２月号の「神保町リーマン日記」で衝撃の告白をしたヒラっち。「大学の入学祝いで買ってもらった財布を使っています」。入社２～３年の編集部員なら可愛げのある発言も、３７歳の発言となると話は別だ。靴や時計、ベルトにリビングの椅子、食器は一流ブランドを揃え、並々ならぬこだわりを見せる彼に潜む謎に迫る……。

T本先輩：１７～８年使ってるってなかなかだよね。
父さんK:見せて見せて。
ヒラっち：パンパンで恥ずかしんですが。
T本先輩：味も出すぎというか。
ぷーすけ：これ、写真撮っていいやつですか？
ヒラっち：大丈夫です。
父さんK:いや、（被写体として）厳しいよ。
ぷーすけ：ブランド名残ってる？
ヒラっち：この辺に残ってて。かすかに（自主規制）
父さんK:ここまで使ってもらえれば、P(ブランド名）的には本望だろうけど。
T本先輩：俺もさ、最近まで２つ折り派だったんだけど、長財布はいいね。何で今まで使ってなかったのか。
ヒラっち：何が違うんですか？
T本先輩：パンパンになっても見た目がきれいだよね。
父さんK：T本さんのファスナーつきで、実用的な長財布ですよね。

ぷーすけ：こうやって、奥さんに買ってもらった財布を褒めちぎって好感度アップですよ。
父さんK:実際、年末年始に買い換える人は多いじゃん。
T本先輩：ぼろいとお金たまらないんだって。
ヒラっち：自分で買ってもお金たまらないと聞きましたよ。
T本先輩：でもこれはヒラっちの美学的にどうなのかって問題だよね。ティファニーの本店で便箋を買ったとか、小さな伝説を残してるじゃない。
ヒラっち：もし、彼女が出来てクリスマスに何が欲しいってなったら買ってもらおうかと。
父さんK:へえ。じゃあ欲しいのあるんだ。
ヒラっち：R（ブランド名）のです。高級ラインのものがあって。
T本先輩：お、ヒラっちっぽい。
ヒラっち：でも高いかな。多分、クロコとか使ってた気が。
父さんK:そんなのをプレゼントとか気軽に言わない。
T本先輩：買える人限られてくるから。
ぷーすけ：年上？　女社長？　保険金目当てですか？
ヒラっち：じゃあ、１年目は定期入れにします。これも大学入学以来変えてない。
T本先輩：そっちも。すごいな。
父さんK:2017年生まれ変わるためにまずは定期入れを変えよう。
T本先輩：なんで財布と定期入れだけ物持ちがいいの？
ヒラっち：買ってくれた人の思いもあるんですよね。おばといとこがくれたお祝いで。
父さんK:いい話だけど、どこかでお別れするときはくるわけじゃん。
ヒラっち：そういえば新庄もグローブを変えたことがないんですって。
ぷーすけ：日ハムにいた新庄？
ヒラっち：お父さんに買ってもらったのをプロでもずっと使ってたって。
父さんK:う～ん。でも、新庄もう使ってないよね。
T本先輩：あと、３７歳までやってないんじゃない？
ぷーすけ：そうですよ。ヒラっちさん、もう若手じゃないんだから。
ヒラっち：ああ、でもフランスに行ってゴヤールで買いたいかな。
父さんK:伊勢丹でいいじゃん。
ヒラっち：いや、本店でイニシャル入れたいかな。
一同：結局それかい！

《登場人物》
バナー左より、父さんＫ・ぷーすけ・Ｔ本先輩・ヒラっち。女性だらけのＬＥＥ編集部ライフに、時折、神保町の片隅でくだを巻く日々。