時を経て気づく、四季のある風情、丁寧な手仕事 大人はそろそろ「和」を楽しみたい
雅姫さんの手にちょうどいい、小さな漆のお椀を作ってもらいました【LEE DAYS】
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LEE DAYS リーデイズ
2021.11.03

近頃、気になるのは「和」の文化。その道の歴史に深く感銘を受け、作り手の想い、職人技のゆかしさをしみじみ実感します。静かで力強く美しい器がそっと教えてくれるのは、なにげない日常の豊かさ。LEE DAYS世代になって、じっくり「和」の心得と向き合ってみませんか。

profile

まさき●モデルとして活躍のほか、自由が丘のショップ「ハグ オー ワー」「クロス&クロス」のデザイナーを務める。LEEの連載をまとめた『わたしの理想のキッチン』ほか著書多数。Instagram、家族と犬3匹の暮らしを綴った@mogurapicassowolsとショップ@hugowar_vintagechicも人気。

宮下智吉●1979年長野県生まれ。東京芸術大学漆芸専攻卒業、同大学院修了。2020年、松本に拠点を移し、工房を構える。個展などの情報はホームページ参照。miyashitatomokichi.themedia.jp/
使い勝手のいい、小さなお椀を作ってもらいました
欅の荒木地を轆轤(ろくろ)に固定して、少しずつ挽いて成形していきます

1. 図面から荒木地を選び、轆轤に固定して、器の側面から挽きます。

2. 高台の径を計り、触って確かめて。

3. たくさんの鉋の中から、最適なものを選び、その都度研いで挽いていきます。

4. 外側が終わったら内側を。見込みをどのくらい削るかを測りながら、少しずつ。ある程度出来上がると、雅姫さんに実際に持ってもらって、お椀のほっぺのふくらみ、重さ、厚みの感触を尋ねます。使い手の「ちょうどいい」を大事にする微調整に頭が下がりました。
出来上がった木地に漆を塗る、「木地固め」の工程へ

1. 岩手産の生漆を「濾し馬」という道具を使って濾過。微細なゴミが取り除かれ、ねっとりと美しい。

2. 木地に漆をたっぷり吸い込ませていきます。「刷毛で塗り込み炭(または紙やすり)で研ぐ」を4回ほど重ね、珪藻土のペーストを薄く塗って下地が完成。

3. 漆刷毛は人の髪の毛が使われています。

4. この後、内側は木地溜塗り、外側は黒塗りで仕上げられた小さな器。「味見やタレを混ぜるとき、アイスを食べたりするのにも“Aカップお椀”(笑)は手放せません」
雅姫さんが漆スプーンの仕上げ、「上塗り」に挑戦
漆塗りの大敵はゴミ、刷毛も念入りに洗って

塗るための刷毛は濾した漆でゴミが出なくなるまで洗います。漆はヘラですりつぶし、成分を均一に。手袋をして深呼吸、気持ちを整えたら、ふんわりと漆をスプーンに載せて、リズミカルに塗ります。

「漆を扱う作業は独特な緊張感がありますね」と、雅姫さんは真剣な表情で刷毛を動かしました。
軸は拭き漆、頭は黒塗りで理想のスプーンが完成

食べやすく口当たりが滑らか、見た目も美しいスプーンが完成。

漆を塗る部屋は、漆に塵がつかないよう隅々まできれいに整えられて。柔らかな光が入り、静かで気持ちが落ち着きます。
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撮影/大森忠明 ヘア&メイク/岩井裕季 取材・原文/山崎陽子
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LEEとともに歩んできて、子育てが一段落。自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代の方に、日々の“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”をお届けします。
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