投資初心者が「ほったらかし投資」をしたらどうなる?
家計再生コンサルタント横山光昭さんのアドバイスで、貯蓄が苦手だった3家族が、お金をどんどん増やした体験談を紹介します!
この記事は2018年5月7日発売LEE6月号の再掲載です。
「ほったらかし投資」実録編
CASE 1|280万→1389万「家計のムダを削って黒字を出して」
Aさん一家
夫45歳(会社員)、妻31歳(主婦)、子ども2人(長男4歳、長女1歳)※8年前の年齢
世帯手取り年収・・・600万円
・ ・ ・ ・
4人家族のAさん一家。赤字が続き、ふと将来のことを考えると「夫が55歳から"役職定年"となり、収入が2割減ってしまう。このままでは教育費や老後費用の準備が間に合わない」と焦ったそう。
生命保険を見直し、膨らんでいた被服費や娯楽費をお小遣いから出すなどにより、家計を立て直しました。
家計費内訳 | 割合 | \家計見直し前/ Before |
\家計見直し後/ After |
手取り | 100.0% | ¥400000 | ¥400000 |
住居費 | 28.0% | ¥112000 | ¥112000 |
食費 | 18.0% | ¥72000 | ¥59000 外食費1万5000円は 削減したくないとの ことで、据え置き。 食材費として宅配サ ービスの利用を減ら し、週予算(週1.1万 円×4週)で管理 |
水道光熱費 | 6.0% | ¥24000 | ¥24000 |
通信費 | 4.5% | ¥18000 | ¥6000 格安スマホへ切り替 えた(プロバイダーは 管理費に含む) |
車費 | 8.5% | ¥34000 | ¥8000 車のローン(月2 万60 00円)を貯金で完済し た |
生命保険料 | 6.0% | ¥24000 | ¥24000 保障の見直し |
生活日用品 | 3.5% | ¥14000 | ¥12000 まとめ買いをやめた |
医療費 | 0.5% | ¥2000 | ¥2000 |
教育費 | 9.0% | ¥36000 | ¥36000 |
交通費 | 2.0% | ¥8000 | ¥2000 |
被服費 | 5.0% | ¥20000 | ¥5000 |
交際費 | 4.0% | ¥16000 | ¥6000 夫も妻も必要なとき に家計から出してい たので出費が膨らん でいた。お小遣い制 にすることで家計管 理が楽になり、上限 額を意識することで 膨らみを抑えられた |
娯楽費 | 8.0% | ¥32000 | ¥14000 本や雑誌、ゲームの 課金など個人的な支 出は、お小遣いへ |
美容院・化粧費 | 2.0% | ¥8000 | ¥2000 |
夫婦費→お小遣いへ | - | ¥0 | ¥60000 お小遣い制(夫5 万円、 妻1万円)にして、毎 月一定額に |
その他 | 2.0% | ¥8000 | ¥8000 |
預貯金 | 0.0% | ¥0 | ¥20000 |
支出計 | 107.0% | ¥428000 | ¥400000 |
家計を見直してから
・ボーナスの約6割を貯蓄へ(年間約70万円)
・月の貯蓄額:2万円
※見直す前は−2万8000円、年間50万円の黒字の状態
投資3000円、貯金1万7000円
→ 半年後 投資1万円、貯金1万円
<2年目>
投資2万円
<3年目から>
投資3万2000円(さらに家計を絞り+1万2000円)
月2万8000円の赤字を解消したうえ、月2万円貯められるようになり、ボーナスから約6割を貯蓄。
同時に「ほったらかし投資」をスタート。投資3000円+貯金1万7000円、半年後に投資1万円+貯金1万円と投資の割合を増やしていき、家計をさらに絞って3年目からは、月3万2000円の投資をするように。
「ほったらかし投資」を始めて約8年後
資産残高:280万円→ 資産総額:1389万円
(現金990万円/資産運用399万円〈元本362万円・運用益37万円〉)利回り3.5%
資産は280万円から1389万円にアップ。最近は老後資金のために、妻がiDeCoを始めました。
「教育費も安心。将来は夫婦でゆっくり旅行に行けそうです」と「ほったらかし投資」で安心を得られたようです。
「ほったらかし投資」実録編
CASE 2|110万→583万「貯蓄が苦手、毎日バタバタな共働き夫婦」
Bさん一家
夫38歳(会社員)、妻38歳(会社員)、子ども3人(長男7歳、次男4歳、長女1歳)※6年前の年齢
世帯手取り年収・・・夫380万円、妻195万円
・ ・ ・ ・
共働きで忙しく、外食が多いなど、出費がかさんでいたBさん。そんな中、妻が病気で休職することに!
月3万円の赤字が続き、節約もうまくいかず、家計を見直すことに。
保険料などの固定費を中心に削減し、月に4万8000円の黒字を出せるように。さらに月5000円で「ほったらかし投資」を始め、6年4カ月で、資産110万円から583万円に。
家計を見直してから
・月の貯蓄額:4万8000円
※見直す前は−3万円
投資5000円、貯金4万3000円
<2年目>
投資3万3000円、貯金1万5000円
<3年目から>
投資4万8000円(貯金はボーナスからのみ)
「ほったらかし投資」を始めて6年4カ月後
資産残高:110万円(一部の解約返戻金含む)→ 資産総額:583万円
(現金409万円/資産運用174万円〈元本160万円・運用益14万円〉)利回り4%
「家計も少し落ち着いたので、思い出に残るような家族旅行に行きたいです」
「ほったらかし投資」実録編
CASE 3|190万→623万「私立中学の教育資金に」
Cさん一家
夫43歳(会社員)、妻43歳(個人事業主)、子ども1人(長女1歳)※8年前の年齢
世帯手取り年収・・・夫420万円、妻144万円
・ ・ ・ ・
娘を私立中学に入れたいと思ったCさん。口座を確認すると、自分の貯金は多いのに夫の貯金が増えていません!
「夫婦で生活費の共有ができておらず、貯金がなかなかできない状況でした」
家計を見直し、月3000円で「ほったらかし投資」をスタート。投資額を増やし、8年後には資産が623万円に。中学入学前までに800万円近くに到達できそう。
家計を見直してから
・月の貯蓄額:3万2000円(年間貯金目標110万円)
※見直す前は月5000円
投資3000円、貯金2万9000円
<2年目>
投資5000円、貯金2万7000円
<2年目後半から>
投資1万円+貯金2万2000円
<3年目から>
投資2万2000円、貯金1万円
「ほったらかし投資」を始めて8年後
資産残高:190万円(一部の解約返戻金含む)→ 資産総額:623万円
(現金416万円/資産運用207万円〈元本192万円・運用益15万円〉)利回り2.8%
「教育費のメドがついたら、夫婦の老後費用を準備したいですね」
撮影/露木聡子 イラストレーション/藤井昌子 取材・原文/西山美紀
この記事は2018年5月7日発売LEE6月号『「ほったらかし投資」始めどきです!』の再掲載です。
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