「干す場所までの移動が大変」「たたんだ衣類をしまうのが手間」洗濯にまつわるお悩み解決のヒントは洗濯動線の改善にあり! コンパクトな洗濯動線を実現しているエコナセイカツ マキさんから、ストレス&無駄な動きゼロの洗濯ルーティンを教えてもらいました。
教えてくれたのは?
シンプルライフ研究家 エコナセイカツ マキさん
夫、長女(12歳)、次女(8歳)と4人暮らし。広告代理店勤務でテレワークを実践中。最新著書は『暮らしのムダをなくしてシンプルに なくす家事』(KADOKAWA)。
たたむ作業をなくして洗濯の仕組みをシンプルに
4年前に現在のマンションに引っ越してきたシンプルライフ研究家のマキさん。憧れだったシーツが干せる広いバルコニーと、水回りがコンパクトにまとまっている点が決意した理由でした。そんな間取りのおかげで洗濯動線はとてもコンパクト。洗う・干す・しまうをほぼ数歩で完結させる最短の洗濯動線を実現しました。
「洗濯は1日1回の夜干し派。乾いたものはたたまず、ピンチから外してチェストに戻すだけ。衣類収納は一時置きのスペースと考え、入れるものを最小限にしているので、しまうのも出すのも楽です。姉妹の下着はそれぞれで色分けし、分別が一目でできるように。ほかにも、バスタオルは乾きやすくコンパクトになる薄手のガーゼタオルにするなど、モノ選びにも気を配るとそれぞれの手間が減らせます」(エコナセイカツ マキさん)
シンプルな洗濯の仕組みにしたことで、洗う・干すは夫、しまうのは長女の担当に。
「簡単な家事なら家族も手伝いやすいはず。家族の協力が増えれば、負担も減って一石二鳥。固定観念にとらわれず、無駄を減らす工夫を積み重ねることで洗濯はぐんと楽になります」(エコナセイカツ マキさん)
マキさんの 1日の洗濯スケジュール
夕方
入浴後にタオル類や衣類、ふきんなどを洗濯。子どものブラウス、黒の靴下などは洗濯ネットに入れて。玄関前のバルコニーに干す。
昼
乾いたものから順次取り込み、タオルやふきんは各場所へ、ハンガーはクローゼットへ、ピンチハンガーは外しながらチェストへ。
マキさんの 愛用の洗剤
●洗濯用液体せっけん/生活クラブ
●ファーファ ファインフレグランス柔軟剤(プライムフローラルの香り)/NSファーファ・ジャパン
エコナセイカツ マキさんの「洗濯動線」は?
洗う・干す・しまう 最短距離でできる理想の洗濯動線
59㎡のマンション。浴室前の洗面スペースで干す準備までを行う。基本は外干し派で、玄関前のバルコニーに干す。雨の日や強風の日はリビングで部屋干し。しまうときは、玄関横のチェストと寝室のクローゼットへ。トップスはすべてハンガー掛けで、寝室のオープンクローゼットに戻すだけ。
STEP_01 洗う
洗濯かごなし、洗う準備はほぼゼロ。スイッチを押して洗濯スタート
洗濯かご不使用。衣類は、そのまま洗濯機へ
洗濯機は汚れ落ちを重視して縦型をセレクト。脱いだ服は、そのまま洗濯機に入れる。「洗濯かごは使う時間が短いので使っていません」(エコナセイカツ マキさん)。洗剤は自動投入で、スイッチを入れれば即スタート。乾燥機は梅雨時期だけ使う。
色移りが心配なブラウス・黒物はネットに入れて
洗面台下のバーに『無印良品』のワイヤークリップを掛けて洗濯ネット掛けに。「大サイズのネットには子どもの白ブラウス、小サイズには黒タイツや靴下を入れて。洗濯後も掛けておくと自然に乾きます」(エコナセイカツ マキさん)
STEP_02 干す
外干しがメイン。最小限の移動で無駄なくスピーディに乾かす
【干す準備】突っ張り棒に洗濯道具を常時セット。すぐ干せる
洗濯機から取り出しながら、洗面台上の突っ張り棒のピンチハンガーやハンガーにどんどん掛ける。ハンガーは『無印良品』、子ども用の10連ハンガーは『アカチャンホンポ』。「0歩で洗濯物を干す準備ができるのが楽です」(エコナセイカツ マキさん)
【晴れの日】ピンチで強風対策しつつバルコニーに掛ける
玄関前のバルコニーの手すりに、バスタオルやハンガーを掛ける。『大木製作所』の強力なピンチなら強風でも安心。ピンチハンガーや10連ハンガーも同じように手すりに掛ける。
【雨の日】使わない時間帯のリビングを部屋干しスペースに
リビング兼子ども部屋の天井に設置した『ホスクリーン』に掛ける。丈の長いワンピース類はデスクの低い部分へ。「夜から午前中はデスクを使わない時間帯でちょうどいいです」(エコナセイカツ マキさん)。サーキュレーターとエアコンの除湿を併用。
STEP_03 しまう
乾いたものはたたまない。省スペースになるモノ選びもポイント
下着や靴下は片手で外して、しまっていくだけ
片手でピンチハンガーを持ちながら、反対の手で外しながらチェストにしまう。「床に置いてたたむと手間が増えるだけ。引き出しに最小限しか入っていないので、片手でも簡単にしまえます」(エコナセイカツ マキさん)
薄手のバスタオルでコンパクトに
『ファブリックプラス』のガーゼバスタオルは、乾きやすさとたたんだときのコンパクトさが魅力。くるくると巻いたら、洗面下のバスケットに戻す。「場所を取らないアイテム選びもポイントです」(エコナセイカツ マキさん)
家族ごとにゾーニングされたクローゼット
クローゼットはオープンタイプ。トップスやワンピースなどハンガー掛けした衣類をラックに戻すだけ。ラックは夫、マキさん、娘2人とゾーン分けしている。
オープンラックがしまいやすく、取りやすい
リネンの手ふきタオルやふきんは、シンク上のラックへ。扉がないので、そのまま置くだけ。「収納ではなく、毎日使うための一時置きスペースと考えます」(エコナセイカツ マキさん)
次回は「整理収納コンサルタント 本多さおりさんの『洗濯動線』」をご紹介します。詳しい内容は2021年LEE7月号(6/7発売)に掲載中です。
撮影/市原慶子 取材・文/武田由紀子
※商品価格は消費税込みの総額表示(2021年6/7発売LEE7月号現在)です。
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