今月のゲストは、昨年結婚し、今年の春にママになったばかりのベッキー!! 実は15年前に対談して、明るくて前向きな彼女に感動し、はまじはすっかり大ファンになったのだそう。ハッピーな笑顔はそのままに、大人になったベッキーの素顔に、はまじがぐいぐい迫ります!!
●Becky
1984年、神奈川県生まれ。14歳で芸能界に入り、テレビや雑誌、CMなど幅広く活躍。近年は舞台『三途会〜私の人生は罪ですか?〜』、映画『初恋』など女優としても躍進。夫は元プロ野球選手でプロ野球指導者の片岡治大氏。
●Naoko Hamajima
1976年、北海道生まれ。『LEE』をはじめ、さまざまな雑誌でモデルとして活躍する一方で、NHK総合『あさイチ』などテレビやラジオにも出演。日常を包み隠さず切り取ったInstagram(hamaji_0912)も人気。初の随筆集『蝶の粉』を10月に上梓。
頑張りぐせが積み重なって、30歳手前で壊れかけました
はまじ まずはご結婚&ご出産、おめでとうございます!! 春に出産したばかりでたいへんな時期なのに、出演していただけて本当にうれしいです。
ベッキー こちらこそ、ありがとうございます。普段、髪の毛を振り乱して育児と格闘してるので、キラキラした時間があるのはすごくうれしいです。
はまじ さっきメイクルームで赤ちゃんのお顔も見れたけど、めちゃくちゃかわいかった! 目鼻立ちがはっきりしてて、ベッキーさん、そっくり。
ベッキー 98%ベッキーですね。私が赤ちゃんのときの写真とほぼ一緒です。
はまじ ベッキーさんは以前と全然変わらないけれど、妊娠中はあまり体重は増えなかったですか?
ベッキー 11㎏くらい増えましたけど、すぐに戻りました。よく泣く子で、ずっとバランスボールを使って揺れてないとダメだったので。
はまじ とにかくお元気そうでよかった。実は私たち、15年くらい前に雑誌で対談したことがあるんですよね。当時、ベッキーさんは何本もテレビに出て超忙しい時期で。私が「疲れませんか?」って聞いたら、「疲れません」って。「疲れたと感じたときは、充実してるなって思うことにしてます」って言ったの。「愚痴も言わない」って。
ベッキー うわ~、かわいくない(笑)。生意気で本当にすみません。
はまじ いやいや、「ベッキー、恐ろしい子」って、私、感動しちゃった。
ベッキー 当時は芸能生活のスタートダッシュの時期だったので、とにかく清く、明るく頑張らないといけないと思っていたんですね。そのときよりは今はずいぶん人間っぽくなったと思います(笑)。愚痴もめっちゃ言うし、疲れたときは、スマホのパズルゲームでストレス発散してます。
はまじ それは人間臭い!(笑) いつくらいから変わったんですか?
ベッキー 30歳手間ですね。頑張りぐせが積み重なって、心がポンッと壊れたようになっちゃったんです。ひとりでは抱えきれなくて、いろんな人に相談したら、「やっと相談してくれたね」「この日を待ってた」と言われて。そこからは周囲に自分の弱いところも見せられるようになりました。
夫とは会う前に「結婚するかも」ってわかっちゃったんです
はまじ ご結婚は去年ですよね。旦那さまは、プロ野球・巨人軍の片岡治大コーチ。最初に会ったときから、この人と結婚するなってピンときましたか。
ベッキー 実は会う前に思っちゃったんですよね。
はまじ なにそれ!? どういうこと!?
ベッキー 夫と共通の知人がいて、「片岡さんはベッキーのファンだから会わせたい」って前から言われてたんですね。私は興味ないな~って思ってたんですけれど、2年前の春頃、いよいよ会うことになったとき、彼の顔写真を見ていたら、おじいちゃんになった姿がパッと浮かんで「あれ!?」って。次に「入学式」という看板の横にその人が立っている姿がパッと浮かんで……。「ああ、これがいわゆる、結婚する相手はわかる」ってやつかぁと。
はまじ ええ~! すんごい展開! 実際会ったときは? ビビビッときた?
ベッキー 素敵な人だなとは思ったけどビビビはなかったんですね。ただ知人を含めて3人で食事して、その晩、友達に電話したときに「私、たぶん結婚すると思う」って言ったらしくて。
はまじ それすごいね。運命だね。片岡さんはどんな方なんですか。
ベッキー 仕事に一生懸命で、人をすごく大切にする人です。いまだに中学校時代の野球部の顧問の先生のお宅に伺ったり、高校の野球部の顧問のご夫婦のお祝いにかけつけたり。結婚してから「この人は何時代のだれだれさん」ってどれだけ紹介されたことか(笑)。でも、皆さんから「プロになったんだから俺たちのことは気にするなって言うんだけど、こいつはずっと大切にしてくれるんだよね」っていう話を聞くと素敵だなぁと思います。
はまじ 素晴らしいね。
ベッキー いや、でもお互い、欠点もあるし、普通にケンカもするし。
はまじ ホントつまらないことでケンカになるよね。特に産後はホルモンが乱れるからたいへんじゃなかった?
ベッキー やばかったです。普段は気にならない咀嚼音がすごく気になったときがあって。夫は普通に口を閉じて食べてるのにくちゃくちゃいう音にすっごいイライラして、「なんか今日、すごい噛んでるね」って言ったら、「いや、
噛むでしょ」って言われて。
はまじ あははは! そりゃ噛むよね。
ベッキー 日々ちょっとしたいざこざはあっても、ぶち切れないようにしてます。
はまじ 私は、けっこうぶち切れてる(笑)。でも、カズちゃん(夫)がすごいのは、負けるケンカができる人なの。私が100%悪いときも旦那が謝ってくれて、「離婚じゃあ!」って暴れても至極穏やかに「まあまあまあ」って(笑)。結婚21年目なんだけど、長く続いてるのはカズちゃんのおかげ。
ベッキー 私、完全にカズちゃんタイプです。絶対に自分が折れます。
はまじ それストレスたまらない!?
ベッキー たまります。でも、もしかしたら、不慮の事故とかで突然お別れとかになる可能性もあるじゃないですか。そう考えるとケンカ別れしたままというのは、絶対避けたいなと。
はまじ 偉すぎる! でも、実は夫も私がロケで家を空けるとき、必ず「いってらっしゃーい!」って玄関まで送ってくれるわけ。「なんで?」って聞いたら、あれが最後のお別れになるかもしれないのにケンカとかしてたら絶対俺が後悔するからって。
ベッキー まったく同じです。師匠だ、カズちゃんは、私の師匠だ!!
はまじ カズちゃん、大喜びだわ(笑)。
落ち込んでいたとき、友達が作ってくれたごはんが転機に
はまじ おうちではお料理とかはよくしますか。作るのは好きですか?
ベッキー 20代の頃はハードスケジュールで、全然できなかったんですけれど、30歳過ぎて、食の大切さに気づいて、ちゃんと家で作るようになりました。
はまじ 気づくきっかけがあったんですね。
ベッキー 当時いろいろあって、お仕事をお休みすることになって。すごく落ち込んで食欲がまったくなくなってしまったんですね。そのとき友達の女優の森矢カンナちゃんが「私が作りに行くよ」って家に来てくれたんですけれど、彼女の作った料理を目の前にしたら、「食べたい」っていう気持ちになったんです。「食」って、ただ食べ物がエネルギーになるだけじゃなくて、「頑張れ」「元気になれ!」っていう思いを込めて届けられるアイテムなんだなと気づきました。そこから集中的にお料理を勉強しました。落ち込んだとき、ひざを抱えてずっとうつむいているか、何か行動を起こすかで、この先の人生が全然違うだろうなと思ったので。
はまじ 偉いなぁ。ごはんは誰かにごちそうしたりしていたんですか?
ベッキー それが高校のときの親友がまたやさしくて、「私が週に1回、ベッキーの家に行くから、私をおもてなしして」って任務を与えてくれて。
はまじ 素敵。いい友達がたくさんいてうらやましい。友達の顔を想像したら、「これ好きかな」「あれ作ろう」ってわくわくするものね。そういう時間を経て、カムバックしたときのベッキー、すごいイメージチェンジしてたよね。髪型も変わって、服もモードっぽい感じで、かっこいいなって思った。
ベッキー うれしい。以前は、いつ見ても同じベッキーでいたくて、メイクは毎回同じにしていたし、服も明るい色しか着ないと決めてました。でも、お仕事を再開するときに、ここから人生の第2章が始まると思ったので、これまでの自分のルールを取っ払ってみようと思ったんです。そうしたらいろいろ幅が広がって楽しくなりました。
はまじ いろいろ吹っ切れた感が潔くていい! 女優としてもこれまでやらなかったような役をやったり、どんどん進化していってるものね。
ベッキー 女優としても今後いろいろな役柄に挑戦していきたいですね。
はまじ それは楽しみ。今まで見たことのなかったようなベッキーをこれからもたくさん見せてください!!
撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/佐伯エミー(ベッキーさん分) 赤松絵利(ESPER)(浜島さん分)スタイリスト/永田彩子(ベッキーさん分) 石井あすか(浜島さん分) 取材・文/佐藤裕美
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年11/6発売LEE12月号現在)で表示しています。詳しくはLEE12月号をご覧下さい。
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