当たり前のことですが、なかなか親の思う通りには動いてくれない子ども達と、色々気になるあまりつい口うるさくなってしまいがちなタイプの私…親子どちらにとっても良くないと、これまで何度も反省してきました。
本当は、もっと子どもを信じて任せたい!
色々と試行錯誤する中で、そのために必要なのは「ガミガミ言わなくてすむ仕組みづくり」なのではないかと思うようになりました。
今回は「朝のおしたく」と「帰宅後のお片付け&明日の準備」について、今は小学校1年生になった長男の現在に至るまでを①幼稚園編と②小学校編に分け、我が家の工夫の変遷についてお伝えしていきたいと思います!
「いかに楽しく自分でやりとげさせるか」がテーマだった幼稚園時代
年齢と共に問題は変化していくものの、悩みの尽きない準備やお片付け。我が家が最初に試したのは、マグネットを使った「おしたくボード」作りでした。
我が家の場合は朝からマグネットを付けたり外したりと果てしなく遊んでしまうなど逆に時間がかかってしまうことも多く、結果的にはしばらく使った末に利用を断念…ただ、お友達のご家族でも実際に楽しく活用できている方もいますし、SNSなどでもよく紹介されおり、私達も作るのはとても楽しかったので試す価値はあると思います。
その後も、やることをイラスト化してみるなど色々と試しましたが、結局落ち着いたのは「時計の針がここに来たらこれをやる」というシンプルな図でした。
うちの息子の場合は「いつまでに」「何をやるか」という二点を同時に理解できることがポイントで、時計を読めるようになるのは早かったため、この図が一番わかりやすかったようです。
家族みんなで仕組みを考え、共有することの大切さ
また、改めて振り返って大切だったと感じていることのひとつが「子どもと一緒に仕組みを考えること」。私が一方的に決めると反発することもありますが、実用化には至らなかったボード作りも含め、相談しながら共に考えることは楽しい時間となり、子ども達自身の「がんばって準備しよう!」という気持ちにも繋がったようでした。
また、夫と協力しやすくなったことも良かった点のひとつ!それまでは、こんなにバタバタ忙しいのに、どうして思うように手伝ってくれないのだろうと感じてイライラしてしまうことが多かったのですが、夫からすれば、今何をして欲しいのかがわからなかったとのこと。ひとりで抱え込むのではなく、夫にもスケジュールや進め方を把握してもらうことでストレスが減りました。
玄関から続く廊下に、TO DOをズラリ!
夕方は親子共に疲れていることもあり、帰宅後のお片付けも最初はなかなかうまくいきませんでした。「リュックを片付けてね!」「お弁当袋を出してね!」と毎日何度も言い、しまいには怒ってしまったり、いつまでも玄関に置きっぱなしになっている状態にしびれを切らし、結局私が片付けてしまったり…
そこで考えを変え、毎日ガミガミ言っていることを紙に書き、玄関を入ってすぐの廊下に並べてみたところ、スムーズにできるように!
相当原始的なやり方で、遊びに来た方がこれを見ると必ずくすっと笑っていたのですが、幼稚園児には理解しやすかったようで注意することがぐぐっと減りました。「真似してみる!」と取り入れてくれた友人もいてちょっと嬉しかったです(笑)
このスタイルが定着した長男年長時代の後半からは、それ以前に比べ、朝出かける前と夕方帰ってきた後の時間をかなり穏やかに過ごすことができるようになりました。ちなみに2学年下で当時年少だった妹はまだ字が読めませんでしたが、同じ幼稚園に通っており基本的に帰宅は同時だったため、兄の後ろに着いて同じ行動をしてくれました。
しかしそんな平穏な日々は長男の小学校入学と共に覆されることに…!
息子自身もそうだと思いますが、親の私が入学後に一番変化を感じ戸惑ったことが「学校の準備」でした。身じたくや準備のみならず、通学を始め、習い事や学童への移動など自分で考え行動することが格段に増える小学生。自分でスムーズに「おしたく」をできるようにするためにはどうすれば良いのか?まだまだ続く我が家の試行錯誤、【朝晩おしたく②小学校編】に続きます!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。