日々のごはんに寄り添う「ふだんの器」と特別な日に活躍する「よそゆきの器」。どちらも、豊かな食の時間に欠かせない存在です。自分らしい食卓を彩るには、どんな器を選べばいい?
今回は、ファッション、ライフスタイル共に注目の集まる大人気モデル、高山都さんに、セレクト基準や料理が映える盛りつけ、収納法などを教わりました。
盛る料理3品をイメージできたら合格!
服と同じく「着回しのきく器」を
「#みやれゴハン」のハッシュタグで、日々のごはんをインスタグラムに投稿している高山さん。「財産は器」と語るほど、大の器好きとして知られています。
和骨董や民芸、作家の器を独自のセンスで組み合わせた食卓は、いつも楽しげ。色は黒やグレー、茶やベージュを基調に、さし色の青を。
用途が限定されない器選びを心がけているそうです。けれどここ数年は、それまで苦手意識があった白い器の魅力に開眼しつつあるのだとか。
「きっかけは、フランスを旅したとき購入した、アンティークの白い器。
年月を経た風合いがあるとニュアンスのある表情が出て、料理を盛ってもおおらかに受け止めてくれる。
柄の器も白ベースに単色なら使いやすく、おもてなしの器としても頼れるんです」
〔 よそゆきの器 〕
最近覚えた「白の器」の魅力。質感をそろえて統一感を
ゆで豚をのせたオーバル十二角皿と、パスタジェノベーゼを盛った柄のリム皿は、フランスのアンティーク。
フライドポテトは岐阜「サードセラミックス」、チーズは石井啓一さんの器に。どこか風合いの感じられる白を選ぶようにすれば、現行の作家ものとアンティークを組み合わせても、テーブルの上で自然になじむ。
〔 よそゆきの器 〕
ニュアンスのある色合いが食卓にツヤを
イエロー系とグリーン系、同じサイズで色み違いを持っている久保田由貴さんのボウル。
よく見るといろんな色が含まれていて、中の一色をほかの器や食材とリンクさせると、美しく映える。
〔 ふだんの器 〕
キラリと光る「青の器」で簡単ごはんもランクアップ!
「食材の中に、唯一存在しない色が『青』だと聞いて、それから意識して手に取ることが多くなりました。色の幅があると食卓に奥行きが生まれ、手軽な料理でもおいしそうに見えると思います」。
薬味たっぷりのあえ麺を盛ったボウルは石井啓一さんの作品、ゆで卵を盛った古染付は旅先のアンティーク店で見つけたもの。
〔 ふだんの器 〕
丸い持ち手がポイントのスープカップ
高山さんお気に入りの作家の一人、竹村良訓さんの器は、カラフルで味わいのある釉薬使いが特徴。
「その名のとおり、スープを盛るのはもちろん、サラダやお鍋の取り皿などにも重宝しています」
収納棚
オープン棚を段ごとにカテゴリー分け
1段目が茶器や中サイズの作家もの、2段目がヨーロッパのアンティーク、3段目が作家ものの大皿というふうに、サイズやテイストをざっくりそろえて収納。
LEE9月号では、暮らし上手たちの「本当に使いたいもの」を大特集!
他にも8名がセンスあふれる器のセレクトをご紹介しています。
- 【料理家】柚木さとみさん
- 【スタイリスト】洲脇佑美さん
- 【編集・ライター】大橋知沙さん
- 【フラワースタイリスト】平井かずみさん
- 【カフェ勤務】su_a_saさん
- 【カメラマン】宮濱祐美子さん
- 【ライフオーガナイザー】田中由美子さん
- 【器店「木と根」店主】林 七緒美さん
次回は、「【フラワースタイリスト】平井かずみさんの花と器」をご紹介。
詳しい内容はLEE9月号に掲載中です。
撮影/清水奈緒 取材・文/田中のり子
※商品の価格は本体価格(税抜き:2020年8/7発売LEE9月号現在)で表示しています。
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