ヘア&メイク中野明海さん・モデル高山都さんが肌づくりで大切にしていること「悩みは隠しきらず、”らしさ”を生かす時代に」
2022.03.07
変化の波に翻弄されたこの2年、マインドだけでなく美容面、さらには肌づくりにおいても、自分を認め、いかに心地よくあることが大切かに気づいた人も多いはず。
そんな今こそ知りたいのは自分が自分らしくいられるベースメイク。今回は、ナチュラルで好感度のある肌づくりの達人であるヘア&メイクアップアーティスト・中野明海さんとモデル高山都さんのお二人に、肌づくりで大切にしていることを伺いました。
教えてくれたのは?
モデル 高山 都さん
モデル、女優、ラジオパーソナリティなど幅広く活動。らしさを追求したライフタイルやファッション、美容についてインスタグラムや著書を通じて発信し、人気を博す。
●Instagram:miyare38
●Twitter:miyare38
ヘア&メイクアップアーティスト
中野明海さん
第一線で活躍し続けるヘア&メイクであるとともに、ふたりの息子の母でも。おしゃれかつ好感度の高いメイクはもちろん、その生き方、マインドでも読者の共感を集める。
●Instagram:akeminakano__official
まずは、自分を認めてらしさを磨くことが魅力のカギ
自分は自分。開き直ってらしさを楽しめば、自然と自信がついてくる(高山 都さん)
![高山 都さんベスト¥33000/エンケル(ヨーク) カットソー¥17600/ ヒュッゲ ピアス¥9900/フラッパーズ(メラキ)](https://lee.hpplus.jp/wp-content/uploads/2022/02/27/talk4.jpg)
ベスト¥33000/エンケル(ヨーク) カットソー¥17600/ ヒュッゲ ピアス¥9900/フラッパーズ(メラキ)
ソバカスのあるベビーフェイスでくしゃっと笑う都さんは、その自然体な雰囲気がとても魅力的。けれど、かつてはこのチャームポイントともいえるソバカスがコンプレックスだったそう。
都 小さいときからソバカス肌。漫画の『キャンディ・キャンディ』で主人公がソバカスにコンプレックスを感じているのを読んで、「私じゃん」って思ってましたね。撮影でビューティのお仕事が多かった10年前あたりも、誌面ではソバカスがきれいに修正で消されていたり、「ソバカスがあるのに、よくモデルできますね」などのコメントが届いたりして。私の代わりはいくらでもいるんだと、劣等感を持つことが多くありました。
中野 都ちゃんと最後にお仕事したのは、ちょうど10年前のその頃。いろいろと悩んでいるなあって思っていたけれど、今日、こんなにイキイキと楽しそうに撮影する姿が見れて、とてもうれしかった。
都 私もうれしかったです。あの頃は、常に誰かと自分を比べていて、ソバカスだけではなく背が低いことなども、コンプレックスを感じてばかりでしたから。流行にも振り落とされないよう頑張ってて、余裕がなかったですね。
自分のコンプレックスとどうしたら仲よくできるかをいつも考えてます(高山 都さん)
中野 ふっきれたきっかけは?
都 「自分なんてもうダメだ~」っていう挫折と「どうやって立ち上がるか」と試行錯誤をして復活を繰り返すうち、30歳あたりからいい意味で開き直れた気が(笑)。
中野 ホント、そうよね。私も常常、世間や自分の中の「こうあるべき」という足枷を外して、いい意味でのあきらめと開き直りを持つことが、人生を楽しく笑って生きるコツだと思っているの。
都 本当に。今でも悩みはあるけど、クヨクヨするよりもどうやったらコンプレックスと仲よくできるか、自分の魅力に変えられるかを考えたほうが、ずっと楽しい。
中野 どんな美人よりも、自分をよく知って生かしているセンスのいい人のほうが魅力的ですからね。
都 それに、誰かと一緒を安心するんじゃなく、「自分はこれが好き、これでいい」と開き直れれば、自然と自信もつく気がします。
すべて隠し切らない肌づくりで心地いい自分に出会える
肌悩みは、らしさをつくる〝味わい〞のひとつと考えるといいですね(中野明海さん)
自分は自分らしくありたい、と思うようになってから、肌づくりも変わってきたという都さん。
都 もちろんTPOにもよりますけど、ソバカスを全面に生かすようなナチュラル肌が増えました。
中野 似合ってるし、 時代の空気にもぴったり。ここ3年あたりで、色白肌がいいとか、やせているほうがいいとかいう一辺倒な美しさから、多様化した美しさが認められるようになり、いい時代に変わってきたなあってつくづく。
都 下着の広告も多様性あふれるモデルたちが堂々と着こなしていたりして、かっこいいなと思います。
自分をよく知って 生かしている人こそ 魅力的だと思う(中野明海さん)
中野 ほんとにね。特に、このコロナ禍において、肌づくりは「らしさを生かす」方向に、急速にシフトしたのを感じる。肌悩みも、自分らしさをつくる“味わい”のひとつだから、消し切らなくていいなって。私自身も、マスクっていうのももちろんあるけれど、以前は完璧にカバーしていた肌を、今はだいぶ軽やかに仕上げてますね。ただ、自然体なメイクでひとつ気をつけてほしいのが、お疲れ感を見せないこと。
都 わかります。私も鏡を見て気持ちが落ちるのは嫌だから、一日家にいる日も、フレッシュなツヤをつくる練り状のハイライトとチークは欠かせません。
中野 私は、髪をぼさっとさせないことかな。自分の疲れて見えるポイントを押さえておくのって大事よね。肌づくりでは、「クマがあると疲れて見える」「この悩みが気になる」という箇所をあらかじめチェックしておいて、その部分だけきちんとカバーすればOK! あとは、「よしっ」と元気づけて。
都 自分で自分を褒めて、元気づけるのって効果的ですよね。 それだけで、人にも優しくなれますから。
次回は「リラックスする日の軽やかベース&チーク」をご紹介。
撮影/枦木 功(モデル) KEVIN CHAN(物) ヘア&メイク/中野明海 スタイリスト/辻村真理(モデル) モデル/高山 都 取材・文/中島 彩
※商品価格は消費税込みの総額表示(2022年3/7発売LEE4月号現在)です。
▼「ベースメイク」関連記事はこちらもチェック!
【2022春新作ベースメイク3選】KATE、プリマヴィスタ、SUQQU…この春話題のベースメイクはつけ心地にもこだわりあり
BEAUTYの新着記事
この記事へのコメント( 0 )
※ コメントにはメンバー登録が必要です。