実は万能な収納アイテム「かご」。見せる収納グッズとしても、今人気が高まっています。
そんな「かご」が、暮らしの道具として働いているおうちは、暮らす人も楽しそう。
住み慣れた空間を豊かなものに変える「かご」の魅力を、あらためて発見!
出番待ちのかごは壁に。用途に合わせてぐるぐる循環
お話を伺ったのは・・・ 小池梨江さん

環境に配慮し、長く使える暮らしの道具を提案する、神楽坂のセレクトショップ「jokogumo(よこぐも)」を主宰 www.jokogumo.jp

都内のマンションをリノベーションし、家族3人で暮らす小池さん。印象的なのは、キッチン上の壁にかけられたかごたちです。
「かごは軽いので、ピンひとつで壁にかけられるところがいいですね。野菜をたっぷり手に入れたら大きなかごを壁から取り外し、量が減ったら小さいかごに交代。手の込んだ編み目は、飾りとしても見飽きない美しさがあります」(小池梨江さん)
小池さんが使っているかごは、多くが日本でつくられたもの。
「風土に適しているせいか、日常使いをしても丈夫。以前おむつ入れだったあけびのかごは、現在おもちゃ収納に。家族の歴史を刻みながら、単なる入れ物としてではなく、経年変化を味わいながら一緒に成長を楽しみたいですね」(小池梨江さん)
KITCHEN
包装紙を外したお菓子や完全乾燥させたい器はかごに

食器類はすぐに棚にしまわず、洗ってからしばらく沖縄のシダのかごに入れて自然乾燥。
「シダは表面がつるっとして水分を吸いにくいので、多少の湿気にも強いんです。お菓子のストックは福島のあけびのかごに。フタを閉めれば、ちょっと生活感も隠れていい感じです」(小池梨江さん)
日々の検温やメモ帳をイタヤ細工の状差しに

食器棚兼キッチンカウンターわきにつけた状差し。
「キッチン、食卓の両方から目につきやすい場所で、日々ちょっとしたものを入れるのに便利。おうちのポケットのようです」(小池梨江さん)
出し入れの頻度が高い食材や道具はかご収納が大活躍

フィンランドの柳のかごにはふきんを。
「間口が大きいので出し入れしやすく、調理中のバタバタしているときも便利」(小池梨江さん)

お茶類は取っ手がついた沖縄の竹のかごに入れ、パン類はイタヤ細工のかごにざっくり。どちらもかごごとキッチンやダイニングに出して、手に取れる。

調理台には、ミントと果物を入れた根曲竹のかご。
「数日前までひと回り大きなかごに入れていて、バナナの本数が減ったので、今はこれ。大小いくつかあるかごを循環させて、適材適所を探っています」(小池梨江さん)

背丈のある竹かごは、丈夫で通気性があり、水気にも比較的強いので、調理ツール入れとして活用。
KIDS CORNER
インテリアになじむ大きめのかごで、親子ともに心地いい

「散らかして遊んでも、最後はぽんと放り込むだけ。子どもも片付けやすく、見た目がいいから私もいい気分」 (小池梨江さん)

子ども用に買い揃えず、家にあるかごをおもちゃ収納にし、将来は別の用途に。

裁縫道具はあけびのかごへ。すぐ取り出せて、インテリアとしても素敵。
LIVING&DINING
仕事の道具や毎日使う小物も、かごが定位置

A4サイズの書類がおさまるスクエア型の栗のかごを夫婦でひとつずつ。
「食卓の下の棚板におさめています。書類など散らかりがちなものがすっきりとおさめられるのが便利です」(小池梨江さん)

リモコンやコード類は桜の樹皮のかごに、財布や時計など帰宅した際の小物入れは宮城の篠竹の肥料かごに。
出番を待つかごたちは上部のデッドスペースを活用


ピンで壁にかけたり、棚板に並べたり。
「軽いので高い空間のデッドスペースを生かせます。いつも目に触れているので、突然ものが増えたときも"これに入れよう"と即決できます。どのかごに働いてもらおうと考えるのもまた、日々の楽しみ」(小池梨江さん)
\LEEマルシェ/ でも
暮らしになじむ働きものな「かご」取り揃え中!
撮影/松村隆史 取材・原文/田中理恵
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