私たちの身近なところに、消費税率のアップと連動して値上げが予定されているものがふたつあります。
一つは、郵便料金。郵便物だけでなく、レターパックやゆうパックなどの料金も変更になるのです。まず、はがきは現行の62円から63円、往復はがきは124円から126円に変わります。封書の定型郵便物は82円から84円へ(25gまでの場合)。速達や書留の料金もやはり値上げに。また、レターパックライトは360円から370円に、レターパックプラスは510円から520円に。ゆうパックも、最低でも10~20円程度の値上げになります。ネットオークションの商品を郵送している人は、送るタイミングに注意が必要ですね。懸賞の応募でハガキを出す場合も、できるなら9月中に応募してしまいたいところ。
さらにもうひとつ、値上げが確実なのが電車料金。現在は各鉄道会社が新運賃を国土交通大臣あてに申請中という状況です。首都圏の場合、運賃にはきっぷとICカードの2種類があり、申請中の料金を見るに、きっぷよりもICカード料金が上がるもよう。例えばJR山手線の初乗りはきっぷ140円は変わらずですが、ICカードは133円が136円に。東京メトロの場合は、初乗りがきっぷは170円で変更なしが、ICカードだと165円から168円に。利用者のほとんどがICカードで乗車する首都圏では、実質値上げということになりそう。
定期券は確実に上がるが…
もっと影響が出るのが定期券です。これは確実に値上げの方向と言っていいでしょう、JR東日本の山手線を例にとると、営業キロが10kmの場合、6カ月定期だと2万4810円から2万5290円に。
学生の通学定期は同じ10キロで2万3330円から2万3780円に上がる予定です。ただし、定期券には「消費税率アップに対する経過措置」が適用されます。国税庁のQ&Aによれば、旅客運賃を9月30日までに領収している場合は税額は8%のまま適用される、とあるからです。増税に伴う定期券の値上げが10月1日以降なら、9月中に購入してしまえばいいということに。チケットレスの運賃も同様の扱いで、支払いが9月中に済んでいるならきっぷの現物が手元になくても増税前の金額でよいのです。
この措置は、映画や演劇などの入場料金も同様の扱いになりますが、それを見こして10月以降のチケット代が値上げされているケースもないとは言えません。今後の値上げ関連のニュースに敏感になり、モノによっては早めに買う・契約するという防衛策も考えておきましょう。
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松崎のり子 Noriko Matsuzaki
消費経済ジャーナリスト
消費経済ジャーナリスト。雑誌編集者として20年以上、貯まる家計・貯まらない家計を取材。「消費者にとって有意義で幸せなお金の使い方」をテーマに、各メディアで情報発信を行っている。