ママの書きものや子どもの勉強はダイニングテーブルで、という人も多いのでは?
でも、散らかったり集中できなかったり。かといって、いつも個室にこもるのも非効率的……。
そんなお悩みが、LDKまわりに専用スペースを作ることで解消!
親子同じ空間だから、作業や家事もはかどり、家族のコミュニケーションもスムーズに。暮らしまわりのプロの自宅を訪問しました!
暮らしのプロのLDKスペース使い01
有孔ボードが子どもコーナーに最適。"家庭内フリーアドレス"が目標です
ライフオーガナイザー、クローゼットオーガナイザー 手塚千聡さん 広告代理店に勤務しながら、暮らしと収納の仕組み作りを提案する「LaLaDUAL(ララデュアル)」を主宰。夫、長男7歳、長女5歳の4人暮らし。大阪在住。 |
間取り
67平米の分譲マンションを4年前に購入。LDが引き戸でひと続きになる典型的な3LDKの間取りだが個室の1つをリビングの一部、玄関側の個室をそれぞれ書斎と寝室として使用している。
会社勤務とライフオーガナイザーのダブルワークで自宅仕事が多い手塚さん。書斎も設けていますが、家族の在宅時や家事をしながらの作業はもっぱらダイニングで。
「仕事の資料はできるだけスキャナでデジタル化。ノートPCと最小限のアイテムだけモバイルボックスで持ち運べば、家のどこでも仕事できるので、家族皆がLDでそれぞれ作業しているという時間が増えましたね」(手塚さん)
LDKまわりのMY SPACE
子どもと一緒に作業するときはダイニングのお誕生日席で
夫婦ともにLDでも仕事することが多く、子どもに目が届きやすいこの席が定位置。
作業中の資料や必需品は、コクヨのフリーアドレス用ファイルボックスにIN。中身は、ノートPCとコード類、iPad、ファイル、ペン1本とミニマム。斉藤衛さんのスツールも、ここに座るために見つけたお気に入り。
家族の不在時や就寝中は、別に設けた夫婦共有の書斎で集中。
上記ファイルボックスを夫婦それぞれ本棚に収めていて、移動するとき持ち出すシステムに。
LDKまわりのKIDS SPACE
有孔ボードの穴を活用した小物収納なら、子どもも取りやすく、片付けやすい
今のマンションに引っ越した後、子どものリビング学習用にと、幅160cm×奥行き40cmのデスクを購入。食事に使っているトリップトラップチェアと高さが合うよう、脚の高さをオーダー。その左右に兄妹それぞれの教材や学校グッズを収めたオープン棚を配置。
以前から気になっていた有孔ボードを組み合わせてみたところ、とても使いやすく、今のキッズスペースにたどり着いたそう。
有孔ボード+オープン棚で
学習スペースを作る簡単DIY法
有孔ボードと細長いデスク、オープン棚を組み合わせた手塚さんオリジナルの学習スペースは、DIY初心者でもラクに作れるナイスアイデア!
手塚さんは、木製のオープンシェルフと、SCOPEの「4040テーブル」を使用。図のように、有孔ボードと、幅・奥行きを合わせた天板を数カ所ネジ留めするだけ。手元が明るくなるよう、薄型ライト(山田照明のZM-015W)を天板裏にネジで取りつけています。
壁に穴が開かないから賃貸住宅でも問題なく、子どもが成長したら分解するのも簡単!キングジムの専用ボックスやフックを使用し、文房具や計算カードなどを吊るしています。
「夏休みの記録帳など毎日の課題も、リングをつけて吊るしておくことで忘れにくく。子どもって横や下からより、目の前のほうが出し入れしやすいみたいで、散らかりにくくもなりました」(手塚さん)
「2人とも気づいたらいつもここに座って自主的に勉強やお絵描きなどに取り組むように。左右の棚で子どもの持ち物まですっきりひとまとめにできるスタイルが気に入っています。
兄妹おのおのの個室を設けることができない間取りですが、将来は子どもも集中したいときは書斎を使わせたりと、家の中をフリーアドレス制にできたら」(手塚さん)
スペースの限られた都心の住宅でも取り入れたいアイデアです。
撮影/仲尾知泰 イラストレーション/ユリコフ・カワヒロ 取材・原文/田中理恵 本誌編集部
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