語学レベルアップと美味しいものを食べまくる旅!
8月の中旬に、台湾へ8日間のひとり旅に行ってきました!成田空港から桃園空港まで、飛行機で約4時間弱。時差はマイナス1時間。治安も良く、22時ごろまでひとり歩きしても比較的安全ということもあって、食べ歩きメインの0泊弾丸ひとり旅も流行っているようです。今回は利用していませんが、LCCで安いチケットを探すと、往復で15000円ほどで行けるというから、常に旅先ランキングの上位に入るのも納得ですね。
私は10年以上前から、日本で中国語を勉強していました。にもかかわらず、中国語圏へ一度も行ったことがありませんでした。結婚、出産、子育てとなかなかタイミングがつかめずに、勉強するモチベーションが低下してなかなか中国語が上達しない日々。子どもたちが大きくなったらいつか留学したいなと思っていました。でもまだ、9歳と4歳の男児ふたりを置いて、ひとり旅だなんて無理だと諦めていたのです。
でも今回、主人が「家のことは俺に任せて、誕生日プレゼントとして〝台湾プチ留学〟行ってきていいよ!」と、ものすごくありがたいことを言ってくれたので、遠慮なく楽しんでくることに。(実際は、私がいない間、家の中は大変なことになっていたようですが……そのことは後日、改めてレポートしますね)
今回の目的は大きく2つ。ひとつめは、中国語を短期留学でレベルアップさせること。語学留学を専門に扱うツアー会社から、台北にある、国立台湾師範大学 国語教育センターでの中国語短期集中コースを申し込みました。7泊8日のうち6日間は、朝9時から16時前まで学校です。「勉強のことだけ考えられるって、なんて贅沢なの!」と思いました。勉強が嫌いだった学生時代の私に聞かせてやりたいセリフですね(笑)。滞在先は敷地内の学生宿舎。40歳を過ぎて、2児の母で……まさかこんな、学生気分を味わえるとは思ってもみませんでした。(学校での様子はまた別の記事で!)
目的のふたつめは、台湾グルメを思いっきり楽しむこと!朝学校が始まる前と、授業が終わった夕方からという限られた時間ではありますが、効率よく動いて美味しいものを食べようと心に決めていました。安くて美味しい夜市の屋台、ローカル店の朝ごはん、小籠包の食べ比べなどなど、行く前から情報収集してワクワク。今回、台湾(台北)で食べた美味しいごはんをご紹介しつつ、行ってわかった台湾の常識や、お店でのオーダーに役立つ簡単な中国語などなどを書いてみようと思います。台湾旅行の参考になればうれしいです。
初日に買おう!台北地下鉄(MRT)のICカード
台北はタクシーも安い!(初乗り70元=約202円※このときのレート1元=2.88円で計算)比較的タクシーはたくさん走っていますが、地下鉄だとさらに安くてとても便利。(初乗り20元=約58円)観光にも食べ歩きにも地下鉄がオススメです。私は宿舎についてすぐに、地下鉄に乗るためのICカード「悠遊カード」を買いに行きました。中国語では「悠遊卡(ヨウヨウカー)」と言って、このICカードで乗車すると、コイン型のトークン(当日しか使えない切符のようなもの)で乗るよりも運賃が2割安くなりますので、初乗りだと16元=約46円で乗れます。
で、この悠遊カード、カード型じゃないものがあるんです。私が購入したのはこちら。キーホルダータイプのものです。駅にある券売機で買うと普通のカードしかないのですが、セブンイレブンに行くと、キャラクターものから立体的なものまで、バラエティに富んだデザインの悠遊カードがたくさん売ってます。 レジで次の文を言ってみましょう!
<Lesson.1> 悠遊カードをください→ 我要悠遊卡。(ウォヤオ ヨウヨウカー)wŏ yào yōu yóu kǎ
「ヨウヨウカー」だけでも伝わると思います。店員さんが悠遊カードがたくさん入った箱を出してきてくれて、ゆっくり選ばせてくれました。日本のSuicaやPASMOと同じように、セブンイレブンをはじめとした多くのお店で電子マネーとしてこの悠遊カードが使えるので、多めにチャージしておくと便利です。私は8日間の滞在で500元で足りました。キーホルダーなら日本に帰ってからも普段使いできるし、お土産として買って行って、お友達を次回の台湾旅行に誘うのもいいですね。
ちなみにMRTは、全てが各駅停車です。乗り方地下鉄駅構内や車内は飲食が一切禁止(ガムも水もNG)ということもあってか、とても綺麗でした。しかも、電車が入ってくるときの音楽とかアナウンスが穏やかで静か!日本もこうだったらいいのになって思ってしまいました。
レンタル自転車にもこの悠遊カードが使えるのですが、台湾の電話番号を入力する必要があります。電話番号がない場合は、クレジットカード決済で利用します。こちらも活用してみてくださいね。
お店で注文してみよう!
台湾といえば「夜市」が有名ですね。外食文化なので、観光客だけではなく地元の人たちも遅い時間まで夜市で美味しいものを楽しんでいます。到着した日の夜は、師範大学から歩いてすぐのところにある、師大夜市で夕飯を調達することに。師大夜市はMRTの台電大樓から師範大学付近まで続く夜市で、飲食店のほかにも、雑貨店や洋服や靴などを扱うお店もあるのが特徴。
初めて食べた台湾美食が、大当たりでした!!食べたのは、台湾の朝ごはんメニューとして有名な「蛋餅(ダンビン)dàn bǐng」。台湾在住のお友達がおすすめの『蛋幾ㄌㄟˇ(ダンジーレ)』というお店のものです。蛋餅は卵入りのクレープのようなお好み焼きにも似ているくるりと巻いた食べ物。一般的な蛋餅は薄いのですが、ここのは厚めで食べ応えアリ!外はカリっと中はもちもちの生地はイチから手作り。注文が入ってから綿棒で伸ばして焼いてくれます。焼き上がりまで少し待ちますが、これが絶品なのです。ちなみにお店の名前は台湾語の「ちょっと待ってね」という言葉と似た発音なんだそうですよ。美味しいからいくらでも待ちますとも~(笑)。
では、注文してみましょう!まず聞かれたのが、イートインかテイクアウトかということ。(以下の①のように言ってくださいね)そのあと、メニュー表を指さして注文します。(②を参考に)辛いのを足すかどうかを聞かれます。メニュー表に「辛くするのがおすすめ」と書いてあるくらいなので、何も言わないと辛いのが出てくるかも。(③のように言ってみましょう)で、これで注文が終わりかどうか、お店の人から聞かれたら、答えましょう。(④のように言えるといいですね)
<Lesson2>
①イートインなのかテイクアウトなのか?
店員さん:內用還是外帶?(ネイヨン ハイシ ワイダイ)nèi yòng hái shi wài dài
あなた:イートインの場合→內用。(ネイヨン)nèi yòng / テイクアウトの場合→外帶。(ワイダイ) wài dài
※この言い回しは、台湾特有ですので、中国では使いません。ちなみに、レストランなどで余ったものを包んで欲しいときは「打包可以嗎?(ダーバオ クーイーマ)」と聞いてみましょう。
②(メニュー表を指さして)これをください。
我要這個 。(ウォ ヤオ ジェイガ)wŏ yàozhè ge
③辛いのは入れますか?
店員さん:加辣嗎?(ジアーラーマ)jiā là ma
あなた:辛さ無し→不要辣(ブーヤォラー)bù yào là/ピリ辛→小辣(シャオラー)xiǎo là/大辛→大辣(ダーラー)dà là
④注文はこれでいいですか?
店員さん:點好了嗎?(ディアンハオラマ)
diǎn hǎo le má / 這樣就好嗎?(ジャーヤンジゥハオマ)zhè yàng jiu hǎo má
【蛋幾ㄌㄟˇ】
住所:台北市大安區龍泉街15號
営業時間:12:00~23:00(月~金)/ 14:00~23:00(土・日)
ここに行ったら、ぜひセットで(!?)食べてほしいものがあります!どれだけお腹いっぱいでも、私は別腹でいけちゃうくらい、美味しいパイナップルパンが数件隣りにあります!
日本で言う、メロンパンですね。メロンよりも、台湾人になじみのあるパイナップルに見えるのでしょう。『好好味港式菠蘿包』というお店のもの。港式というのは、香港式ということのようです。表面が崩れそうなくらいのサクサク生地のあたたかいパンに、分厚く冷たいバターを大胆に挟さんであります。普通のバターでも十分美味しいのですが、「LV頂級冰火菠蘿油」を注文すると、中のバターがフランス産のエシレバター!滞在中2回も食べてしまいました。
【好好味港式菠蘿包(ハオハオウェイガンシーポロバオ)】
住所:龍泉街19-1號
営業時間:14:00~23:00
カスタマイズドリンクを頼もう!
台湾の夏はとにかく暑い!至るところにドリンクスタンドがあります。私は『50嵐(ウーシーラン)』というドリンクスタンドチェーン店へ行きました。もちろんタピオカミルクティー(中国語では「珍珠奶茶(ジェンジューナイチャー)」 )もありますが、地元の人はほとんどお茶系を頼んでいました。そして、グビグビ飲まないんです。ひとくちずつ飲むような感じで、師大の台湾人の学生と一緒に街歩きをしたら、ドリンクを2時間以上かけて飲んでいたのでびっくりしました。彼女によると、「お店の前で一気に飲んでしまう日本人の方が不思議だよ」とのこと。たしかに、非常時は水分はひとくちずつが正解と聞いたことがあります。暑い国ならではの知恵なのかもしれません。
メニューの豊富さにも驚き!フルーツジュース系も人気のようですし、冰淇淋(アイスクリーム)や布丁(プリン)を入れたスイーツ系まで本当にたくさんのドリンクがあります。あらかじめ頼むものを決めておかないとアワアワしちゃいそうです。(私は日本のタピオカドリンク屋さんでも焦っちゃいますけど)メニューのほかにも決めることがあります。台湾はカスタマイズを好む文化があるんですね!カップのサイズ、氷の量、砂糖の量が決めてオーダーします。まず、カップのサイズは50嵐の場合、L=大杯(ダーベイ)・M=中杯(ジョンベイ)・S=小杯(シャオベイ)があります。通常サイズがLで700㏄と大容量。冷たすぎる飲み物は避けたい台湾人も多いようで、氷無しを希望する人も結構いるみたいです。また、お茶でも基本的に台湾のドリンクは甘いので要注意。私が注文した多多綠は乳酸菌飲料が甘いので緑茶の砂糖は無しにしてもらいました。
飲み物の名前がややこしいので、筆談でオーダーするのが確実かもしれません。
<Lesson3>紙に書いてオーダーしよう!
(オーダー例)
「(飲みたい飲み物の名前)多多綠」(大きさ)大杯 (氷の量) 微冰 (砂糖の量)無糖 (数量)1杯」
(氷の量)
正常冰>少冰>微冰>去冰(0%)
※微冰でも結構冷えてます。
(砂糖の量)
正常>少糖(約70%)>半糖(約50%)>微糖(約25%)>無糖(0%)
※少糖という字に惑わされそうになりますが、めちゃくちゃ甘いので気をつけて!
こちらは『二吉軒豆乳』というお店のタロイモと小豆入り豆乳。いくつか店舗があり、とってもおしゃれな雰囲気を醸し出しています。日本のNoritakeさんがイラストを担当されているんですね。タロイモ入りってもっとねばっこいのかと思いましたが、サラサラとしていて小豆のつぶつぶとベストマッチで美味しかったです。
ほかに台湾で有名なドリンクといえば、パパイヤミルク!有名なお店は『秋林牛乳大王』や『台北牛乳大王』ですかね。メニューには「木瓜牛乳」と書かれていると思います。このパパイヤミルクに出合ったときは、一気飲みが鉄則。なぜなら、分離して固まってきてしまうからなんです。台湾の人も一気飲みしてますから、大丈夫です(笑)。
【50嵐 永康街店】
住所:永康街14巷2號
営業時間:10:00~22:30(金・土は23:00まで)
【二吉軒豆乳】
住所:金華街223-13號
営業時間:7:00~22:00
【台北牛乳大王】
住所:南京西路20號
営業時間:6:30~24:00
いかがでしたか?また次週も台湾についてレポートします。ぜひご期待ください!
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上紙夏花 Natsuka Uegami
ライター/ビューティープランナー
1977年、大阪府生まれ。吉本新喜劇の女優を経て、ライターに。現在は化粧品の商品開発やPRを手掛けるほか、ベビーマッサージ講師としても活動している。夫・息子9歳、3歳