今年のスノーシーズンも、もう残すところわずかとなりましたね。
前回記事では「リゾナーレ八ヶ岳」での星野リゾート式スキーレッスン「雪ッズ70」の体験記をご紹介しました。周りからの反響も多く、記事を読んだママたちから「スキーデビューを果たした後は、どこに行けばいい?」「子どもと一緒に楽しめるゲレンデってどこ?」「スキーレッスンの良いところってない?」わが家もまだまだ模索中ですので、今回初めて東北方面へ。
国内有数のビッグゲレンデである「アルツ磐梯」は、25コース6つのエリアに分かれた初心者から上級者まで存分に楽しめるゲレンデ。上質な雪質とレベルの高いパークがあることから、プロスキーヤーやプロライダーも足しげく通っているそう。そしてここアルツ磐梯は星野リゾートが運営しているので、リゾナーレ八ヶ岳から継続して雪ッズ70のレッスンを受けることができるのです。
雪ッズ70は細かく分けられた70のステップを一つ一つクリアするので上達も早く(これは前回実証済み)、日本スキー連盟(SAJ)のジュニア検定で同等レベルのスキルが身につくスキーレッスン。前回教えてもらったレベル3前半(ボーゲンでターンが安定していて、ジャンプや三角の形も変えられる)から継続すると…今シーズン中にどこまで上達するのでしょうか?
星野リゾートのスキー場&ホテル…と言うことはストレスフリー!
ゲレンデ内には同じ星野リゾートが運営する「磐梯山温泉ホテル」があり、子連れスキー向けにストレスフリーなおもてなしがたくさんあります。
1.子どものスキー&ボードがレンタルフリー
ウェアも板も、小学生以下はレンタルフリー。(大人は有料で宿泊者割引あり)東京からだと電車でもアクセスが良いので、スキー&スノボ道具を持たずに手ぶらでも行けます。
2. 初心者向けリフトがフリー
傾斜10度の緩やかな斜面のコースに面したリフト「ファーストチェア」が無料。「そこまでリフトは乗らないけど…」という初心者や子連れには嬉しい!
3. オリジナルの星野式メソッド「雪ッズ70」が秀逸
雪ッズ70はレベルが4段階、ステップが70項目に設定されたスキーレッスン。一つずつクリアしやすいのと、目標が明確なので上達が早い!
4. 雪遊びグッズのレンタルもフリー
ホテル目の前にキッズエリアがあるので、様々な種類のそりや雪遊びグッズを楽しめます。スノーエスカレーターも設置してあるのでラクラク。
5. 様々なアクティビティが充実
スノーモービルに引かれて乗るスノーラフティングや、圧雪車に乗る体験、キッズレスキュー隊の体験、手焼きでおせんべいを焼くおやつタイムなどなど、スキー以外の子どもたちを飽きさせない仕掛けがいっぱい。
6. 朝イチのファーストライドがフリー
朝一番のゴンドラに乗って、整備したてのコースを滑走できるプログラム。宿泊者限定なので、誰にも邪魔されず広々としたゲレンデを堪能。
これでだけでも嬉しい限りですが、宿泊者向けのサービスやアクティビティはまだまだあるのです。
ロビーには赤べこがお出迎え、もうすでにワクワク
東京から車で4時間(電車では3時間半)、朝イチ都内を出発してお昼前には到着しました。信州や上越に行く時間と同じぐらいですね。東北道は混雑もなく、アクセスは快適でした。
ホテルに入ると、早速会津を代表する赤い牛の張り子の「赤べこ」がお出迎え、しかも子どもが2人も楽に乗れるサイズで、もちろん首も振てってくれます。そしてこの縁起物と愛される赤べこが至る所に…!郷土愛に溢れていて早くもワクワクしてきました。
まずはお昼を食べがてら、隣のリゾートセンターでウェアと板のレンタルへ。チェックインは16時なので大きな荷物は預けて、宿泊者専用更衣室で着替えてからゲレンデへ向かいます。
ホテルとリゾートセンターへは渡り廊下でつながっているので、ゲレンデへ向かう途中も寒さ知らず。こういった心遣いがさすがですね。ここでも赤べこの提灯がずらっと、飽きさせません。
外にフォトジェニックなドラム缶広場が見えたら、そこがリゾートセンター。レンタルやショップ、レストランやカフェなどがすべてここに揃っています。スキーやスノボの日帰り利用の方も多いので、時間帯によっては混雑していますが、2階にはファミリースペースもありますし、フリーラウンジへ行けばブーツを脱いでくつろぐことも可能。満1歳から預けられる広々とした託児スペースもありました。
午後のスキーに向けてメインレストラン「磐梯食堂」で名物・塩カツ丼を。肉厚のボリューム満点なカツを塩ダレでいただき、最後は出汁をかけてお茶漬け風に…2度味の変化を楽しめ、午後に備えてお腹も準備完了です。
子どもたちのフリーレンタルを終えてから、いざ雪ッズ70へ!
(前回同様)大人も子どももウェアの種類が豊富すぎて…なかなか決まりません。もちろんウェアだけでなく手袋、帽子、ゴーグルも全て揃います。好きなデザインが決まったら、スキー板とブーツもそのままレンタル。(ちなみにスキーはATOMIC、スノーボードはBURTONなどの人気メーカーがスタンバイ)ウェアに着替えてからリゾートセンター内にある、雪ッズ70の集合場所へ。
雪ッズ70は’16年にここアルツ磐梯からスタートしました。インストラクターのスキルに左右されることなく、確実に上達すステップがあるので、楽しく滑りながら技術を習得できます。ちなみに、アルツ磐梯では毎週土曜日に日本スキー連盟(SAJ)のジュニア検定の1〜3級の試験も行なっているので、検定に合わせてレッスンを受ける事も可能に。
今回のコーチは元気いっぱいな福ちゃん。親しみやすく早くも子どもたちの心をがっちり掴んでいます。レッスンカルテを持参して、前回の続きからスタートです。このカルテがあると継続して続けられるので無駄がなく、明確な申し送りができるのが良いですね!
ダイナミックなゲレンデで雪ッズ70でレッスンスタート!
まずは、初心者向けのコースのリフトに乗ってレッスンスタート。今回の目標はレベル3をクリアすること(ターンの時に雪を削りながら滑り、スピードを出して色々なターンなど)。レベル4は憧れのパラレルターンなので、そこに移行するまでの準備段階としてレベル3の練習内容が組み込まれています。
体重移動だけでターンするのではなく、しっかり谷足の膝を使って雪を削り出しながらターンをする練習が中心に。そして板の角度をどんどん狭めて、小さな三角で滑ります。こうした動作がレベル4のパラレルにつながるのです。この流れがわかっていると家族で滑っている時も、適切な声かけをすることができるので、レッスン内容がシェアされるのが本当にありがたい…。
前回、膝をしっかり使って重心を低く滑ることが習得できたので、そこから“削り出す“という動作はさらにエッジを意識した滑りに変化していきます。学びが線でつながっているのが素晴らしいですね。削り出しも練習するたびに上手くなり「今のよくできたね!上手だったよ!」と福ちゃんの笑顔の励ましに、次男喜びのハイタッチ!
1・2月は上質なパウダースノーなのですが、3月初旬でしたので午後には水分を含んだ雪に。かなり足元が重たくなっていましたが、みっちり福ちゃんに続いて浅周りなど色々なターンを滑って…レッスン終了。そして、無事に兄はレベル3をクリアすることができました!次男も後少し一歩でクリアできるので、あこがれのパラレル習得に向けて、来年も引き続き受けたいと思います。
翌朝は…家族でゴンドラに乗ってファーストトラックに挑戦!
そして翌朝、宿泊者限定で夜のうちに圧縮整備されたキレイなゲレンデを滑走できる「ファーストライド」プログラムに参加してきました。土日祝は7時30分、平日は8時にゴンドラがオープンするので、家族で初ゴンドラ・初ファーストライドに挑戦です!
ゴンドラと聞くとどうしても上級者をイメージしていますが、緩やかな傾斜や林道を経由できるので、初心者でも無理のない設計に。眼下に広がる猪苗代湖のダイナミックな景色を楽しみながら、3kmもの長いコースを悠々と滑れるので、とにかく爽快!こんなに早くに家族みんなでゴンドラに乗ってスキーを楽しめるようになるなんて…子どもたちの成長の早さに感動しつつ、感慨深い体験となりました。
今年、雪ッズ70を2箇所で受けた結果、レベル3まで習得でき、最後にはゴンドラに乗って家族でスキーを楽しめるようにまで上達することができました。 スキーデビューはもちろん、ある程度滑れていても、ポイントを的確に押さえてくれるので滑りが変わりました。そして、どんな斜面に対しても自信を持って滑れていたのが印象的でした。3月末まではアルツ磐梯はオープンしているので、シーズン最後にぜひ。来年のスキーデビューを考えている方はオススメですよ。
次回はスキーから帰った後のお楽しみ…温泉に!祭りに!赤べこに!磐梯山温泉ホテルの魅力をたっぷりお伝えします。お楽しみに
アルツ磐梯 磐梯山温泉ホテル
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飯田りえ Rie Iida
ライター
1978年、兵庫県生まれ。女性誌&MOOK編集者を経て上京後、フリーランスに。雑誌・WEBなどで子育てや教育、食や旅などのテーマを中心に編執筆を手がける。「幼少期はとことん家族で遊ぶ!」を信条に、夫とボーイズ2人とアクティブに過ごす日々。