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LIFE

Sayaの「星がたり」

オリンピック金メダルコンビに見るみずがめ座的関係性/Sayaの【読む星占い/星がたり】

  • Saya

2021.08.07

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しし座生まれの集英社。星回りは…

毎日暑いですが、みなさまにはいかがお過ごしですか。更新日の翌日、8月8日は、しし座の新月です。

今日の本筋とは関係ないのですが、8月8日は、『LEE』の版元である集英社さんの創立記念日ですね。しし座は王者の星座であり、エンタメやクリエイティビティとも関係するので、漫画で有名な集英社らしいなあといつも感じます。

『ドラゴンボール』や『ワンピース』のような、自分が主役でありながらも仲間と冒険をする物語って、本当にしし座の世界ですし、おおらかで、ちょっとわがままで、でも気前もよい。関わるものへの大きな愛がある。そんなしし座のキャラクターと集英社の編集者像も一致します。

創立年月日でその会社の運勢を見ることもできるのですが、今はしし座の太陽に対して、現実化とルールの星・土星がみずがめ座にあり、ハードな角度。集英社でもデジタルシフトが命題になっているのも星どおりですね。

7月28日に拡大と保護の星・木星がみずがめ座に戻り、土星とともにみずがめ座のエネルギーを世の中に注いでいますが、みずがめ座はネットワークやデジタルと親和性のある星座。7月24日と8月22日にはみずがめ座の満月も2回あり、私たちに「みずがめ座の性質」を問い直しています。私も、iPhoneとiPad miniが続けて調子が悪くなってしまい、騙し騙し使いながら、入荷を待っているところです。

さて、前置きが長すぎました(ちなみに、余計なおしゃべりが長いのも、みずがめ座的です)。本筋に話を戻すと、8月8日は、東京オリンピックの閉会式でもあるので、オリンピックで感じたことをお話ししてみようかなと思います。

オリンピックで見えた「みずがめ座時代のパートナーシップ」

Saya×ANDBAKE COOKIE 球の混合ダブルス水谷選手と伊藤選手

この夏は、みずがめ座のエネルギーが高まっているわけですが、オリンピックでも、みずがめ座的な関係性がフィーチャーされたなあと思います。たとえば、柔道の阿部兄妹の同日金メダル、卓球の混合ダブルス水谷選手と伊藤選手の兄妹のような関係。「あ、これこそ、みずがめ座時代の男女の関係の本質だな」と思ったのです。

兄妹ですから、男女と言っても異性として意識されることはない。妹は兄に対して、とても信頼しているけれど、時に厳しい。だらしない点はゆるさない。兄は妹が可愛くて仕方ないけれど、負けられないと思っていて、弱さから逃げそうなときも、妹の手前があると逃げないでがんばる。でも、大変な試合のただ中では、水谷選手がそうしたように、兄が妹を元気づけるし、危機には頼りがいもある。水谷選手と伊藤選手には年齢差が12あっても、幼なじみのようなもので、年齢や先輩、後輩といった序列が関係ないのもみずがめ座的でした。

それは同じ道場で、兄弟のように育ったふたりだからこそでもありますが、何でも言えて、お互いに愛を持っている。このうえない味方であるという風通しのよさやコントロールのなさは、まさにこれからの理想のパートナーシップ。そこには主導権争いのような無駄な戦いがないので、パフォーマンスも最大になる。

幼馴染や兄妹というのは長い時間をかけてきた賜物で、他人である夫婦や恋人が一朝一夕にはなれないもの。でも、きっと私たちが目指すべきはここ。自分のほうが得をしたいなどと思わず、いかに相手のためになれるかを考え、目の前の試合に集中する。それを発揮できたときにミラクルは起きるのだなと見せてもらえた気がします。

同時に、対等な関係の背景には各々の努力のもとに完全に対等な力があることもわかります。水谷選手と伊藤選手についても、もちろん得意、不得意はあると思いますが、シングルスでも活躍できるだけの選手です。そのうえで、「自分が、自分が」と前に出るのではなく、状況によって、フレキシブルに関係を変えられる、固定されていないのがさすがでした。

8月8日はオリンピックの閉会式でもあるのですが、競技も終盤になって振り返ると、「みずがめ座的な関係性」は男女に限らないですね。井上監督のもと、何でも話せるような、風通しのよい空気が育ち、個々が結果を出せた柔道チーム。相手の技が決まったことを喜び、失敗を慰め合うような女子スケートボードチーム。結果を出せる競技にはそうしたみずがめ座マインドがあるのです。

自発性と「相手の本質に目を向けること」がポジティブな明日を連れてくる

今、人間関係で悩んでいる人がいたら、こうした関係を心がけてみるといいと思います。「男だから、自分が前に出なければ」でもないし、「女だから、おとなしく従っていればいい」でもない。かと言って、自分ばかりが中心になって、相手を頼らないというのでもない。男女の役割分担を逆にしただけではみずがめ座時代には合わないからです。

「試合に勝つためにはどうすればいいか」という一点に彼らが集中しているように、私たちも瞬間、瞬間、よい結果を出すために集中することがとても大切だなと思います。そんな状態に入れれば、他者に対してマウントしたり、嫉妬したりなんて暇はないはずなんです。また自分をないがしろにしているという不満を持つこともないでしょう。

Saya×andBAKE COOKIE みずがめ座

「自由・平等・博愛」をうたうみずがめ座の時代のネガティヴな一面として、あらゆる意味で実力が劣っている人が上の人に対し、不満を持つことがあります。権利ばかりを主張してしまうことになる。下の人はやっている仕事が違いすぎるので、上の人の苦労が見えない。そして、表面だけを見て、「平等でない」「私は大切にされていない」という気持ちを抱き、それが問題になったりすることをあちこちで聞きました。

たとえば、「きちんと指示してくれない」と思ったところで、それでは「自分は指示待ちの、実力のない人間だ」と周囲にアピールしているようなものです。また相手がしていることが見えず、相手の言うことも理解できないまま、相手を侮るということも起こる。みずがめ座の時代は、自発的に動くことがとても大切ですし、そのうえで、それが的確であれば、相手は自然と評価してくれる。お互いに感謝の循環が生まれます。まだ自分がそこまででない、相手は自分より力や経験があると思えれば、素直に相手にも従えるというものですが、表面だけを見ていると、取り入れるべきアドバイスにも従えなくなります。

ただそれには権限がある側が、ポジションの有無でなく、アイデアのよし悪しで見ていき、経験のない人でもよいアイデアなら採用する。現場の声をしっかり聞く。ひとりひとりを大切にするという態度が必要になります。社会の全員がそんなふうに、みずがめ座的なコミュニケーションを心がけたら、仕事も暮らしもぐんとやりやすくなりますね。

それにしても、コロナ禍で開催された東京オリンピック。「呪われたオリンピック」と言われるほど問題が噴出するなか、周囲のノイズに負けず、自分の実力を磨き、さらにみんなが憧れつつもなかなかできない、本当にフラットな関係性を築いた選手のみなさんには自然と敬意を表したくなりますね。スポーツにおけるマインドの大切さを改めて、感じさせていただきました。8月24日からはパラリンピックが始まりますね。またきっと多くの学びを与えてもらえるものと思います。

(次回は、9月7日に更新)


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Saya Saya

アストロロジー・ライター

1971年生まれ。おとめ座。現在は、京都で夫とふたり暮らし。雑誌連載のほか、オンライン講座や、ホロスコープ・リーディングのセッションを行う。著書に「星を味方につける生き方、暮らし方」(集英社)など多数。

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