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“お年玉”から始める「子どもマネー育」

「お年玉」の管理方法どうしてる?Emiさん、野々村友紀子さんに聞きました!

2022.01.03 更新日:2023.09.06

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お金の価値と使い方を考えるきっかけに “お年玉”から始める「子どもマネー育」

キャッシュレス決済が増えたり、買い物はネットで済ませたりと、30代・40代の子ども時代とは様変わりしている最近のお金事情。わが子には時代に合ったマネー育をしたいけれど、どうすれば? 今回は子どもにとって身近な“お年玉”をきっかけにした、効果的なマネー育の方法を考えます。

30代・40代の賢人に聞く! 「お年玉でマネー育」わが家はこうしています!

LEEでおなじみのEmiさん、野々村友紀子さんはお年玉をマネー育にどう活用してる? 管理方法、子どもへの伝え方などアイデアが満載です。

教えてくれたのは

整理収納アドバイザー/OURHOME主宰 Emiさん

お年玉は上限5000円とだけ決めて、子どもたち自身が管理しています

整理収納アドバイザー/OURHOME主宰 Emiさん

暮らしの情報発信とオリジナルの商品企画などを行う。著書に『わたしの“ちょうどいい”モノ選び』(集英社)。小学6年生の双子の母。
Instagram:emi.ourhome
Twitter:ourhome305
公式サイト:https://ourhome305.com/

放送作家 野々村友紀子さん

箱に入れて母が管理。ポチ袋もそのままで感謝の気持ちを忘れずに

放送作家 野々村友紀子さん

芸人として活動後、放送作家に。最新の著書に、対人関係改善のコツをズバッと指南する『アカンヒトズカン』(学研プラス)。15歳と13歳の女の子の母。
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Twitter:shuji_no_yome
公式サイト:https://nonomura-yukiko.officialsite.co/

Q1
子どもがもらったお年玉は、誰がどのように管理していますか?

A
娘は銀行に預けて、息子は手元に置いておく(Emiさん)

お年玉は小学1年生から本人が管理。ただ上限なしにではなく、もらったお年玉の金額を本人が把握→そこから5000円までと決めて、好きなおもちゃを買ったり、残りは貯めたりしています。娘は銀行に入れたい派、息子は手元に置いておきたい派。

A
1つだけ欲しいものを買ったらあとは貯金(野々村友紀子さん)

私がすべて箱に入れて管理。基本はお年玉から1つだけ好きなものを買ってあとは貯金。ポチ袋もそのままで、使うときはもらった人の名前を伝えて感謝して使います。



Q2
Q1のように管理してよかったことは?

A
すべてを把握することで感謝の気持ちを忘れない(Emiさん)

親から5000円を渡すのではなく、もらったお年玉すべての金額を子どもが把握することは、お年玉をいただくありがたみを忘れないので、大切なことだなと思います。

A
友達同士のトラブルに巻き込まれなくてよかった(野々村友紀子さん)

娘の同級生は、以前お年玉を自分で管理していて、駄菓子屋に行くにも5000円札や1万円札を持ち歩いて危なっかしくて。また友達におごったり、友達同士で金銭の貸し借りが発生したこともあったと聞いて、うちはそういうトラブルに巻き込まれなかったのは幸いでした。

Q3
Q1のように管理するデメリットは?

A
なぜ5000円なの?と聞かれて答えられず……(Emiさん)

なんとなく小学1年生のときに、5000円までOKとしたのですが、現在は6年生。「5000円なのはなぜ?」と聞かれて、答えに詰まってしまいました(笑)。今後はちょうど中学生になるし、子どもと相談しながら見直すタイミングかなと思っています。

A
無限だと思ってる? なんでもお年玉貯金頼み(野々村友紀子さん)

お年玉を貯金していることは話していますが、総額や使った額をいちいち知らせていないので、欲しいものがあると娘たちが「お年玉でお願い!」「お年玉払いで」的なことを言います。お年玉貯金は無限ではないんやで!

Q4
子どものお年玉に対して、親はどのぐらいかかわるべきだと思いますか?

A
ノータッチは危険、中学生以降はまかせても(Emiさん)

お年玉は高額なので、小学生のうちはまったくノータッチは危険かなと。中学生以降は、子どもたちにまかせようかと思っています。

A
使いたいときは話し合い、徐々に自分で管理を(野々村友紀子さん)

お年玉は、子どもが生まれて初めて持つ大きなお金。親がコントロールして、使いたいときは話し合う機会を持ちます。ただ、干渉しすぎてお金に無頓着になってほしくないので、徐々に子ども自身が管理できるようにしたいです。

Q5
これからの時代、子どもへのマネー育はしたほうがよいと思いますか?

A
電車料金はどこも同じ? 見えないお金について話す(Emiさん)

電車に乗る際に電子マネーを使っていたら、娘が「どれだけ距離が遠くても同じ料金ってすごいね」と話してびっくり! 見えづらいお金について、しっかり話すマネー育は必要だと思いました。

A
「お金を使う」感覚を教えておきたい!(野々村友紀子さん)

最近は電子マネーやクレジットカード払いばかり。お金を使っても財布からなくなるわけではないので、実感が薄いんですよね。「お金を使う」感覚を教えておきたい!

Q6
子どもに身につけてほしい金銭感覚、教えておきたいことはありますか?

A
情報にお金を払うことと高くても店舗で買うこと(Emiさん)

情報にお金を払うこと。無料で情報があふれる時代ですが、自分が価値があると思ったものにはきちんと支払う。また接客の時間などに敬意を払って、高くてもお店で購入することは伝えたいです。

A
品質に合った価格を見極める目を持ってほしい(野々村友紀子さん)

お金を稼ぐのは簡単じゃないので節約は大事。でも激安を求めて粗悪な商品を選ばないように、“品質に見合った適正価格”を見極める目を持ってほしいと思います。

Q7
お年玉の時期に限らず、普段から実践しているマネー育はありますか?

A
毎月500円分のお小遣い、申請しないともらえない!(Emiさん)

毎月のお小遣いは、1日〜5日までに、自己申請した人だけ月に500円がもらえます。お小遣い帳と手持ちの金額が合わないときはなしで、1カ月後にリセットでもらえる仕組み。ちなみに娘は必ず1日に申請し、息子は忘れてもらえないことも多いです(笑)。

A
アルバイト募集でお金がどう生まれるか話す(野々村友紀子さん)

コンビニなどで、アルバイト募集の張り紙を見かけたら「ここでバイトしたら1時間頑張って働いて1200円もらえる。お小遣いの1000円を自分で稼ぐのは大変」と話して、お金がどうやって生まれるかを意識させています。

【特集】“お年玉”から始める「子どもマネー育」

近頃の「お年玉事情」をLEEメンバー252人にアンケート!金額は?どう管理してる?失敗談とは?

LEE読者に聞きました!子どもの「マネーリテラシー」を高めるためにやっていることは?


詳しい内容は2022年LEE1月号(12/7発売)に掲載中です。

イラストレーション/藤田マサトシ 取材・原文/野々山 幸(TAPE)

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