代表作『ポーの一族』をはじめ、たくさんの名作を生み出し、読者を魅了し続ける漫画家の萩尾望都さん。7/25(木)より、デビュー50周年を記念した原画展が松屋銀座でスタートしました!
展覧会メインビジュアル。代表作『ポーの一族』は、バンパネラ(吸血鬼)となって永遠に少年の姿のまま生きていく運命の主人公・エドガーが、妹のメリーベルや友人アランとともに時空を超えて旅を続ける哀しみを描いた物語。
気になる内容は……『ポーの一族』を中心に『トーマの心臓』ほか、萩尾先生の数々の名作を紹介!『ポーの一族』シリーズの新作や、同展のための描き下ろしを含む原画、予告カットなど、貴重な300点以上が展示されるほか、スケッチブックや執筆風景の写真など、ファン必見の展示がズラリと並びます。
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「ランプトンは語る」(1975)(『ポーの一族』)
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「エヴァンズの遺書」(1975)(『ポーの一族』)
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また、宝塚歌劇のコーナーでは、2018年に花組によって初の舞台が実現した際の衣装や小道具が展示されています。
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宝塚歌劇 花組公演『ポーの一族』(2018)で実際に着用した衣装や小物の展示も。上演時の動画も流れ、台詞と歌により舞台が鮮やかによみがえります。©宝塚歌劇団
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メリーベルになれる!? フォトスポットも!©宝塚歌劇団
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宝塚歌劇 花組公演『ポーの一族』(2018)左より、
華優希、
明日海りお、
仙名彩世、
瀬戸かずや
©宝塚歌劇団
売り切れ必至! 貴重なオリジナルグッズも販売!
グッズコーナーでは、今回の展覧会でしか購入できないオリジナルグッズを含む250点以上の商品を販売。朝日賞受賞記念で関係者に配られた風呂敷を色違いで復刻販売するほか、ローズフレーバーティー、チケットファイル、コンパクトミラー、マスキングテープなど、お宝アイテムの数々が。
また会期中は松屋銀座8階レストランシティ「MGカフェ」にて『ポーの一族』とのコラボメニューの提供も。フロートやパフェでも『ポーの一族』の世界観を感じてくださいね。
萩尾先生ご本人と、宝塚版でシーラを演じた仙名彩世さんが登壇!
前日のお披露目イベントには、萩尾先生と、元宝塚歌劇団花組トップ娘役の仙名彩世さんが登場しました。
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内覧会にて展示を鑑賞した萩尾先生と仙名さん。仙名さんは、2018年の宝塚歌劇団花組公演「ポーの一族」で、シーラ・ポーツネル男爵夫人を演じました。
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「暗い色の壁に(原画が)浮き上がるようにかけてあって印象深いですね。自分の作品なのにドキドキしながら一周しました。先程もシーラ……(笑)、仙名さんと観ていたんだけど、昔の絵は頭がでかいとか、自己批判ばかり(笑)。それとやはり昔の絵のほうが線に勢いがありました。だんだん落ち着いてきて、今はわびさびの境地です。困ったなと思うんだけど、寄る年波というもので、このまま描いていこうと思います」(萩尾先生)、「さまざまなシーンが再現されて……足をふみいれた瞬間に泣きそうになりました」(仙名さん)
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宝塚歌劇「ポーの一族」の東京公演中に贈られたという、萩尾先生直筆の貴重なイラスト(シーラ姿の仙名さん)も見せていただきました。仙名さんは「一生の宝物になりました」と感激を語り、萩尾先生は「(イラストを見ながら)仙名さんはもっと美人なのに……って、自分で自分が描いたものにチェックを入れるという(笑)」とコメント。和気藹々とした雰囲気でトークが進みます。
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50周年については、「毎月、毎年、締め切りに追われていたら『50年だよ』と言われて、『私そんなに年とったの?』なんて」と笑う萩尾先生。代表作『ポーの一族』は、「あまり苦労せず、次々と話が生まれるので、『吸血鬼、いい題材を見つけたな』って思います。若い頃に作ったキャラクターなんですが、よく動いてくれて、ちょっと耳を傾けるとずっとおしゃべりをしてるんです。(連載を)再開してからも、描いていて昔と同じくらい楽しい。これからも描いていきたいと思います」と語っていました。
萩尾先生の50年の歩みを存分に堪能できる貴重な展示、お見逃しなく!
©萩尾望都/小学館
デビュー50周年記念「萩尾望都 ポーの一族展」
期間:2019年7月25日(木)~8月6日(火)会期中無休
時間:10:00~20:00(入場は閉場の30分前まで)
7月26日(金)は20時30分まで。7月28日(日)、8月4日(日)は19時30分まで。最終日(8月6日)は17時閉場。
会場:松屋銀座8階イベントスクエア
公式サイト
撮影/富田恵(展示、人物)