【深津絵里さんインタビュー】「今懐かしいときを生きています」【LEE DAYS】
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LEE DAYS リーデイズ
2021.12.30 更新日:2023.02.09

《40’s LEVI’S506xx》デニムジャケット¥2200000/ステップアヘッド原宿2号店(リーバイス) 襟に装飾を施したスタンドカラーシャツ¥275000/ヴァレンティノ インフォメーションデスク(ヴァレンティノ)
前髪を切った深津さんを見るのは、いつぶりでしょうか。その表情は、どこかあどけなくて、揺らぎがあって、それでいて瞳は野心を秘めたように輝いていました。
「今は『深津さん』より『るいさん』と呼ばれている時間のほうが長いので、自分でも気づかないうちに、るいの佇まいになっているのかもしれません」。
舞台は、夢と希望に満ち、活気があふれていた昭和30年代の大阪。ノスタルジックな空気に包まれて、るいの人生を鮮やかに描きだし、役柄をひたむきに生きる深津さん。
そこにはまた彼女自身の人生も浮かび上がってくるのでした。
11月から放映されるNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の撮影のため、現在、大阪に長期滞在中の深津さん。
『LEEDAYS』の撮影も大阪で行われました。都心のど真ん中でありながら、昭和の面影を残すレトロなビルや町並みは、不思議なくらいひっそりとしていて、まるで時が止まったかのよう。
そんな中で、秋を装う深津さんもどこかノスタルジックな佇まい。風景にすっかり溶け込んでいます。

コート¥440000/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) 中に着たメンズのヴィンテージシャツ¥10780/ホリデーワークス(クリスチャン ディオール) 中に着たヴィンテージTシャツ¥3800/ベルベルジン(ヘインズ) ヴィンテージ501のデニム¥15400/ウィッティーヴィンテージ(リーバイス) レザーシューズ¥110000/ジェイエムウエストン 青山店(ジェイエムウエストン) ソックス¥8800/ホームステッド リミテッド(コーギー)
「今回の朝ドラは、安子・るい・ひなたという三世代に渡るヒロインを描いたもので、私の演じるるい編は昭和30年代からが舞台なんです。朝から晩まで、その時代に生きているので、私もすっかり昭和30年代の人になっているんだと思います(笑)」
役のために久し振りに切ったという前髪も新鮮です。ジャケットとの甘辛ミックスで、深津さんの静かな女性らしさが際立ちます。

ジャケット¥298100・パンツ¥147400・シャツ¥134200 /ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ)
「太めのパンツや大きめなジャケットは、背の低い私には難しいと思っていましたけど、不思議と着るだけでちゃんと形になる。すごく取り入れやすいと思いました。また、今日着たコートやジャケットは、形やサイズ感は今のものですけれど、どこか懐かしさがあって、『あれ? 昔こんなの着てたかも』って、ちょっと照れくさい気持ちにもなりました(笑)」

ジャケット¥104000・中に着たシャツ¥65000/スクワット/ルメール ヴィンテージ501のデニム¥15400/ウィッティーヴィンテージ(リーバイス)
撮影ではところどころボルドーを着用していますが、実はるいのキーアイテムはボルドーの靴下。
「るいの母の安子さんが和菓子屋さんの娘で、安子さん編ではあずき色のものが使われているそうなんです。それで、るいにもぜひ取り入れたいということになって、監督をはじめみんなでアイデアを出していくうちに、るいの靴下をボルドーにしようと決まりました」
役を輝かせるのは、こんなディテールへのこだわりなのでしょう。

ジャケット¥363000・中に着たブラウス¥253000(どちらも参考価格)/サンローラン クライアントサービス(サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ)
『カムカムエヴリバディ』

©『カムカムエヴリバディ』
和菓子屋の娘・安子(上白石萌音)、その娘で岡山から大阪へと羽ばたくるい(深津絵里)、令和を生きるひなた(川栄李奈)。戦前・戦後、現在と、ラジオ英語講座と共に歩んだ三人のヒロインが紡ぐ100年のファミリーストーリー。るいに影響を与える謎の男、ジョー役にオダギリジョーが決定するなど、個性あふれるキャストも楽しみのひとつ。(11月1日〜放映、NHK総合月~土曜 8:00~8:15)
女優
深津絵里さん/Eri Fukatsu
ふかつ・えり●1973年、大分県生まれ。1988年に映画デビュー。以降、数多くの映画やドラマ、舞台に出演。2010年、映画『悪人』で第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞、第34回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。 2021年度後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に2代目ヒロイン役・るいとして出演。
深津絵里さんが表紙の「LEE DAYS vol.2」好評発売中!
LEEとともに歩んできた世代。LEE+αを求めている、お姉さん世代に向けて発信している「LEE DAYS」。
これからは“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”を大切に気持ちよくいられるモノやコトに囲まれ、時間や空間に身を置き、自分との向き合い方や暮らしを考えていきます。
2号めとなる秋冬号のテーマは「自分をもてなし、機嫌よく暮らす」。
大人の“和”の楽しみ方や夫婦の暮らしやおしゃれ、こころとからだを整える愛用品などをお届けします。
ますます愛着の持てる別注&セレクト「365日名品」もぜひお見逃しなく!
撮影/守本勝英 ヘア/NORI TAKABAYASHI(YARD) メイク/UDA(mekashi project) スタイリスト/白山春久 取材・原文/佐藤裕美
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年10/20発売LEE DAYS VOL.2現在)です。
2021年1月1日から11月30日まで、LEEwebで反響の大きかった記事ベスト5を再配信します。(初公開日 2021年10月20日)
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LEE DAYS リーデイズ LEE DAYS
LEEとともに歩んできて、子育てが一段落。自分に目を向ける余裕の出てきたLEEの姉世代の方に、日々の“ほんとうに好きなものと心ときめく時間”をお届けします。
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