料もスモークができて、楽しいのです。名前の通り、調理中も煙が出ずニオイもほぼありません。では、その実力のほどをお見せしましょう!
「神原サリーの愛しの家電語り」
注目の新作から、長年使い続ける名品まで。家電ライフスタイルプロデューサーとして活躍する神原サリーさんが、本気でオススメの”愛用家電”だけをご紹介!バックナンバーはこちら
ジューシーな“熱燻”が家の中でできる調理家電
燻製には「冷燻」「温燻」「熱燻」の3つの種類があることをご存じですか? 冷燻は低温で長期間燻製をかける方法で長期保存に適しますが、水分の少ない仕上がりになります。わかりやすい例で言うと、スモークサーモンなどが代表的です。温燻は30~80℃の温度で食材を燻す、最もポピュラーな燻製方法。食品の保存期間を延長でき(5日間程度)、ほどよい柔らかさを残すのが特徴。けむらん亭で採用している熱燻は、高温短時間で香り付けができ、油分が残ってジューシーに仕上がるという特徴があります。キャンプやバーベキューで楽しむ方が多いのもこの方法です。
においも煙も気にならなずに6Pチーズがスモークチーズに大変身!
けむらん亭には「くんせい容器」や「くんせい網」は付属しているので、用意するのはお好みの燻製チップと食品だけ。まずは、お手軽な6Pチーズを燻製にしてみることにしましょう。スモークチップはアウトドア用のウェアや用品が充実しているモンベルで購入しました。
作り方
- 燻製チップ(今回はウィスキーオークを使用)をくんせい容器の楕円のラインの内側にまんべんなく広げる。小さじ3杯、12gが目安です
- チーズは溶けるなどして網目から落ちやすいので、くんせい網の上にアルミホイルを敷き、ラッピングをはがしたチーズを中央に寄せて置く。
- アルミホイルをくんせい容器の上からかぶせて、ふちをしっかり巻き込むようにしてすき間ができないように密着させます(←ここが上手な燻製のポイント!)
- けむらん亭に入れて、コースと燻製の強さ(強・弱)を選んでスタートキーを押す。
今回は「くんせい・弱め」で、時間は16分にセットしてスタート。ところが、遠赤ブラックヒーターを使っているためヒーターは赤くならず、煙も出ず、ニオイもせず、ただただ16分の数字がカウントダウンされていくだけ。耳を澄ますとかすかにブーンというファンの音だけがしています。これで大丈夫なのかしら、調理できているのかしらとと心配になってしまいました。
でもね、これこそが「けむらん亭」の実力。庫内ファンで煙を14層の触媒フィルターへ誘導。この触媒が油や煙、ニオイなどの有機物を酸化・分解して無色・消臭の気体として本体の外部に排出しているのです。
そして16分後!調理終了の合図が鳴ったので、電源を切ってくんせい容器がのった焼き網を引き出しアルミホイルを少しはがしてみると、どうでしょう。一気にウィスキーオークのスモークの香りが部屋に広がって、まるでアウトドアで燻製づくりを楽しんでいるような気分に! クリームホワイトだったチーズも、こんがりとしたスモークチーズに大変身しています。
燻製直後は熱くてトロリとしていますが、冷めるにしたがってしっかりとした食感に変化してきます。私自身は冷めて固めになったほうが好きですが、このあたりはお好みのタイミングで味わっていただけたらと思います。
塩やお味噌のスモークもOK!
実は「けむらん亭」の初代モデルは2015年に発売されていて、燻製好きの方には知られたロングセラーの名品だったのですが、7年ぶりにリニューアルされ、今年の3月に発売されたのがこのNF-RT1100になります。あずき色のようなブラウン系のカラーだったのがブラックになって、オーブントースターやホームベーカリーなどのビストロシリーズともカラーがそろってスタイリッシュなイメージになりました。
さらにくんせいモードが「強・弱」の2モードになったことで、「弱」を使えば塩やお味噌、粒コショウ、ごまなどの調味料もスモーク可能に。『燻製調味料』を使うとお料理に深みが出て、ぐんとランクアップした仕上がりになりますが、高かったり、手に入りにくかったりするものですが、自家製でできるなんてうれしいですよね。
作り方は本当に簡単で、くんせい容器にお好みの燻製チップを入れ、くんせい網をのせたら、アルミカップに塩や粒コショウなどを入れたものをのせ、容器の上にアルミホイルをかぶせて密着させるだけ。油脂類や液体調味料はスモークできないので、気をつけてくださいね。
燻製の塩・コショウをじゃがいもにふって食べたり、コーンスープに燻製コショウをふったりするほか、燻製みそと野菜スティックの組み合わせもおすすめです。
そのほか、うずらの卵の燻製もおつまみに最高ですし、ポテトサラダに加えても美味。水煮もしくはゆでて皮をむいたうずらの卵に軽く塩をふって10分くらい置いて、下味をつけておくのがポイントです。
燻製づくりは、チップの種類によって香りや味わいが変わるので、サクラ、ブナ、ウィスキーオーク、リンゴなどいろいろ試してみるのも楽しいですよ。
アジの干物も鶏肉も炭火焼のようにパリッとジューシー
ついつい「スモーク」のことを語ってしまいがちですが、「ロースター」もすごいんです。先にご紹介した遠赤ブラックヒーターと備長炭コートされた庫内の合わせ技で、肉も魚もまるで炭火焼のような焼き上がりになります。しかも上下ヒーターなのでひっくり返す必要がなく、6つのオートメニューで焼き上がりの様子を気にせず“おまかせ”でいいのがうれしいんですよね。
アジの干物なら「干物モード」の焼き加減「中」で10~12分、鶏のもも焼きは「とり肉モード」の焼き加減「中」で15~20分で絶妙な焼き上がりになります。
オートメニューにはほかに「生姿焼き」「切身」「つけ焼き」「焼きいも」もあり、特に魚のオートメニューが充実しています。ガスコンロの下のグリルを使っていない人も多いようですが、「けむらん亭」なら、焼き上がりバッチリでお手入れも簡単なので本当におすすめです。
ロースターとして使うときには、受け皿にアルミホイルを敷いておくとお手入れがより簡単に。庫内はセルフクリーニングコート処理がされていて、飛び散った脂を熱によって分解してくれるほか、受け皿とガラス部は外して丸洗いできます。
DATA
- ブランド:パナソニック
- 商品名:スモーク&ロースター「けむらん亭」NF-RT1100
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