おうちだからこそできる遊びや学びを応援する「おうちチャンネル」。こちらの記事でもインタビューさせて頂きました、主宰の川辺洋平さんが、6~8歳向けのオンラインワークショップを開催するとのこと。それも小田原で150年以上続く老舗 ”鈴廣かまぼこ” のかまぼこづくり体験を通して「かまぼこに隠されたなぞ」を自分なりに探究していくというワークショップ。3週間にわたってのセッション&課題で構成されています。
”こども哲学・おとな哲学アーダコーダ”を立ち上げられた川辺さんの新しい試みとあって、これは期待大!オンラインワークショップ初体験の子どもたちが参加させて頂きました。3週間に渡って、どんな成長を見せてくれるのでしょうか。前後編でお伝えします。
3週連続のワークショップ、兄弟でオンライン受講するのって…難しい?
兄弟で参加しましたが、次男6歳がメインの対象年齢。週末、6〜7歳の子どもたち中心に5家庭という少人数制で、45分ほどのワークショップを3回行いました。それぞれの日程の内容は
【1回目】ミッション発表
鈴廣かまぼこのかまぼこ王子を助けるために、かまぼこの秘密をたくさん探そう!→翌週までにかまぼこ作りにチャレンジして、なぞを探す【2回目】考えたかまぼこのなぞを出し合う
お互いの作ったかまぼこを見せ合い、かまぼこのなぞについてどんなことに気付いたか話しあう→その中から自分が解きたいなぞについて、次回までに調べる【3回目】かまぼこのなぞを発表する
それぞれ調べてきたなぞをかまぼこ王子に発表してミッション達成できているか判定をもらう→ソムリエキッズ認定なるか…?
オンラインの対面授業は別の習い事でも受けているのですが、兄弟で受ける時の悩みがあり…。どうしても兄主導になりやすいのと、些細なことでのケンカが始まり授業どころでなくなるところ(苦笑)。しかし、今回はオンラインでのセッションだけでなく、実際に自分たちでかまぼこを作ったり、そこからなぞを考えたり…家庭での課題も出されます。オンラインとオフラインが継続するワークショップなので、家庭での取り組み方にも変化が期待できるかも?
1回目セッション:かまぼこ王子を助けるためになぞを解く
「初めまして!」と川辺さんのファシリテートの元、それぞれが自己紹介をしました。鈴廣かまぼこの「かまぼこ王子」こと、11代目・鈴木智博さんより依頼状が届き、「かまぼこのなぞをたくさん見つけて欲しい」との直々にお願いが。
そのためにまずかまぼこを作って、なぞをたくさん考え(目標150個!?)、その中から答え導き出して伝えて欲しいとのこと。このミッションを見事果たせたら、”かまぼこキッズソムリエ”の認定バッチをプレゼント。このバッチをつけて小田原にあるかまぼこの里に行くと、ソフトクリームが食べ放題に…! なんともやりがいのあるミッションに盛り上がる子どもたち。
数日以内にかまぼこキットが届くので、次週までに作っておくこと、そしてなぞをたくさん考えることが課題として出されました。次回のセッションは王子に内緒で作戦会議。初めて出会ったお友達とも秘密を共有しているからか、「絶対内緒ね!」となんだかニヤニヤ。こういったワクワクを引き出す仕掛けがさすがですね。
1回目の課題<1>:かまぼこキットで、かまぼこを作る!
早速、王子からかまぼこ作りキットが届きました。すり身が2本分冷凍された状態で届き、専用のへらや木の板、かまぼこ専用の保存器がセットに。説明書を見ながら親子で一緒に作っていきます。これが、大人も相当楽しい作業でした!
まず流水で解凍させてから、まな板の上でヘラを使って身をすりつぶし、叩きつけて空気を抜き、またすりつぶす…。これを何度か繰り返し、滑らかになったところで板に寄せて仕上げていきます。長男はこの叩きつける作業にハマり、「楽しいー!」とはしゃいでいたかと思うと、形成の時には口を真一文字に閉じ、真剣な眼差しで仕上げていました。家庭でも手軽にトライできて、熱中できる作業があるのがいいですね!
形成した後は一度、50度のお湯に浸し、その後80度で蒸してから冷水に漬け冷やします。すると…、想像以上にプリップリのかまぼこが出来上がりました。(小田原にあるかまぼこの里でも体験講座を開催していますし、自宅でも手軽に楽しめるキットもオンラインストアで販売していますよ。)
2回目の作業は子どもたちだけで慣れた手つきで進めていきます。表面をピンクや黄色にアレンジすることもできますし、夏休みの自由研究にもぴったり。
1回目は蒸すのを失敗して少し色が悪くなってしまいましたが、2回目は無事成功!出来たてはどちらかと言うとふっくらフワフワ、翌日の方がしっとりモチッとした弾力、この違いが楽しめるのも手作りならでは。二度目の方がすりつぶすのも念入りだったせいか、より滑らかな食感で、かまぼこの魅力を再発見できました。
1回目の課題<2>:かまぼこのなぞをたくさん見つける
「かまぼこ作り楽しかったね!」では終わりません…ここからが大事なミッションなのです。次回の作戦会議までになぞを150個出せるか、ここは子どもたちにとって、気持ち的にも少し大きな目標となったようです(新人編集者時代のタイトル100本ノックを思い出しました)。
「どうしてこんなにふっくらしているの?」「どうして白身のお魚だけなの?」「赤身だとどうなる?」「どうして板がついているの?」「かまぼこ一つで何匹の魚が使われる?」「美味しい厚みってある?」試食しながらなんとか30〜40個ぐらい絞り出し、ノートに書き留めました。残りは朝、二人で早起きしてなぞを出し合い、なんとか100までは到達できた様です。親に言われなくても、自分たちで目標に向けて取り組めていたのがすごい成長でした。
では後編は2回目のセッションと、3回目の王子へのプレゼンの様子をお伝えします。自分の考えたかまぼこのなぞについて、伝えることはできるのでしょうか…?後編もお楽しみに。
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飯田りえ Rie Iida
ライター
1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。