共働き夫婦の家計管理は、収入が2つあるので複雑になりがち。あいまいな家計分担を家計アプリを使って整え、貯められる夫婦へ! まずは、リストでチェックしてみましょう。
「ちゃんと貯金できる共働き夫婦」になる!
◆共働き読者の世帯年収は? 毎月の貯金額、1位は“なし”?!
◆「共働きでも貯金できない」はなぜ? 家計を「見える化」して将来の出費に備えて!
この記事は2019年6月7日発売LEE7月号の再掲載です。
貯められない共働きチェックリスト
家計管理について教えてくれたのは…
ファイナンシャルプランナー 山崎俊輔さん
共働き世帯の2児の父として、洗濯や掃除などの家事や育児もこなしつつ、「日経電子版」をはじめ多数連載を抱える、共働きに関するお金のプロ。著書『共働き夫婦 お金の教科書』(プレジデント社)など。
夫婦の口座2つでも大丈夫
整理・分担から始めよう
専業主婦家庭では給与振込口座は1つ、一般的には妻がお財布を握ってやりくりするのでシンプル。共働き夫婦は「給与振込口座が2つあるのに、家賃や住宅ローン返済、公共料金などをどちらかの口座から支払うことになり、家計管理が複雑になるのは仕方のないところですが、負担の割合があいまいになりがち。またどちらかの負担が大きくなった場合、ストレスを抱えるのも問題です」
ただ、わざわざひとつの口座にまとめる必要はないそう。
「一度家計を『見える化』したうえで、夫婦で家計の分担を決め直しましょう。そうすれば、あとは夫婦それぞれの口座でやりくりすればOK。家計の『見える化』には家計簿アプリが便利です」
家計管理を見直す際には、夫婦が敵対関係になるのではなく、ともに納得のいく形を見つけて。
「夫婦はいわば、“会社の共同経営者”。2人でひとつの会社を経営していると考えると、どちらかに負担が偏るのはおかしい。不満があるほうが声を上げて、見直しのきっかけにするのがいいと思います」
パターン1
妻の収入を学費・貯蓄にまわす
夫の収入で家計をやりくりし、妻の収入は貯蓄や子どもの学費に全額まわすパターン。妻がパート勤務の場合によくあるケースです。「シンプルでわかりやすい方法ですが、妻が収入をすべて“召し上げられている”感覚になって働く喜びを得られないこと、家計を負担している夫が家庭を支配するような雰囲気が出ることが問題点です」
パターン2
夫が固定費、妻が日常生活費を負担
夫は家賃や公共料金などを、妻は食費などを負担するパターン。役割がはっきりしていてわかりやすいのですが、「それぞれの役割は果たしているので見直すことがなくなり、負担のバランスが崩れていてもそのままに。妻が負担過剰になることが多いですが、夫がよく買い物をして帰る家では、後で精算をしないと夫のほうに偏る場合も」。
パターン3
なんとなくシェアしている
固定費も日常生活費も、一応のルールはありつつ、なんとなく分担。「共働きに一番よくあるパターンだと思いますが、負担割合が毎月揺れ動くのが問題。また貯蓄目標も共有されていないことが多い。ただ、共働き家庭としては納得しやすい、現実的なやり方でもありますよね。このパターンをベースに、負担割合を『納得がいくように』『明確に』していくのがおすすめです」
山崎さん家は?
出費の記録をそれぞれつけ、数カ月に1回夫婦で精算
「子ども2人の習い事は、夫婦それぞれが連れていっているほうが費用も担当。1カ月の出費を家計管理アプリやメモで記録しておき、数カ月に1回、夫婦で精算。あらかじめ決めた分担割合(年収比率に合わせる)よりも出費が少なかったほうが、差額を相手に振り込むというルールにしています」
「ちゃんと貯金できる共働き夫婦」になる!
◆共働き読者の世帯年収は? 毎月の貯金額、1位は“なし”?!
◆「共働きでも貯金できない」はなぜ? 家計を「見える化」して将来の出費に備えて!
撮影/細谷悠美(人物) イラストレーション/鈴木あり 取材・原文/西山美紀
この記事は2019年6月7日発売LEE7月号『「ちゃんと貯められる共働き夫婦」になる!』の再掲載です。
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