料理家として、雑誌・書籍・イベントと、各方面で大活躍のワタナベマキさん。そのバックボーンは、料理上手だったおばあさま、お母さまの背中を見て育ったところにあるようです。
小学生の頃にはすでに台所に一緒に立ち、休日にはチーズケーキやりんごケーキを焼いたり、たくあんや梅干し作りといった季節仕事の手伝いをしたり・・・。大学に入学し、ひとり暮らしを始めたときも、当たり前のように自炊生活を送り、友人を招いては、手料理を振る舞っていたそうです。
「単に食いしん坊だったんでしょうね(笑)。外食で意にそぐわないものを食べるくらいなら、食べたいものを自分で作ったほうがおいしいし、楽しいから」
そんなマキさん宅の夕食を、どどーんと公開しちゃいます!
Part2 わが家の食卓お見せします!
’16年の4月号で大好評だったマキさんの「毎日弁当1カ月」。
今回はさらに充実の「晩ごはん編」をリアルに拝見しました!
day 1
鶏のてり焼き丼に香シャンツァイ菜とスプラウトのサラダ、枝豆、ぬか漬け、ところ天。季節外れの暑い日だったせいか、夏に戻ったかのような献立。ところ天は黒酢しょうゆで味つけするのがお気に入り
day 2
本日は書籍の打ち上げで留守にするので、あたため直しができるきのこのラグーパスタを。ぶどうとグリーンリーフのサラダを添えて。オリーブオイル好きな息子、サラダはシンプルな味つけが好きな様子
day 3
さっと短時間でできるタイとシマアジの丼に、さといもと大根のみそ汁、きのこのバルサミコ炒めを。メインで冷たいお魚を食べるときは、体を温める根菜や火の入ったおかずを組み合わせるのがわが家流
day 4
サケのマスタードハーブフライに、にんじんとじゃこのマリネ。ボリュームのある揚げ物には、さっぱりとした箸休め的なマリネがあるとうれしい。洋食を食べるときは、ごはんも平皿に盛ると気分も上がる!
day 5
鶏とれんこんの炊き込みごはん、小松菜ときのこの柚子こしょうぽん酢和え、れんこんと春菊のごま白和え。ごはんにお肉がたっぷり入っているので、おかずは野菜の2品のみだけど、栄養バランスはいいはず!
day 6
本日は奮発して和風ステーキの日。大根と長ねぎの甘辛炒めと、グリーンリーフのサラダ、三つ葉のおみそ汁を添えて。ステーキにのせた大根おろしは、大根の塩煮を作るときに余った大根を使用
day 7
豚とトマトの香味ソテー、にんじんとじゃがいものレモンサラダ、キャベツとにんじんのスープ。作りおきを活用すると、時にはおかずの食材がかぶることも。そんな日は、調理法で変化をつけることを意識
day 8
豚といんげんの梅蒸しを、三つ葉をたっぷりのせてナンプラー味つけにしたアレンジバーション。副菜は常備菜のなめたけと、れんこんと四角豆の素揚げ。同じ材料でも、味つけを変えれば別物に
day 9
余分に漬け込んでいたサケのマスタード漬けを、この日はピカタに。サケが優しい食感なので、副菜は歯ごたえのあるハムとパセリのコールスローを。スープは大根の塩煮を活用し、煮る時間を短縮!
day 10
ビーフシチュー風の煮込みとビーツのスープを仕込んでいたら、息子から突然「春巻きが食べたい!」とのリクエストが(汗)。国籍バラバラだけど、「お家ごはんだから、まっいいか~」と、おいしく完食
day 11
野菜がたっぷり食べたい日の晩ごはん。豚といんげんの梅蒸し、大根のきのこあんかけ、れんこんとちくわの七味炒め。メイン料理で葉野菜と果菜を、副菜2品で根菜を補給して、おなかも心も大満足
day 12
息子がだいぶスパイシーな料理を食べられるようになったので、この日はグリーンカレー。つけ合わせは、大根のきのこあんかけに青じそを混ぜアレンジしたものに、ブロッコリーのサラダ。お米は寿司桶に入れて
day 13
この日は夕方からの打ち合わせだったので、焼きそばでお留守番ごはん。鶏ささ身と長ねぎの中華和えと、香菜をたっぷりのせた大根サラダをおかずに。中華料理は男性陣に好評なので、お助けメニューによく登場
day 14
楽しみにしていた新米が届いたので「お米をたっぷり食べたい!」と、考えたメニュー。きのことイリコの炊き込みごはんは、鍋ごとテーブルへ。おかずはキャベツと香菜のサラダ、万願寺唐辛子のくったり煮
day 15
豚とアサリのオーブン焼きに、グリーンリーフとマッシュルームのサラダ。オーブン焼きから出た豚とアサリの汁がおいしいので、パンでぬぐって。こんな夜は私もカジュアルなグラスで、ワインで晩酌♪
day 16
鶏とウズラのオイスター煮に、焼きこんにゃくと長ねぎの中華炒めという、がっつり中華の日。「白いごはんが進む~」と、夫もなんだかうれしそう。余った焼きこんにゃくは、翌日のお弁当に活用するつもり
day 17
スペアリブとごぼうの八角煮、アボカドとルッコラのサラダ、かぶのみそ汁。大皿に料理を盛り、各自が好きなだけ取り分けるスタイル。小さい頃は食が細かった息子も、最近はお肉をモリモリ食べて頼もしい!
day 18
秋が深まり、ほっとする和食を食べたい日。サバの塩焼きに、あぶり厚揚げのきのこのせ、根菜のみそ汁。魚だけでは満足できないわが家の男性陣のため、厚揚げや根菜でボリュームアップを
day 19
お留守番ごはんのさつまいものクラムチャウダー。息子の大好物・カニのほぐし身とアスパラ、グリーンリーフをサラダに。機嫌よく食べてもらうために、好物な食材をご褒美的に盛り込むように
day 20
タラの粕漬けには香菜としょうがの千切りを添えるのが、最近のお気に入り。つるむらさきと長ねぎの中華漬けを和えたものと、切り干し大根の煮物をワンプレートに盛って。豆皿にはイリコの佃煮を
day 21
赤と緑のピーマンをたっぷり入れた牛肉のプルコギ風は、見た目からも食欲をそそってくれる。この日もあまり時間がなかったため、副菜はじゃこを振ったリーフサラダと常備菜のなめたけで時間短縮
day 22
魚介のレモンナンプラー蒸しにいんげんと卵のふんわり炒め。この日はおかずが2品だけだけど、トマトの赤、玉ねぎの紫、卵の黄色、いんげんの緑……と、食材の色合いが美しいので、食卓も豊かな雰囲気に
day 23
時間のない日のメニュー。冷凍保存をしておいたきのこのラグーを解凍し、今回はなすのソテーにのせて。水だしを活用したキャベツとパプリカの簡単スープは、ホットサラダ感覚で、野菜をたっぷり投入して
day 24
サワラの幽庵焼きは、つけ合わせのれんこんも一緒にフライパンで焼くと楽チン。いんげんともやしのナムル、パプリカのお吸い物。おかずがしっかり味つけなので、汁物はお吸い物でさっぱりと
家族との暮らしの中から生まれる料理を大切にしているマキさん。
「この先どんなふうに暮らしが変化していくかはわかりませんが、私の料理は日々の生活から生まれてくるもの。自分も年月による変化を楽しみながら、ずっと料理をすることだけは続けていきたいと思っています」(マキさん)
次回は片付け編!マキさんの収納ルールに注目です。
撮影/大森忠明、ワタナベマキ スタイリスト/朴 玲愛 取材・原文/田中のり子、福山雅美
詳しくは2016年12/7発売のLEE1月号に掲載 [最新号] 試し読み・定期購読はこちら
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