先日、私ひとりで7歳息子と4歳娘の2人を連れて、長距離バスで片道4~5時間の小旅行に出かけてきました!まだまだ何をしでかすかわからない2人との旅、出発前は正直不安の方が大きかったくらいでしたが、色々な準備をしたおかげもあり無事に楽しく過ごすことができました(旅の詳細はコチラ)。
秋の行楽シーズンや、年末年始の旅行・帰省など遠出の機会が増える時期でもあるこれからの季節。今回は“ワンオペ”でのおでかけの多い私が、子連れでの遠出を楽しく成功させるためにしてきた試行錯誤についてお伝えしたいと思います!
子どもとの遠出を成功させるポイントとは?
我が家は、海外出張などが頻繁にあるため土日祝日など「一般的なお休みの日」に夫不在のことが多く、子ども達ふたりを連れてワンオペでおでかけする機会が多い私。また、夫の実家や私の祖父母のいる地方を訪れるため、年に2~3回は必ず飛行機と新幹線で子どもたちを連れて長距離移動をしています。おでかけ先や乗り物内での数々の失敗を経験し、もちろんワンオペを辛いと思った時期もありましたが、今では親子どちらも楽しく過ごせるようになりました。
そんな経験を通じて思うのは「子どもとのおでかけを成功させるコツは、いかに『移動中』と『待ち時間』を楽しく快適に過ごさせるか」にかかっている!ということ。子どもたちの年齢に応じて絵本やおもちゃなど試行錯誤してきましたが、特に今回の旅の場合は移動手段が長距離バス。車酔いにならず長時間飽きさせないために色々と工夫したので、まずはそこからご紹介していきたいと思います。
長距離バス移動に備えて準備したこと
◆とにかくまずは、乗り物酔い対策!
これまで長時間の移動は新幹線や飛行機が多かったため、初めての長距離バスで一番怖かったのが「乗り物酔い」。普通の車の場合はあまり酔ったことのない兄妹ですが、私自身も様子が分からないため不安で、万一に備えて3人分の着替えと、バスタオルやガーゼケット、手提げのポリ袋なども多めに持ち込みました。
◆一緒に楽しめる「駄菓子」!小分けになっているのがポイント
普段のおでかけ時の定番はラムネやグミを数種類。かさばらず、「食べる時に音がしない」「食べこぼしが少ない」ため、あまり場所を選ばず気分転換させることができます。もっと小さい頃は距離や時間にあわせて一口大に小さく握ったおにぎり、一口サイズに切った果物、そのまま食べられる幼児向けウィンナーや魚肉ソーセージ、スティックパンなどを用意していました。
しかし今回は「間を持たせる」こともお菓子の大きな目的。普通の食べ物だとあっというまに食べ終わってしまうため、小分けになっていて遊び心のある駄菓子系を中心にセレクトしました。
◆車窓を撮影して楽しませる!大活躍したデジカメ&古いスマホ
最近子どもたちと出かける際に一番成長を感じるのが、7歳兄。常に走り回っているタイプな一方で本が好きなため、遠出の際は自分が持てる範囲で数冊持参し、30分~1時間くらいは続けて読書してくれることが増えました。
ただ今回は車酔い問題が気になるため本にはあまり頼ることができないと考え、飽きてきたころに「窓から景色を撮って」と兄妹それぞれにデジカメと古いスマホを渡したところ、普段なかなか触れないこともあり大盛り上がり!騒ぐこともなく、色々な角度で車窓風景やお互いを撮影して楽しんでいました。
◆DVDや動画系も活用!でも「最後の手段」に
賛否が分かれるだろうDVDや動画などのメディアですが、私は移動が長い場合は特別!とある程度割り切って活用しています。特に年齢が上がってくるとこれだけでかなりの時間静かに過ごしてくれるので、ありがたいことは事実。普段のワンオペおでかけでも、スマートフォンに動画アニメを1本ダウンロードしておき、帰り道はイヤホンを使って子どもたちに観させています。いくら楽しくても、1日中2人を連れて動き回っていると私自身もかなり疲れているので、帰り道だけは動画の力を借りて静かにしてもらい、親子でちょっとぼーっとしています。
今回のバスの場合、やはり酔うのが怖いため最終手段と考えていましたが、渋滞にはまって乗車時間が4時間を超えてしまった帰り道に1時間弱ほどお世話になりました。使う使わないは別として、やっぱり用意しておくと助けられるというのが、私の正直な感想です。
「子どもと一緒に計画&準備する」ことの大切さ
今回の旅に限らず、特にワンオペでおでかけをする場合は、なるべく事前に子どもたちと一緒に「何をして過ごすか」を相談し計画を立てるようにしています。もちろん天候や予定などを踏まえ大人側である程度考えてはおくものの、たとえ行く先が近所の公園だったとしても、あらかじめ「何をしたいか」話し合った上で遊びに行くと「自分たちがしたいことをした!」という満足感も高くなる様に思えます。
またおでかけでも旅行でも、持って行く荷物は子どもたちと一緒に準備するようにしています。「電車にこれくらいの時間乗るよ」「その間、何をして過ごす?」など、当日のスケジュールも伝えながら必要なものを相談したり、子どもたちと一緒にやりたいことを考えたり…一緒に計画や準備をするようになってから「自分たちのおでかけ」だという当事者意識みたいなものが強くなったのか、「どうすれば3人で楽しく過ごすことができるか」子どもたちなり考えてくれるようになったと感じています。
旅行の荷造りに関しては、今は私が横で一緒に見ながら準備していますが、ゆくゆくは自分である程度できるようになるといいなと思っています。「何回泊まるから、肌着は何枚必要か」「こんな予定だけれど、どの服を着たいか」など考えることは、自分のことを自分でするための良い練習になるのではと感じています。
今では、わりとどんな場所でもワンオペで連れて行き、親子どちらも状況に応じて楽しく過ごせるようになりましたが、兄妹共に元気であまりじっとしていられない上に人一倍体力があり、正直なところおでかけが憂鬱だという時期もありました。
飛行機の着陸時、2歳だった息子が泣き叫んで大暴れしてしまい、立つこともできない中で穴があったら入りたいほど気まずかったこと。新幹線に乗っている2時間半の間ずっと、車内を散歩して時間をつぶしたこと。1日動物園で遊んだ帰りに娘が寝てしまい、荷物と当時14kgだった娘を抱えて、息子には自分の腕を掴ませて人ごみの中を帰宅する羽目になったこと…(ちなみに日常生活ではほとんどベビーカーは使わなくなりましたが、それ以来ワンオペでちょっと遠出する場合は片手でたたむことのできる軽いタイプを持って行くようにしています)。また、お菓子を用意していたのに、においが強いものや食べる際に音がするものを持って行ってしまい周りの方のことを考えしまわざるを得なかったり、グズグズがどうしようもなくなり最終手段でDVDを観せようとしたらイヤホンを忘れていたり…という小さな失敗の数々。今では全て良い想い出になっていますが、やはり親子共に快適に過ごせることに越したことはないですよね。
せっかくのおでかけだからこそ、ママ自身がきちんと楽しむためにもお子さんの年齢や性格に合わせてしっかり準備&対策を考えておくことは大切なはず。我が家の試行錯誤が何か少しでもヒントになれば嬉しいです!
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佐々木はる菜 Halna Sasaki
ライター
1983年東京都生まれ。小学生兄妹の母。夫の海外転勤に伴い、ブラジル生活8か月を経て現在は家族でアルゼンチン在住。暮らし・子育てや通信社での海外ルポなど幅広く執筆中。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」にまつわる発信がライフワークで著書にKindle『今こそ!フリーランスママ入門』。