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LIFE

「今日は僕が仕事休むよ」とパパが言える日が来るまで

【育児のため転職、育休も取ったパパにインタビュー】男性が子育ての当事者になるために実践していること

2022.02.27

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育児に主体的に取り組むパパは、何が違う? 僕が「子育ての当事者」になるため実践していること

積極的に育児や家事にかかわり、奮闘しているパパたちも。「仕事とのバランスや調整はどうしている? 妻とどんな役割分担をしているの?」。夫側の意見を聞きました。

育児のため転職、育休も取ったパパ
LEE100人隊No.073 さうちゃうさんの夫
寛太さん

LEE100人隊No.073 さうちゃうさんの夫 寛太さん

妻と7歳の長女、1歳の長男の4人家族。外資系IT企業の勤務後、ワークライフバランスとキャリアアップを見据えて転職。現在は人事部長として、家庭を充実させつつ仕事もしやすい環境や制度を整備中。

今しかできない子育て期をしっかり堪能することが仕事のキャリアアップにも

ハードな労働環境では、未来の家族像を想像できなかった

以前は大手外資系IT企業の人事部で働いていた寛太さん。早朝に出社し、帰宅は23時過ぎが当たり前の生活が続いていました。

「専業主婦の妻にはワンオペを余儀なくさせてしまうし、僕も余裕がなく、お互いにしんどい時期でした。でも本当は2人目の子どもを授かりたくて」(寛太さん)

状況を打破するために夫婦で話し合い、寛太さんは転職を決意。

「たまたま元上司が勤めていた企業で、労働環境の見直しをしていきたいから、やってみないか?と誘っていただいて、これはチャレンジするしかないと決めました」(寛太さん)

在宅勤務を推奨し、オフィスはただ働く場所ではなく、社員同士がコラボレーションする場所というスタイルに。コロナ禍という状況も重なって、改革は順調に進み、寛太さんも在宅勤務がしやすい環境に。仕事は代役を立てられるようにと、状況や方針を共有し、そのための資料や手順書の準備も進めてきたそう。その間に妻のさうちゃうさんの妊娠がわかり、2020年に第2子を無事出産。

「産後すぐの2週間は完全に育児に専念し、後半の2週間は急な会議や電話対応など、少し仕事もする、フレキシブルな1カ月の育休を取りました。長女の出産のときも、在宅勤務を増やしてなるべく一緒にいましたが、2人目はコロナ禍ということもあり、妻側のお母さんの助けを借りず、夫婦だけで最初の時期を乗りきりました」(寛太さん)

スリング抱っこが自分の子育ての代名詞に

「授乳以外、家のことは自分が全部やる、くらいの気概で家事をしました」と、第2子誕生直後の心境を振り返る寛太さん。

「食器の洗い方や洗濯物の干し方など、妻のこだわりがある分野だけはお互いに気分よく進めたいので、妻に担当をお願いしました」(寛太さん)

長女のときと同様、家では寛太さんがスリングで下の子を抱っこ。在宅勤務中も、食事や掃除の間も、夜泣きをしたときも。

「泣いている赤ちゃんをママが抱っこすると泣きやんで、“やっぱりママがいいよね”と周囲が言う。よくある話ですが、男性ってあれがけっこう悔しいものなんですよ。挫折感というか……。周囲の話でも、仕事から帰ると、ママと赤ちゃんの空間が出来上がっていて、自分が部外者のような疎外感を味わう、と。だから僕は赤ちゃんを泣きやませることができるとアピールしたかったのかも。

それに、自分が転んだら赤ちゃんが死んじゃうかも、自分が守らなきゃ!という防衛本能が生まれますし、赤ちゃんと密着する時間が長いと、何にも代えがたい愛情が生まれてきます。その間、妻の体の負担も少しは減らせます。パパの育児にスリング抱っこは、とてもおすすめです!」(寛太さん)

寛太さんがリモート会議中、スリングで子どもを抱っこしながら参加することは、当たり前の風景に。上司には「お孫さんのオムツ交換はしてくださいよ〜」と楽しい空気で伝えることもあるとか。

「家族のために必死に働いてきた世代の方々に敬意を示しつつ、これからは若い世代が会社の風土を変えていかないと、という使命感があります。それに普段から上司に子どもの様子を見せておくと、急な子どもの体調不良のときも親戚のように心配してくれて、仕事を抜けやすくなるんです。子育て期間はあっという間なので、今後も育児を楽しみながら、仕事でもいい成果を出していきたいですね」(寛太さん)

「ママじゃないと」と言わせないためスリングを駆使!

スリングをしながらの食事=「スリめし」で、外食先など、慣れない環境でも赤ちゃんはスヤスヤ。

在宅勤務中、リモート会議の間も、子どもはスリングの中に。日頃から子どもの成長を上司に見せているため、理解を得やすい環境に。

在宅勤務中、リモート会議の間も、子どもはスリングの中に。日頃から子どもの成長を上司に見せているため、理解を得やすい環境に。

掃除機がけなど、家事をするときも、常に一緒で愛着も倍増。

掃除機がけなど、家事をするときも、常に一緒で愛着も倍増。

さうちゃうさんからのメッセージ

1人時間や母娘の時間をつくってくれるのがうれしい

さうちゃうさん

もともと夫婦で話すことが好きなので、子育てについても「こういう部分が今大変」などよく話していて、いつも家族のベストな道を探ってくれます。最近は長女と私の2人時間をつくってくれるなど、私の希望も聞いてくれて、ありがたいです。

育児により参加するため実践したこと

  1. 子育てに参加しやすい環境を整えるために転職をした
  2. 2人目の産後は、在宅中にできる授乳以外の育児・家事は全部自分がやる意識でいた
  3. 子どもはいつもスリングに入れ、パパが抱っこをして生活した

【特集】「今日は僕が仕事休むよ」とパパが言える日が来るまで

【4月からの育児休業法改正で何が変わる?】夫婦の子育ての現状は?ママたちの本音・パパたちの本音

【30・40代ママ座談会】「パパの育休」についてどう思う?育児の負担に納得している?

チュートリアル・福田充徳さん「妻が思いきり仕事ができる環境を、自分がつくると決めた」


詳しい内容は2022年LEE3月号(2/7発売)に掲載中です。

撮影/伊藤奈穂実 取材・原文/田中理恵

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