昨年CDデビューし、人気急上昇中の“SixTONES”メンバーである松村北斗さん。
ルックスはもちろん、豊富な知識とその確かな表現力も印象的。どうしたらこんな素敵な好青年に? 松村さんのこれまでに迫りました。
Q:子どもの頃、どんな習い事をしてた?
A:空手。全国大会に出場しました!
テレビで空手を見て、自分でやりたいと言って始めました。
親に言われたのは「どんなにつらくても1年はやめないように」ということ。何度か心がくじけそうになったこともあったけれど、中学1年生のときには、全国大会に出場することができました。
でも、ちょうどその頃にジャニーズJr.のオーディションを受けて、仕事に没頭するように。全国大会は1回戦で負けてしまって、ここが自分のやりたいことの分岐点だったのかな、と今は思います。
Q:これまでに両親にかけられた言葉で心に残っているものは?
A:「やりたいことには責任を持ちなさい」
両親には常に「なぜ?」を問われました。それこそ、空手をしたいと言ったときにはなぜ始めたいのか、数年たってやめたいと言ったときもなぜやめたいのか。聞かれて話しているうちに、やめるのは今じゃないのかなと思い直したり。
「自分がやりたいと言ったことには責任を持ちなさい」とも言われましたね。苦しいと感じること、悩む気持ちが悪いものではないと思えることや、簡単に諦めない心は、両親とのやりとりの中で育まれた気がします。
Q:悩んだとき、壁にぶつかったとき、どんなふうに乗り越えてきた?
A:自分の思考や思いを口に出してみる
自分の気持ちの確認の仕方として「こっそりしないこと」って大事かなと。これをやってみたらこうだった、あれをやりたいといった思考や気持ちを、口に出して話したり、文字にするようにしています。とりあえず口にしたら、入口と出口が違う話になっていて、実は出口が本心だった、なんてことも。
自分で抱え込まず、家族や友達にできるだけ話して、それを繰り返しているうちに、壁を乗り越えていたり、気にならなくなったりするのかなと感じます。
Q:言葉や知識を吸収するために、どんな本を読みますか?
A:“ことば辞典”をよく読みます
小説やエッセイも好きですが、最近は辞典をよく読みます。いわゆる国語辞典も読むし、そこから派生したいろいろな辞典があるんですよね! ことわざ辞典や、秋にまつわる言葉を集めた辞典とか。
エッセイの連載をするようになってから、言葉に敏感になっているのかも。エピソードを書くだけならこういう取材のように話して文字起こしをしてもらうのと一緒だから、できるだけ自分らしい表現の仕方や言葉遊びを楽しみたいなと思っているんです。
Q:学ぶことは好きですか? 学校の勉強は得意だった?
A:料理をする母の隣で勉強していました
学ぶことは嫌いじゃないです。ただ学校の勉強は「ちゃんとやりなさい」と親にめっちゃ言われていましたね。定期テストの2週間前から放課後に遊びには行かず、カレンダーに勉強のスケジュールを書き込んで。「問題集をただやるだけじゃなくて、しっかり理解をしてできるようになったら終わりだからね」とも言われました。
勉強は必ずリビングでしていて、隣のキッチンでは母が料理をしていたことも。懐かしいですね。
お仕事について
ワイルドな個性がきわだつSixTONESのメンバーの中でも、端正な顔立ちにミステリアスな雰囲気が魅力的な松村北斗さん。
近年は、映画やドラマへの出演、エッセイ連載などソロでも活躍中です。
「入所して約10年、ジャニーズJr.のときにSixTONESを結成してからデビューまでも約5年たっているので、いわゆる“下積み”が長いんです。ただ仕事がない時期も、自分からやめたいと思ったことは一度もなくて。やめることって実は簡単で、“やめない”選択をするのはひとつの強さだと思う。僕自身、継続してきたからこそ今があるんだなと実感します。
歌、ダンス、お芝居、書くことといろいろやらせてもらっているけれど、どれも中途半端にはしたくない。楽しみながらも、すべてを“本業”としてやらなければいけないなと気を引き締めています」
PROFILE
まつむら・ほくと●1995年6月18日、静岡県生まれ。SixTONES初のフルアルバム『1ST』が好評発売中。放送中のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)に出演。『東海ウォーカー』(KADOKAWA)にて連載も。
映画『ライアー×ライアー』について
松村さんの最新作が映画『ライアー×ライアー』。女子高生に扮した義姉の嘘を信じて恋をする、ピュアな男子を好演しています。
「僕が演じる透は、驚くほど素直に嘘を受け取るんです。それが少し哀れであり、かわいくもあって応援したくなる。ラブコメなのですが、透の背景とか、嘘をついてしまう森七菜さん演じる湊の心情がしっかり描かれた、すごく繊細なストーリーで。いろいろなことを見たり聞いたり経験した大人にこそ、ぜひ見てもらいたい。
胸キュンシーンも満載なので、たくさんときめいてほしいです!」
撮影/HAL KUZUYA ヘア&メイク/朝岡美妃(Nestation) スタイリスト/柴田拡美(creative guild) 取材・文/野々山 幸(TAPE)
詳しい内容は2021年LEE3月号(2/5発売)に掲載中です。
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