気になるアノ漫画が無料で読めちゃう！　集英社が贈る秋を彩るデジタルマンガ祭「秋マン!!2021」がスタート!!　各週のラインナップの中からLEE読者の皆さんにオススメの作品を、LEE100人隊やLEEスタッフの熱～いコメント付きでご紹介します。

ローズ ローズィ ローズフル バッド
いくえみ 綾

『あなたのことはそれほど』『潔く柔く』など、恋愛マンガの名手と呼ばれるいくえみ綾の最新作『ローズ ローズィ ローズフル バッド』。40歳にして改めて「キラキラの少女漫画を描く」夢に目覚めた漫画家・神原正子（独身、恋愛偏差値Fランク、お世話係の妹と同居）を主人公に、“干物女”が恋に目覚める軌跡を描いた意欲作です。

アラフォー女子と言えば、プライベートにも仕事にも「まだまだいける？」「もう若くないし」のはざまで揺れるお年頃……胸キュンが足りないと新作のネーム（セリフやコマ割りなどを大まかに描いた下書きの下書き）に悩む正子の姿に同感してしまう方も多いはず！『クッキー』にて好評連載中の本作、今後が気になる作品No.1です！

人生は自分次第、そんな希望をくれるマンガです

もう一花咲かせたい！　40代主人公に感情移入待ったなし！！

私、このままでいいのかな…いけないと思う！

たまたま出したゆるキャラ「ファブ郎」が受けてしまったばかりに、本来目指していたジャンルとは全く違う漫画で20年近く食いつないでしまった主人公、神原正子。心身ともに徐々に変化を感じるデリケートなお年頃の彼女はある日、本来の夢だった「キラキラの恋愛マンガを描く」ことに目覚めます。でも、すっかり干物生活になじんでしまった彼女にキラッキラでフレッシュな少女漫画なんて描けるのでしょうか……冒頭からトキメキ度低めな不穏な空気が漂い、ページをスワイプする手が止まりません！

正子の人生を狂わせた（？）「ファブ郎」が狂言回し的に登場し、物語を盛り上げます。「ファブ郎」の癒し力満点でありながら、しっかりと物語を支えるトークにも要注目です！

 

彼女が旅に出る理由

一念発起して恋愛マンガのネームに取り組んだ正子。自宅での作業は「〆切のないネームなど出来ねえす」と諦め、作業場所を求めてノマド（遊牧民のような仕事スタイル、死語）と化します。

カフェをハシゴする中で正子が目指したのは雑居ビルの中の隠れ家のようなカフェでした。偶然、エレベーターに乗り合わせた年下男子も同じカフェを目指していたようで……。

彼女が素敵男子に出会ったら

偶然エレベーターで出会った素敵な男子とカフェのカウンターで隣り合わせ！　“現役”感のある女子ならときめかないわけないシチュエーションですよね。

とはいえ、「恋愛漫画家、目指しているんでしょ！　あんたのときめきセンサー壊れてんの？！」という読者の叫びを知ってか知らずか、マイペースに恋のチャンスをスルーする残念な正子……と思いきや、素敵男子が正子に声をかけてきて！？

悲しいのに、涙が出ない──そんな経験ありますか？

自分の年齢の半分ほどの男子に声をかけられ、全く色気のない雑談を交わした正子。出会いの予感などは全く無視、安定の“干物女”スキルを発揮します。

でも、年下男子の何気ない質問が心のひだに触れた瞬間、逃げるようにカフェを去った正子。彼女が気づいてしまった「あること」とは……？

「私 今 ぜったい 少女漫画描ける」

年下男子の一言に感じたモヤモヤを晴らそうと、散歩をしたりショッピングをしたりして気分転換しようとする正子。ですが、ついに自分の歩んできたキャリアのむなしさに気づいてしまいます。

ショッピング施設の休憩スペースで呆然としつつ座り込む彼女の前に例の年下男子が表れて……乾ききった”干物女”だった正子の胸に訪れた確信めいた予感とは！？

素敵な年下男子との出会いで目覚めた正子を待っているのは……！？　正子本人が反応するかどうかは別として（笑）、予想外なときめきエピソードの連続に読者の気持ちも翻弄されること間違いなし。気になる続きはアプリでどうぞ！

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文・構成／トミザワヒナ