ヴィンテージマンションをリノベして、新しい暮らしをスタートした高山都さん。新居のインテリアは、今の都さんを表すかのように、より洗練された心地よさに包まれています。その空間の核となっているのが、こだわって選んだ家具たち。
大物だけに判断が難しい中、どうやって探し、何を決め手に選んだか? そのストーリーには、学ぶべきヒントがあふれていました。
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高山都さんの自宅ルームツアー
センスのいい人たちが導いてくれた、自由で私らしい家具とのめぐりあい
新居は築40年のマンション。友人が事務所兼住居として使っていた部屋をリノベーションして、今年の春から住み始めました。自分らしい暮らしを一から考えることも、「心からいいと思う家具を揃えていこう」と思ったのも、実は人生で初めてのこと。
そのとき頼りにしたのは、インテリアのプロフェッショナルの意見。スタイリストの石井佳苗さんや家具ショップの店員さん、インテリア好きの身近なスタッフたちに、迷ったら何でも相談したのです。
信頼できる〝インテリア先輩”たちは、部屋作りにまつわる苦手意識や固定観念を、私から軽やかにはぎ取ってくれました。心地よさを独り占めできるイージーチェア、宝物を思いのままに入れて飾れるガラスキャビネット、ずっと大切にしたくなるデザイナーの名品たち…。
どれも、さまざまなテイストを取り混ぜ、今までの枠を少しはみ出して見つけたもの。それは、快適でありつつ、半歩先の新しい自分へと導いてくれる出会いだったと思うのです。
高山都さんのLiving
"今の私"にちょうどいい、お気に入りに囲まれて
広々としたリビングルームは、多くの人を迎えるときもあるけれど、一人時間の大部分を過ごす場所。だから家具選びは、今の自分が心地いいと思うものに、あらためて向き合うことだったように思います。古いもの、ガラスや真鍮、グリーンなど、自分の好みをベースにしながら、少し自由で大人びたムードのアイテムが集まりました。
都さんが新居にお迎えした
“運命の家具”たち4つ
01_北欧ヴィンテージのダイニングテーブルとH.J.ウェグナーのFH4103ハートチェア @haluta
優しい存在感と包容力で、家の中心になってくれています
来客時以外は円形で使おうと思って買ったエクステンションテーブル。この空間に置いてみたら、ゆとりのあるオーバル形がしっくりきて、常に広げて使っています。3本脚のハートチェアは、やわらかで華奢な形が気に入って。どちらも「haluta」で購入。
02_Cisco BrothersのGenie Lamp @PARKER
好みの素材と質感。カフェで一目惚れしました
「PARKER」2階のカフェcyōdoで発見した、吹きガラスのペンダントライト。思わず「売り物ですか?」と聞いて、買わせてもらいました。
03_H.J.ウェグナーのイージーチェア AP16 @haluta
固定観念を捨てて知った、“一人掛け”の贅沢
幅広のソファを置くのが当たり前と思っていた私に、インテリアスタイリストの石井佳苗さんが「一人暮らしなのに、本当に必要?」と。ハッとしました! それをきっかけに、自分のためにと選んだ一脚です。
04_ヴィンテージのガラスキャビネット @DOUGUYA
偶然も手伝って、理想のサイズに巡り合えた!
日本製のヴィンテージキャビネットは「DOUGUYA」で。最初に見たものは少しサイズが大きく感じて、迷っているうちに売約済みに。でも次に入荷したこの形が、自分で納得できるベストな大きさだったんです。中には作家もののガラス器を中心に、各国の器をミックスしてディスプレイ。
都さん流インテリアの「ヒストリー&ソース」
-2017
築50年の物件で二人暮らし。古いものに興味が湧いてきた頃
実はインテリアには興味がなく、同居人と選んだ家具はバラバラでした(笑)。でも古い家で暮らす楽しさはここで発見。ブロカント風の雑貨やアンティークなどを集めていました。
2017-2021
見せる収納のキッチンが顔。インダストリアルなムードに
同い年の物件で一人暮らし。ランニングや料理など、自分らしい生活スタイルを確立したのも、この4年の間。スチールラックや古材のテーブルなど、無骨な家具が当時の好み。
信頼する〝インテリア先輩〟の助言も大いに参考にしています
スタイリストの石井佳苗さんは、私の部屋作りの師匠。石井さんの自宅はじめ、ピンタレストもチェック。フォトグラファーの須藤敬一さんとは、仕事でご一緒するたびインテリア談議。引っ越し祝いにいただいた観葉植物の本はバイブルに。
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高山都さんの自宅ルームツアー
Profile
高山 都
1982年、大阪生まれ。モデルとして雑誌、広告など多方面で活躍。女優、ラジオパーソナリティの一面も。趣味は料理とランニング。著作『高山都の美食姿』シリーズ1〜4が好評発売中。自費出版した写真集『Kaleidoscope』にも注目。インスタグラム(miyare38)
次回は「高山都さん、『運命の家具』との出会いものがたり ベッドルーム編」をご紹介します。詳しい内容は2021年LEE9月号(8/5発売)に掲載中です。
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/鈴木智香(A.K.A) スタイリスト/山本香織(+chip) 取材・文/久保田梓美
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年8/5発売LEE9月号現在)です。
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