すっきり整理するのに役立つ収納グッズ。その開発や販売に携わっている"中の人"は、商品を知り尽くしているスペシャリスト! 皆さんが暮らしの中で実践している工夫やテクニックを見せていただきました。
さすが“中の人”!:
平安伸銅工業の社長は
150本以上のつっぱり棒で収納も空間もカスタマイズ!
つっぱり棒を駆使して作業効率をアップ!
カウンター外側の棚やコンロ奥の調味料ラック、窓辺の室内干しや天板から天井へと伸びるポール。縦横につっぱり棒を張り巡らせて、使いやすいキッチンに。
暮らしに合わせて空間を変えられるのが魅力!
平安伸銅工業 代表取締役・つっぱり棒博士
竹内香予子さん
●新聞記者を経て、つっぱり棒の業界トップシェアメーカー、平安伸銅工業の3代目社長に就任。
社長、そして"つっぱり棒博士"として、商品開発や新しい使い方の研究をしている竹内さん。60㎡の中古マンションをリノベーションしたという自宅では、150本以上ものつっぱり棒が大活躍!
「自分が実際に商品を使ったうえで魅力を発信できたらと、自宅を実験の場に。つっぱり棒は隙間を埋めるだけのものではなく、空間の用途まで変えられるものだと気づかされました。しかも、住みながら簡単&気軽に取り外し可能。私自身も今後の暮らしに合わせて、つっぱり棒で家を変化させていくのが楽しみです」
つっぱり棒だけでできる収納テク6
キッチンまわりだけでも こんなに!
1. 収納力をアップ のせる
キッチンカウンター外側に、収納するものに合わせて棚板を増設。右下には、つっぱり棚を渡して古布のストックなどをのせ、つっぱり棒につけたカーテンで目隠し。
古布などを置いている「突ぱりフラットスリム棚 M」(¥1250)。棒をおおうカバーがついており、棚面がフラットに。
手前が隠れるよう側面をつけたL字状の薄い板を2本のつっぱり棒の上にのせ、木製棚風に。
このように、それほど強度が必要ないところでは100円ショップのものも活用しているそう!
コンロ下の引き出しの上部にもつっぱり棚をつけて、鍋ブタの置き場を確保。
鍋ブタ収納は「突ぱり強力伸縮棚 小」(¥1175)で。頻繁に開け閉めする引き出し内なので、しっかり固定できるジャッキ式タイプを。
※価格のある商品の問い合わせ先はすべて平安伸銅工業(参考価格)
2. 空間を便利に活用 吊るす
窓辺にはジャッキ式の強力つっぱり棒を2本設置。奥を室内干しとして使い、手前にはカーテンを。来客時に洗濯物を干しっぱなしでもサッと隠せる。
冷蔵庫のポケット上部に短いつっぱり棒を渡し、クリップ付きフックを引っ掛け、調味料を空中収納。自立しにくいものもすっきり収まり、一目でどこにあるかわかるので、ムダな買い足しや賞味期限の確認忘れを防げる。
3. 物に合わせて仕切ってすっきり 分ける
キッチン横の本棚内では、短いつっぱり棒を縦につけてブックエンド代わりに。家具の雰囲気に合わせて、濃い色の細いものをセレクト。
キッチンの引き出し内に、つっぱり棚でふきんと調理道具の仕切りを。つっぱり棚を立てて使うアイデアがさすが!
使っている「突ぱりすき間棚S-LL」(¥825)。奥行きが、引き出しの高さに近いサイズのつっぱり棚を選ぶのがポイント。
冷蔵庫内も、短いつっぱり棒でゾーニングして使いやすく。入れるものや場所が変わればいつでも動かせるのも◎。
4. デッドスペースを生かして 棚を作る
食器棚の上に、棚板付きのつっぱり棒を取り付け、収納スペースを拡大。縦の2本の棒だけで支えられるので、換気パイプを避けて設置。使用頻度の低い調理家電をかごに入れてここへ。
「突ぱりステンレス2段棚」(¥6025)。しっかり固定できて耐荷重も十分。キッチン向きの商品なので、サビにも強く衛生的。
料理好きとあって、さまざまな調味料をそろえている竹内さん。よく使うものは、しまい込まず手の届く場所に置いておきたいそう。コンロ奥につけたつっぱりラックにスタンバイ。
「SPLUCE スリムポールラック メッシュset S」(¥3250)に追加パーツを連結して使用。同シリーズの別パーツなどと組み合わせると、使い方の幅も広がる。
5. おしゃれ棒で見せる収納に 飾る
棚に本の表紙を見せるように置き、その前につっぱり棒を設置すれば、落下防止のストッパーに。お気に入りの本をディスプレイできる。存在感のあるタイプのもの、または反対に、取り付ける場所になじむ色のものを選ぶのがコツ。シックな色で高見えするこちらは、カナダの「umbra(アンブラ)」のもの。こうして自社製品に限らず、あらゆるつっぱり棒を積極的にお試し。
6. 壁面に省スペースの収納を 天地につっぱる
つっぱり棒の構造を使った人気商品、つっぱり補助具。規格木材につっぱり構造のキャップをはめることで、ネジやクギを使わずに柱を立てられる。キッチンわきでは、この柱に木材を打ち付け、そこにフックなどをかけて、床や壁を傷つけることなく掃除道具を収納。
竹内さんの「初心者にも簡単に使える暮らしづくりのパーツを」という思いから開発された「LABRICO(ラブリコ)」シリーズの「2×4アジャスター」(¥1480)。
撮影/仲尾知泰 取材・文/藤本こずみ
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