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LIFE

峰典子

断捨離の背中を押す「古着deワクチン」。役に立つから処分も嬉しい。

  • 峰典子

2019.06.03

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着ないけど、捨てられない!

手持ちの服は増えていく、それと同時にクローゼットの中のスペースは減っていく一方…。もう絶対着ない、いらない! とはっきりと意思表示できるものはいいのですが、「気に入っているけど、ここ1年は着ていない」「デザインはいいんだけど今は気分じゃない」みたいな曖昧な洋服、皆さんのクローゼットにも多いのではないでしょうか。そういう類の洋服って、なかなか手放しにくいものですよね。

新聞で見かけた、とあるリサーチによると、着なくなった服をどうやって片付けているか、というクエスチョンに対して、3位はフリマアプリで売る。2位は知人や家族などにあげる。そして1位は…捨てる。でした。うーん、勿体無い! シミがついたり、穴が開いたりは仕方ないとしても、まだ着れるアイテムも一緒に捨てていませんか?

古着deワクチンなら、背中を押してくれる

私が2,3年に1度位のペースで愛用しているのが「古着deワクチン」というサービス。不要な衣類やバッグ・靴といった衣類品を、開発途上国でリサイクル(再利用)。それと同時にワクチンを届けることができ、子ども達の命にもつながるという、素敵なお片づけサービスなんです。先日の連休中に実際に利用した様子をレポートしてみたいと思います。

ウェブ申し込みをしたら、キットがポストに届く。

申し込みが終わると、一週間以内をめどにボックスがポストに届きます。自宅にいなくても受け取れるのでスムーズでありがたい! 「専用回収キット」には、専用着払い伝票、衣類等を入れる大きな紙袋が折たたまれて入っています。紙袋で大丈夫なの? と心配になるかもしれませんが、内容量は160サイズの段ボール箱とほぼ同じ、重さは約25kgに耐えられる専用の袋ですので、安心してたっぷり詰め込めます。

袋を広げてみると、ちょうどこれくらいのサイズ。試しに大人用の服、子供服をおいてみました。マチがしっかりあるので、広げてみるとその大きさにびっくりするかもしれません。薄手の服だったら、およそ100着が入るそう。近所の友達や親戚に声を掛けて、一緒に送るというのも手かも。

袋が到着したとなると俄然やる気になります。家族全員の服から着ないものを集め、約80着! Tシャツやファストブランドの洋服も、シミや大きな穴などなく常識の範囲内であれば問題なく送ることができます。靴やバッグもOK。ノベルティーやショップでいただくような未使用のトートバッグも、これを機会に手放すことに決めました。

どっさり、たっぷり入りましたー! かなり重くなるので、玄関で詰めるのがおすすめだそう。



誰かの役に立つから、処分も嬉しい

日本が1年間に排出する衣類ゴミは100万トン(想像できない重さ!)と言われています。残念ながら、リサイクルされるのはそのうち10%程度。残りの90%は焼却処分されているそうです。着古された服だけでなく、アパレルブランドの在庫も問題視されていて、売れ残った新品の服が大量に処分されていると言うニュースも。

大きなことはできなくても、個人でできる事はたくさんあります。きちんと試着してから買うこと。リユースショップで選んでみること。そして、不要な洋服は、ゴミとして処分する前に、古着deワクチン! キットを購入するだけで、ミャンマーやラオスなど開発途上国の子ども5人分のワクチン代になります。そして、送った衣類は捨てられることなく、インドやマレーシアなどに安価で輸出販売され、カンボジアやタイ、アフリカ諸国に再販売されています。ただの寄付ではなく、販売することで、女性雇用にもつながっているんです。誰かの役に立つ、とわかると、嬉しい気持ちになりますよ。

 

〇利用の流れ〇
1. サイトで専用キットを申し込み 。キットが届く。
2. ご不要な衣類等をまとめて片づけ。専用回収キットに詰め、宅配業社に集荷。
3. 衣類等を有効活用。送られた衣類等は主に開発途上国に送られて再利用。

古着deワクチン 詳しくはこちらから

峰典子 Noriko Mine

ライター/コピーライター

1984年、神奈川県生まれ。映画や音楽レビュー、企業のブランディングなどを手がける。子どもとの休日は、書店か映画館のインドアコースが定番。フードユニットrakkoとしての活動も。夫、5歳の息子との3人家族。

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