寒い時季には一層ひどくなる、腰痛、冷え、むくみといった体の不調。覚えがある方も多いのでは?
LEE2月号では、そんな冬の不調を解消するストレッチを大特集!
今日のLEEコーナーでも、体の中心、「股関節」を動かすストレッチを中心に、根本から体調を改善していきます!
ストレッチを教えてくれたのは、NSCA認定パーソナルトレーナー、筋肉デザイナーの藤本陽平さん。股関節が硬くなると、全身の動きが悪くなるそうです。
普段歩いたりしてるだけじゃだめなの?
いつもの姿勢に問題あり?
股関節のしくみや、あなたのカチカチ度からチェックしていきましょう。
Q どうして股関節は硬くなるの?
【 股関節の構造 】
骨盤と太ももの大腿骨の連結部分を指すのが股関節。
「ここが球状になっており、大きく動く構造のため、本来、歩く、立つ、座るといった日常の動きがスムーズにできるようになっています。ところが、運動不足などが原因で股関節を動かさないとどんどん硬くなります」
【 股関節につながる筋肉 】
「股関節まわりには、腸腰筋、大臀筋など大きな筋肉も集中しているので、動かさないことで筋肉まで固まります。筋肉が動かないと股関節もさらに硬くなる……という悪循環に陥ってしまうのです」
股関節が硬くなると全身にこんな不調・悪影響が!
股関節が硬いと、体型や血液循環にまで悪影響が・・・
「股関節が硬いと、骨盤が後ろに倒れて前かがみの姿勢になるため、首・腰・ひざへ負担がかかり、コリや痛みに直結。筋力が低下することで脂肪もつきやすくなるなど、体型にも影響が。さらに筋肉のこわばりで血流が滞り、冷え・むくみなどの不調にもつながります」
股関節の柔軟性が高まると、主にこんな不調が改善!
- 全身のコリや痛みが改善
- 姿勢がよくなり、腰やひざの負担減
- 代謝がアップしてやせやすくなる
- むくみや冷えが解消
- 疲れにくくなる
股関節を柔らかくすることで全身がスムーズに動き、こういった不調が改善。また、骨盤がしっかり立って正しい姿勢になることからおなかやお尻が引き締まり、スタイルアップ効果も期待できます。
チェック!あなたの「股関節カチカチ度」
□ ひざや腰が痛い
□ 歩幅が狭い・歩くのが遅い
□ 椅子に座るとき、脚を組むクセがある
□ 立っているとき、片脚に重心を置くことが多い
□ 開脚したとき、脚が左右に90度以上開かない
□ 寝た状態で脚を伸ばしたまま70度まで上がらない
上記にひとつでもチェックが入った人は対策を!
股関節を使えていないと、腰やひざに負担がかかるのは前ページのとおり。股関節がスムーズに開かず、柔軟性がなかったり、人より歩くスピードが遅い人も多い。また、骨盤と密接に関係しているので、脚を組む、片脚重心になりがち、などのゆがみ症状も。
姿勢を正せば"股関節を動かすクセ"がつく!
歩く・立つ・座るなどの日常生活の動きに大きくかかわる股関節。
「普段から意識して活動することで、股関節の可動域も広がります。歩くときも立つときも、背中が丸まって骨盤が後ろに倒れたまま動いている人がとても多いんです!
長年生きてきた中で蓄積された悪いクセは、なかなか抜けないもの。まずは背中を伸ばして、骨盤を立て、姿勢よく行動するように意識を」
歩くとき
脚だけを前に出そうとすると体が前傾してしまうので、腰から歩くように心がけて。腰が前に出ると姿勢がまっすぐに保たれて、脚も自然に前に進んでいく。実際に誰かに腰を押してもらっても。
物を持ち上げるとき
かがむと背中も腰もすべてが丸くなりがち。胸を張って、背中をまっすぐに伸ばした状態のまま、体を腰から前に倒して。ひざを少し曲げて腰とひざにバランスよく体重をかけ、物を持ち上げること。
階段を上るとき
歩くときと同様に、階段も脚だけを進めようとすると上体が残ってしまいます。背すじを伸ばし、脚のつけ根、腰あたりから脚を上げるようイメージ。後ろの脚は曲げずにひざを伸ばして、力を入れないように!
正しい姿勢が身につけば、股関節も動かせるようになり、柔軟性がアップします!
次回はストレッチ編。基本のストレッチからお届けします。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木下優(ロッセット)(キベッツさん分) スタイリスト/門馬ちひろ モデル/キベッツ和代(LEEキャラクター)山本 愛(’15年度LEEキャラクター)イラストレーション/きくちりえ(Softdesign) 取材・原文/野々山 幸
詳しくは2017年1/6発売LEE2月号に掲載 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
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