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令和の小中学生の恋愛のリアル

髭男爵 山田ルイ53世さんに聞く!“子どもの恋愛・親の関わり方”3つのポイント

2021.11.29

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親として心配すべき? 寄り添うべき? 令和の子どもの恋愛リアル

子育てにまつわるリアルエピソードが満載の著書が注目を集める、髭男爵 山田ルイ53世さん。

子どもの恋愛への率直な思い、関わり方についてお話をうかがいました!

【子どもの恋愛】関わり方インタビュー
恋愛にまでしっかり関わったら親はしんどい!心配しないで済むように、娘に道理を伝えておく

芸人 髭男爵 山田ルイ53世さん

お話をうかがったのは…
芸人 髭男爵 山田ルイ53世さん

お笑いコンビ・髭男爵のツッコミ担当。最近では文才を生かしたコラムや著書の執筆、情報番組のコメンテーターとしても活躍中。近著『パパが貴族』(双葉社)では、長女もーちゃんとの日常をユーモラスに描いている。

『パパが貴族』(双葉社)

『パパが貴族』(双葉社)
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-31578-3.html

娘から告白されたと報告が。早いな!と驚きました

昨年発売した著書『パパが貴族』が話題の山田ルイ53世さん。長女は9歳になり、つい最近、「告白された」と驚きの報告が。

「学校から帰宅してすぐに『クラスの男の子に好きって言われたんだけど、どうしよう?』と言いに来ました。

もうそんなのあるの?早いな、と思ったのと同時に、娘が少し自慢気で『すごいな、モテるな』といったコメント待ちをしている気がして、そこに戸惑いました(笑)。

気になったので告白してきた男の子はどういう子か、根掘り葉掘り聞きました。勉強が得意か、運動はできるのか、クラスの中でどんな存在か、などなど。
僕は、自分が引きこもっていた時代があったりと社交性ゼロなので、娘には仲間に囲まれて楽しい学校生活を送ってもらいたいと思っていて。その心配からか、この日に限らず、学校であったことを質問するのが毎日の習慣になっているんです。

娘とのパイプが目詰まりしていない状態ではあるので、告白されたことを言いやすかったのかも。数日後に『この前告白してきた男の子はどうなったの?』と聞いてみたら『あの後何も言わないんだよね。どうしたんだろう?』ぐらいの反応でした」

娘さんが告白されたり恋愛の話をすることについて、父親としてはどんな思いなのでしょうか?

「『娘がどんな彼氏を連れてくるか、やきもきします』と言うと好感度は高いかもしれませんが(笑)、僕は特に気になりません。相手がすごく意地悪そうだったり、娘を陥れようとするような奴は嫌だし心配ですよ。でも、基本的には将来彼氏ができたりしたら、よかったなと思うでしょうね。

あとは本音を言うと、子どもがある程度大きくなったら、そこまで気にしたくないという思いも。多くの人が、子どものあらゆることにしっかり関わることがいい親子関係だと思いがちですが、それって親も子どももしんどいですよね。

親だって自分の人生や生活があるし、子どもの惚れた腫れたに一喜一憂する必要あるかな?とも思うんです。

もちろん子どもに愛情はあるし、性的な面などでは心配もしますが、そこまで気負いすぎず、このぐらいの気持ちでいていい気が。子どものほうも、成長するほど、親の目が光りすぎていないほうが気楽なんじゃないかなと感じます」

人を見る目を養えるように具体例を話して考えさせる

将来、必要以上に親が子どもの恋愛に関わらないで済むためにも、現在の子どもとの会話やコミュニケーションは大切にしていると言います。

「これは理想論なんですけど、これから大きくなって恋愛、結婚などいろいろなことがある中で、そのときに親が心配しなくていいように、今のうちに物の道理は教えておいたほうがいいと思うんです。年頃になって娘が選んで連れてきた人は大丈夫だろう、と思えるぐらいの。

親の感覚で自己満足なのですが、自己満足できていれば、子どもへのいらぬ干渉もしないで済むのかなと。このことを念頭に置いて、小中学生ぐらいまでの関わりは大事にしたいですね。

僕は娘と話すときに“道徳より実践”を言うことを心がけていて。子育てって、正直きれいごとが多いなと感じるんです。
譲り合いとか親切も大事なんですけど、社会に出ればもめごともたくさんあるわけで、子どもの牙を抜いて社会に出すのは動物の感覚としておかしいなと。だから娘には『友達にこう言ったら、どう思われると思う?』とか、ある程度問題を出して考えさせることが多いです。

友達と自分を比較したときなども、いい悪いは言わず『でも、そういうことを言うと嫌がる人もいるかもな』とか。こうして考えることが、人を見る目にもつながる気がして。子育てに正解はないと日々痛感するので、その場その場で悩みつつやっています」



髭男爵 山田ルイ53世さん【わが子の恋愛への親の関わり方】3つのポイント

学校生活への心配から根掘り葉掘り話を聞き会話することが習慣に。恋愛話もしやすいのかも

ある程度大きくなったら子どもの恋愛に干渉しすぎない。子どもも気楽なはず

将来、娘が選んだ相手なら大丈夫、と思えることが理想。今の声かけや関わりを大切に


取材・原文/野々山 幸(TAPE)

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