「大掃除というと、家じゅうくまなくきれいにせねばと意気込みがちですが、実は“重要な場所を短期集中で行う”ことが、満足度を上げるコツなんです」
そう話すのは、家事・掃除・住宅アドバイザーの藤原千秋さん。
年末の来客予定前ならモチベーションもUP。「見られがちスポット」を一掃したら、手が届きにくい高い場所、汚れていると、家族の健康や安全にリスクのある場所を優先して、2日目スタートです!
STEP1 まずは高い場所から
ホコリなどが舞い落ちるから、まず高い場所からスタートします。
スポット1
冷蔵庫の上の汚れ
キッチンの油を含んだ、ベタッとしたホコリ汚れがこんもり積もっている! !
キッチンで使う油を含んだ、ベタついたホコリ汚れが。さっとふき取ることが難しいので、セスキ炭酸ソーダ水を吹きかけて3分ほどおく。油汚れが浮いたら、ドライシートなどでふき取る。
POINT
実は万能!100円ショップのドライシートを水にぬらして使い捨て
お掃除グッズが豊富な100均の中でも、藤原さんのイチ押しはドライシート。たっぷり入ってお得なうえに、水でぬらせば使い捨てのウエットシートにも。
スポット2
照明カバーのホコリ
伸び縮みするワイパーで簡単にホコリ取り
夫巻き込みポイント!
目につきやすく手も届く。高い場所はすべて夫担当に
伸び縮みして、先が曲がるタイプのモップをフル活用。
クイックルワイパーハンディ伸び縮みタイプ¥760(編集部調べ)/花王
毛先が長い新吸着繊維で、凸凹や隙間のホコリもしっかりかき出す。柄が約1mまで伸びるので、高い場所の掃除にも最適。
「照明カバーだけでなく、ドア、エアコン、カーテンレールの上部などもこのモップで」
STEP2 汚れているとリスクの高い場所
衛生的でない、家電の故障や火事の原因になるなど、汚れているとリスクの高い場所の掃除を優先します。
スポット3
冷蔵庫の野菜室
実は冷蔵庫で最も汚い野菜室。中身を出して汚れ取り&除菌を
「野菜室は冷蔵庫の中でも特に汚れていて、菌が発生しやすいんです」
中身をすべて出して、消毒用のエタノールとキッチンペーパーで、隅までよくふいて。
POINT
汚れ取りと除菌、ダブルの効果がある消毒用エタノールは、カビ取り、油汚れ落としにと、とっても便利!
揮発して二度ぶきの必要がないのも◎。藤原さんは、フマキラーのキッチン用アルコール除菌スプレーを愛用。
スポット4
カーテンのホコリ
部屋全体がすがすがしい空気に!ホコリたっぷりのカーテンを洗う
1.蛇腹状にたたんでネットに入れる
カーテンレールからカーテンを取り外す。蛇腹に折りたたみ、二つ折りしてネットに。プラスチックのフックならつけたままでもOK。
2.中性洗剤で洗い、そのままカーテンレールにかけて乾かす
洗濯可能なカーテンなら、おしゃれ着用の中性洗剤を使って洗濯機で洗える。脱水したら、すぐカーテンレールに戻す。そのまま乾かせるので簡単。
スポット5
テレビ裏などの配線のホコリ
配線に絡まったホコリが原因で、火事になる危険性も!
夫巻き込みポイント!
男性が得意な家電、配線。大掃除も夫に頼って正解!
1.掃除機の先を細くして、大きなホコリを吸い取る
掃除機の先端を外して、先を細く。テレビの裏や配線に絡まったホコリやゴミくずを吸い取る。コードを吸い込んでしまわないよう、ここでは周りの大きな汚れのみ取ればOK。
2.コード周辺などのホコリをモップでからめとる
伸び縮みするタイプのハンディモップを、適当な長さに調節してホコリをからめとる。コードとコードの間にすべり込ませるように。
3.汚れが気になるところは、エタノールでふく
配線の黒い部分やタップには、乾いたホコリだけでなく油汚れも。ふけるところは、消毒用エタノールとドライシートなどでふく。
次回はSTEP3・4、こびりついた汚れや普段の掃除では手の届きにくい場所を掃除します。
動画コーナー「LEEチャンネル」では、藤原千秋さん流トイレの大掃除テクもご紹介中!
撮影/フルフォード 海 取材・原文/野々山 幸
※商品の価格は本体価格(税抜き:2016年12/7発売LEE1月号現在)で表示しています。
詳しくは2016年12/7発売のLEE1月号に掲載 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
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