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Emiさん×大草直子さんのトークイベントへ!

2020.02.18

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先日、日本新聞協会主催の「起業・開業・独立を考えるためのママの不安解消法」トークイベントに本誌連載でおなじみの整理収納アドバイザー、Emiさんが登壇。スタイリストの大草直子さん、産経新聞社のサンケイスポーツ営業局広告部の竹下聖さん、日本経済新聞社 編集局企業報道部次長の弟子丸幸子さんとともに、企業や独立までに至るまでのストーリーや、仕事と子育ての両立の秘訣について、白熱トークを繰り広げました。

自分も家族も幸せになれる働き方が起業だった

Emiさんは大学卒業後、通販会社に就職。結婚後に暮らしのブログ「OURHOME」を始めました。「定年まで勤めるつもりだった」という会社を辞めたのは29歳の時。

「双子を出産した後、1年8ヶ月の育休を経て復職したものの、子どもたちの発熱や風邪で頻繁に呼び出されては保育園へ駆けつける日々。職場で『この商品についてどう思う?』と聞かれて、他の同僚たちと違う意見を持ったとしても卒直に言えずに周囲に合わせてしまうなど、自分自身の働き方に自信が持てなくなっていました。このままでは仕事も育児も中途半端になってしまう‥‥と悩んでいた頃、当時商社勤務だった夫に海外赴任になるかもしれないと相談されて思わず絶句…!一緒に喜んであげられなかったことショックを受けたんです。このことがきっかけで働き方を変えることが必要だと強く思いました」。

その後1週間、どんな働き方をすれば家族みんなが幸せになれるか自己分析。「会社を辞めてフリーランスになる」という結論に至り、まずはどんなことも相談にのってくれていた夫の両親に相談したそう。

「その時の反応は『うーん…』という感じで…。3ヶ月後にもう一度相談したら今度は『Emiちゃんなら大丈夫だよ!』と言ってもらえた。今思えば最初相談した時は私自身に迷いがあったんですね。本気の時はパーンと体が動いて周囲にも真剣度が伝わるんだと思いました」。

整理収納アドバイザーとして独立し、2015年に法人化。現在「OURHOME」を立ち上げ、現在では14人のスタッフが働く会社に。「スタッフはママたちが多いので、16時には終わる勤務体系。私は17時に終えて18時にはビールを(笑)。規則的でいい働き方ができていると思います」。

子育てをしながらの起業は「ファミリーキャリア」

大草さんは大学卒業後に出版社に就職し、学生時代から憧れだったファッション誌の編集部に配属。

「私は当時から自分年表というのを書いていて、キャリアの区切りであるターニングポイントは5年ごとにやってきてるんです。入社して5年間、好きな仕事に没頭して充実の毎日だったけど、また5年後にこのままの働き方で同じ仕事をしている自分がイメージできなかった。27歳の時、退職することを選び、その当時ハマっていたサルサをもっと極めたくて中南米を旅したんです」。

帰国してからは再びフリーのスタイリストとして活躍。8年前に会社を立ち上げ、3人の子供の子育てと仕事を両立しています。

「学校が違う3人の子供たちの送り迎えに家事、そして仕事…すべて完璧にはできません。いつも言っているのですが、『100点を目指さないこと』。ハードルを上げすぎると苦しくなってしまう。私の場合は新雑誌創刊に携わった頃、『今、私を思い切り働かせてくれない?』と夫ととことん話し合い、結果、夫が5年間家事に専念してくれた時期がありました。子育てしながらの起業は、自分のキャリアというよりも『ファミリーキャリア』。家族を連合体として考え、長いスパンで計画を立てることが大事だと思います」。

撮影/OURHOMEスタッフ

 

子育てと家事と仕事の両立で大事なことは?

ママになってからの起業は、仕事のアクセルをどの程度踏むか、自分で決められることが魅力。その反面「ひとりで孤独」「家事や子育てが終わってからの仕事で夜型になり、メリハリがつかなくなった」という声も。

「タイムマネージメントはすごく大事だと思います。私は1ヶ月のホルモンバランスの中で、体力がある時とない時の差が激しくて、体力がない時でもつい仕事にのめり込んで体を壊してしまいがち。だから、自分に課していることとしては、『絶対に夜9時に就寝』『100ある家事のハードルを60まで下げる』。特に睡眠は大事。みんなが機嫌よくいるために、家族を巻き込んでの健康管理が絶対です! あとこれは16年くらい続けている習慣なのですが日々の気になったことを整理する『マイノート』。仕事でもプライベートでも、その時に自分がどんなことを考えていたかを整理することで、自分の引き出しが増えていく。私はこれを『心の貯金通帳』と呼んでいます」(Emiさん)

「私の場合は人と比べたりしないこと。同業者のSNSなどはチェックしないです。何かアドバイスが必要だったら『その道のプロにあって話を聞く』というのが自分ルール。そして『他の人が得意なことは任せる』というのも上手くいくコツです。例えばうちは父が新聞を2紙講読していて、気になる記事を丁寧にスクラップブックにしているんです。それを借りて見返すと子供の社会の勉強にもなるし、私自身の情報収集にもすごく役立っています。健康面ではホットヨガと『美人研究所』の『マクロビオティックペースト』という酵素が体力維持に欠かせません」(大草さん)

 

起業経験者であるEmiさんや大草さんのトークに真剣に聞き入る子連れママたちの姿が印象的だった今回のトークイベント。あっという間の1時間でした。

今回のイベントが開催されたのは、東京丸の内にある「Startup Hub Tokyo」。「起業してみようかな?」と思った方を応援する東京都の創業支援施設。1000冊以上の起業に役立つ書籍があるコーナー、一緒に学んだり、作業や打ち合わせも可能な共有ラウンジ、子育て中のパパ&ママが安心なキッズルームがあったり、起業したい人の背中を押してくれる充実の施設です。ぜひチェックを!(副編K子)

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